大きな河川が流れ込む湾内だと、大雨が降ると増水した川から土砂混じりの水が流れ込んで海が茶色に濁ることがあります。
普段と全然違う海の色になって、「これじゃあ釣りは無理だな」と諦めることもあったり。
でも、ふと、「本当に釣れないのかな???」と疑問が浮かんだので、試しに釣りをしてみました! さて魚は釣れるのか?
茶色く濁った海で検証
試したのは2日前の猛烈な大雨で茶色くなった湾内。河口から2.5kmほど離れてても、この濁り方。川からどれだけの水が流れ込んだのでしょう?
普段の海はこんな感じの青。外海ほど透明度が高いわけじゃないですが、それでも上の水の色と比べると全然違うのがわかると思います。
※川が増水した時でも釣れるのがわかっている魚もいます。代表的なのがスズキ(シーバス)で、釣り場によっては増水時がチャンスと言われることも。
もともと、河口域を行き来している魚なので、川の水が入っても問題なく対応できるんでしょう。川から流れてくる魚を狙って集まってきたりもします。
チヌフカセ釣りで検証
たまたま夕方に通りかかった時に海が濁っていたので試してみました。なので釣る時間は夕方の1時間ちょっと。釣り方は車に乗せていたチヌ用タックルとエサを使ったチヌフカセ釣りです。
今回はチヌ以外でも釣れると良いので、半遊動仕掛けにしてサシエが海底に着くようにウキ下を調整。エサ取りでもなんでも釣れてくれるといいのですが……。
まずは海をチェック。と言っても足元も濁っていて、見えるのは30cmほど下だけ。普段はエサ取りなどがチラチラ見えるんですが、この日は何もいない様子(^_^;)
不安になりながら検証スタート。
マキエを撒いて仕掛けを投入。すると、ここでハプニング発生。3Bのウキに3Bのオモリをセットしたら、ウキが沈んでいきました(^_^;)
川の水(淡水)は海水より軽いので、海に流れ込むと淡水は表層、海水は中層から底層に分かれます。水潮と言われる状況です。そして、海水は淡水よりも浮力が強いので、海水用にセットしたウキを淡水で使うと規定よりも小さい負荷で沈みます。
海の茶色い部分は濁った川の水のようです。とりあえずオモリを2Bに変更して検証再開。
濁った海で魚がヒット!
しばらく釣っているとウキがスーッと沈み込んでヒット!
上がってきたのは……
カサゴ! この濁った海でもちゃんとエサを食べているんですね!
リリースして釣っていると、またまたヒット!
上がってきたのは……
またまたカサゴ!
水深は7〜8mぐらいですが、底にいるカサゴは問題なくヒットしてきました。
検証結果
大雨の増水で茶色く濁った海でも魚は釣れる! 前述したように海水と淡水は分離して海水は下に集まるので、深いタナにいる魚にはあまり影響ないのかも。
チヌ狙いでチヌは釣れませんでしたが、これは私が釣り下手なのが大きく影響しているので(^_^;)
海が濁っていても諦めずに釣りしてみると思わぬ釣果が上がるかもしれませんよ。ただ、増水時の河口は危険なので近づかないようにしてください。
今回、釣っている時に表層を泳ぐボラが何匹か見えました。ボラも河口と海を行き来している魚なので、塩分濃度の低い水に強いのでしょう。