編集部スタッフが、釣りにまつわる疑問を「実験(ジッケン)&検証(ケンショウ)」する『ジッケンショー』。
今回は、マダコ釣りの気になる定説を検証。
【マダコはハリ掛かりした後にバレてしまっても、近くにルアーを投げ入れると再び抱きついてくる】って本当?
検証方法
検証したのは編集部の「りょーた」と「テツ」の2人。
検証方法は、実際にマダコをヒットさせたあとにわざとバラシて、再度そのマダコを狙うというストレートなもの。
針掛かりしていることを確認するため、1度目にヒットさせた時は海面までマダコを浮かせておいてバラシます。
釣り方はタコエギで岸壁際を狙いました。
使用したタコエギはハヤシ釣漁具製作所の『ハヤシのタコさん』3.5号。これに28gのシンカーをプラスしました。
検証スタート!
マダコヒット→わざとバラし
漁港内を移動しながら岸壁際をタコエギでネチネチ探っていくこと1時間。ロッドに根掛かりのような重量感!
これはもしや? と思いながら、軽くシェイクしてしいかり抱きつかせ、ハンドルを巻きながらフッキング!
ズルっと動いたのでそのままゴリ巻きすると、海面にうねうねしながら赤いマダコが浮いてきました!
浮いてきたのは1kgオーバーの良型マダコ。いつもならここから一気に抜き上げるのですが、今回は検証のために海面直下でストップ。そのままマダコが自力でハリを外すのを待ちます。
マダコは、筋肉もりもりの腕を動かして、数行後には器用にハリを外し、海底にスーッと沈んでいきます。
ここですかさずマダコが潜っていった方向にルアーを投入して誘ってみると……。
マダコが再びヒット! しかし……
マダコが潜った場所を、移動を抑えたシェイクアクションで誘うこと10秒。ロッドティップがズズズッと押さえ込まれるアタリが!
一呼吸置いてからアワセていっきにゴリ巻きで浮かせます。
先程と同サイズのマダコ! 場所的にも同じマダコがまた抱いてきたと思いますが、釣り上げてハリの跡で最終確認する作戦です。
海面のマダコの写真を撮るために海面を滑らせていると、まさかのポロリ……。
マダコは「ラッキー!」とばかりに、今度は猛ダッシュで沖のアマモ場へ逃げ去ってしまいました……。
ウソ…… ハリの跡が確認できない……。
もちろんすぐに逃げた方にタコエギをキャスト!
しかし、沖のアマモ場に逃げ込んでしまいジ・エンド。
足元に潜ったなら可能性があったのに……。
2回ヒットしたポイントに水中カメラを入れてみると、タコツボが沈んでいました。
どうやらマダコはこの中に潜んでいたようです。
検証結果《マダコはバレてもヒットする(?)》
最終的にマダコに逃げられてしまったため、2回ヒットしたのが同一のマダコかどうかのハリ跡は確認できませんでした。
ただヒットした状況や浮いてきた時のサイズから、おそらく同じ固定だったと思われます。
ということで、
【マダコはハリ掛かりした後にバレてしまっても、近くにルアーを投げ入れると再び抱きついてくる】のは本当!
と言えそうです。(りょーたはバレたタコを再びヒットさせたことが何度かあるそうですし)