誰にでも「初めて」があります。いまは釣りに熟練した人にも、釣りをはじめるきっかけがあったはず。達人やエキスパートと呼ばれる方々に、釣りを教えてくれた恩人への思いを語ってもらいました。
クラブのメンバーのおかげで釣りの知識や経験が増えた
ーー塚本浩徳さんの「釣りの先生」は福山鱚遊会のメンバー
物心ついた頃から親父に連れられて海に行ってました。釣りは投げ釣りや船釣り。親父と一緒に行かないときは、小学生のころは野池でフナやブルーギル、中学〜大学生の頃はブラックバス、海釣り、メバル、ヘラブナ、社会人になってからは遊漁船の釣りや投げ釣りをやっていました。月1〜2回の釣行で自分の世界の中だけで釣りをし、28歳頃までに、ある程度の釣りのベースができていました。
興味半分で2010年にキス釣り大会(シマノジャパンカップ)に参加したのがきっかけで、キス釣りに行く回数が増えていきます。その年に現在所属している釣りクラブ、「福山鱚遊会」のメンバーに釣り場で出会い、クラブ発足時に誘われて嫁さんと一緒に加入。それがきっかけで、さらに釣りにハマりました。
メンバーはキス釣りはもちろん、いろいろな釣りの経験の話をしてくれます。異なる釣りを一緒にすることで、考え方や知識が増えていったと思います。
この頃から釣りの頻度が増え、釣りで負けたくないという思いが強くなります。もっとうまくなりたいので、自分の釣りにほかの釣りの考え方を加え、感覚的に釣りをしていたところに、知識がうまく上乗せできたのかなと感じています。
また、釣り雑誌に関わることで、釣行後に釣りを振り返り、考えるようになりました。結果として2019年のダイワの第4回キスマスターズで全国優勝することができました。
釣りのきっかけを与えてくれたのは親父、先生はクラブのメンバー、背中を押してくれたのは、釣りに興味を持ってくれて一緒についてくるようになった嫁さんです。キス釣りとトーナメントを通して、友達も増えました。
今はキス釣りをメインに、アジング、メバリング、ショアジギング、タコエギ、イイダコ、タチウオと季節の釣りを楽しんでいます。遊漁船などの船釣りは2人分のお金がかかるので、今はしていません。