2023年にフルモデルチェンジしたNEW『鱗海マスターチューン』は、00-530・0-530・0.4-530・0.6-500・0.6-530・0.8-530・1-530・1.2-530の全8モデルをラインナップ。
この8モデルのすべてを大知昭さんに曲げてもらい、モデルごとの曲がりの違いや特性を解説してもらいました。
『鱗海マスターチューン』のスペックなどはコチラをご覧ください。
大知昭(おおち あきら)
チヌ釣りトーナメントで輝かしい実績を納めてきた日本を代表するチヌフカセ名人。北海道から沖縄まで日本全国はもとより、香港やタイ、ベトナムなど海外でもチヌを釣り上げている。シマノ磯アドバイザー
鱗海マスターチューン全8機種曲げ比べ
《竿曲げテスト方法》
8機種ともリールは『BB-Xテクニウム』2500DXG S RIGHTを使い、ドラグはフルロック。道糸は『LIMITED PRO PEG5+サスペンド』0.8号を使用。水を満タンにした500mlのペットボトルをタラシがない状態で地面から浮かせるまで竿を曲げ込んでもらいました。
※竿の角度などによっては破損する可能性もあります。
00号 530 Sensible finesse(センシブルフィネス)
曲げ込んだところからペットボトルをじわっと浮かせる粘り強さがあるね。これはチヌを怒らせずにやり取りできるね
「00号は『鱗海スペシャル』にだけラインナップされていた号数。極軟調子で細ハリスを使う釣りならこの1本かな。穂先から胴までがしなやかに曲がるので、仕掛けを沈めて張り気味にしてチヌにサシエを食い込ませるときにスムーズに胴まで曲がり、乗せアワセが心地よくできる。曲がりの美しさと粘り強さも使っていて気持ちいいね。実際にチヌも掛けてみたけど、00号とは思えない強さを感じた。新時代の00号といったところかな」(大知)
0号 530 Flex(フレックス)
胴に重みが乗り切る前にペットボトルを浮かせたよ。0号らしい曲がりだけど強い。コアブランクスのおかげだろうね
「鱗海シリーズを象徴するのが0号。軟らかい練りエサを遠投するときも、0号の軟調子のおかげでハリから外れることなく、しっかり遠くへ飛ばすことができる。「スパイラルXコア」のおかげでより強さを感じられるようになったね。チヌを掛けたときもきれいな曲がりと粘り強さがチヌを怒らせることなく、ハリスをいたわりながらじわじわと浮かせてくれる。鱗海シリーズのほかの0号とはまた違う調子。0号竿ファン、鱗海ファンにはぜひ触れてみてほしいね」(大知)
0.4号 530 Light versatile (ライトバーサタイル)
予想以上にすっとペットボトルを引き寄せて浮かせる。大きなチヌをこれで掛けてみたいよね
「個人的には8本の中で一番注目の1本だね。『リンカイアートレータ』にだけラインナップされていた0.4号をスタンダードモデルではどういうふうに仕上げてくるのかと思ったら、繊細さと、使いやすさとパワー、それぞれが絶妙なバランスに仕上がっていた。遠投もこなせるし、魚が走ったときに止めにいくパワーも持たせてある。8本の中でどれを買えばいい? という人はこれをおすすめしたい」(大知)。
0.6号 500 Light moment (ライトモーメント)
0.6号らしいパワーもいいけど、チヌを誘導するという点ではもっともやりやすい長さだね
「汎用性が高い0.6号には500と530がラインナップされている。自分も500なら0.6号がもっともバランスがとれていると思し、500は軽い「マスターチューン」がさらに軽く感じるね。軽快かつ繊細な操作ができる。1700番クラスのコンパクトレバーブレーキリールと組み合わせると、ここ一番、精密な釣りが必要というときに活躍してくれるし、長時間の釣りでも疲れ知らずで楽しめるよ」(大知)
0.6号 530 Versatile(バーサタイル)
少し曲げるだけでペットボトルを動かす。曲がりの美しさと粘り強いパワーのバランスに、持ったらきっとニヤっとすると思うよ
「8本の中ではもっとも汎用性が高い中核モデルだね。曲がりと粘り強さのバランスがよく、オープンエリアであれば大型チヌとも戦える。つまり海域を選ばず、どこでも使える1本になってくれるし、持っていると安心感が得られる。それは全国各地で楽しめるチヌ釣りでは大切なことだと思う。スタンダードモデルのど真ん中の1本だね」(大知)