外房 勝浦のイシナギ釣り開幕/外房 川津漁港沖(千葉県勝浦市)【基吉丸】

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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釣行日/2022年5月25日

今回もイシナギ調査釣行ということで、千葉県外房の川津漁港からイシナギ釣りで出港する「基吉丸」さんにお世話になりました。

こちらの船は毎年5月末頃から8月初旬頃まで、深海魚であるイシナギの産卵に伴う接岸の際に、イシナギ乗り合いを出しています。船長はイシナギの生態や釣り方を熟知しており、非常に操船も上手く、多くの実績を上げられています。

過去には100キロオーバーの大型も釣れています。近年ではそのような大型の数は減ったそうですが、20キロオーバーのものであれば数多く上がっています。

今回も昨年と同様に、エサのスルメイカを釣って、それからイシナギを釣るという流れでした。

こちらの海域では、イシナギ釣りの制限が10時30分までとなっているので、朝の短時間でエサのスルメイカを確保しなければならないので忙しいところです。特に、最近はこのエサとなるスルメイカの確保が大変で、全く釣れないこともあるので、そのため保険として事前に皆イカを買ってくるというようになっています。なお、デッドベイトのイカは、概ね7ハイあれば釣りとして成立します。(サイズは、胴が約15センチ以下の小型のスルメイカは不可)

今回は、朝4時30分頃に出港し、朝5時過ぎにスルメイカのポイント(水深150~180m)に到着。釣り始めてみるものの、アタリがあれども足1本のような激渋の状態で、巻き上げの途中で落ちてしまうことが多々ありました。

結局、2時間程粘ったものの、潮が全く動かないこともあり、船中誰も釣れず、サバも多く、おまけにイルカまで現れて非常に悪い状況でした。

生き餌の確保ができなかったため、スーパーで購入したデッドベイトのスルメイカでイシナギを狙うことになり、少し期待薄かなと感じました。

イシナギのポイントに到着後、少し潮が流れているので、「ひょっとしたらいけるのでは?」と思っていると、隣の方にアタリが来ました。

しかし、なかなか食い込まずエサをしゃぶられたような状態で、イシナギのアタリだとはっきりとわかりました。

なお、10キロ以下の小型のイシナギの場合、エサを食うまでに非常に時間がかかることがあります。バラす可能性もありますが、どこかで掛けにいかなければならない時もあります。

それから数分後、自分の竿先にイシナギ特有のアタリが来て、これは食い込むと思っていたら、案の定、3回目の引き込みで本アタリとなりました。

経験上、15キロを超えた個体の場合、余程活性が低い時以外は待っていれば確実に食い込んでくれます。3回目の引き込みの後、すぐにロッドホルダーから竿を外し、すぐに4回程強いアワセを入れました。

やり取りを始めてすぐにイシナギとわかったので、慎重にファイトをし、抵抗はあったものの5分ぐらいで水面にその魚は浮上してきました。

浮上して来た魚はやはりイシナギで、船宿の今年のイシナギ第1号となりました。昨年も第1号を取り、今年も第1号を取ることができたので非常に嬉しかったです。
(イシナギの釣果は2年連続船宿トップ)

サイズは、16.5キロの食べ頃サイズの小型でした。

この魚を皮切りに、左舷の胴の間にいた初めてこの釣りに挑戦する方に30キロオーバーが、隣のルアーマンの方に8キロ程の魚が釣れるも、時合がすぐに終わり、結局船中3本で終了しました。

例年、30キロオーバーの魚は開幕当初は混じらないのに、今年は混じっていただけに、例年とは海の状況が異なっているのかなと感じました。

今回はスルメイカが釣れず、恐らくダメだろうなと思っていただけに、釣果があったので非常に良かったです。

しかも、近くのスーパーに持ち込み調理を依頼できるサイズ(25キロ未満)だったので、安心しました。(それ以上のサイズは、持って帰っても捌くスペースがないためいつも船長に進呈しています。)

今回の釣行で昨年から研究している状況に応じたイシナギの仕掛けについて、ほぼ完成したので、今年はそれらについて実釣で検証し、今年も船宿で1番釣果を上げて、3年連続トップを取るとともに、今年こそは100キロ超のイシナギを釣りたいと思います。

《釣行メモ》

釣行日 2022年5月25日
潮汐 長潮
 満潮  12時57分
 干潮  07時16分
(勝浦)

《使用タックル》

○【泳がせタックル①】

竿 スタンディングディープ 195S(剛樹
リール 19ビーストマスター6000(シマノ
道糸 PE8号600m+リーダー ナイロン40号
仕掛け ハリス60号、幹糸60号、親鈎 石鯛鈎20号、孫針 泳がせ鈎30号
オモリ 250号

○【泳がせタックル②】

竿 スタンディングディープ 195SS(剛樹
リール シーボーグ800MJS(ダイワ
道糸 PE8号600m+リーダー ナイロン40号

○【イカ釣り(ブランコ用(メイン)】

竿 スクイッドロゴス195H(特注仕様)(剛樹
リール ビーストマスター3000EJ(シマノ
道糸 PE3号500m
仕掛け プラスッテ18センチ、ブランコ仕掛け、5本針使用
オモリ  150〜180g

【イカ釣り(直結用)】

竿 スクイッドロゴス155H(剛樹
リール シーボーグ300MJ(シマノ
道糸 PE3号 400m

外房 勝浦沖でのイシナギ釣りのポイントについての詳しい解説は次ページを御覧ください。

『外房 勝浦沖でのイシナギ釣りのポイント』

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