北海道式ひとつテンヤで良型黒ソイ/苫小牧沖堤防(北海道苫小牧市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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黒ソイ 北海道ひとつテンヤ

今回は今年度初のボートロックに行きました。結果は非常に悪かったです。

水温が極端に低かったためか、底付近でしか魚がヒットせず、タイラバにヒットしても底付近でたまたま食ってきたような状況でした。

そのような状況の中で、途中から「北海道式ひとつテンヤ」に切り換えて何とか40cmオーバーの黒ソイを釣ることができました。この黒ソイも水温が低かったためか、それほど抵抗せずすんなり上がってきました。

その他には、マイクロサイズのエゾメバルや煮つけにはちょうどいいサイズの黒ソイが釣れました。

今回、ワームで狙っている方は日が沈むとよくアタっていました。私のひとつテンヤもワームだったので、底付近でヒットしてくれましたが、

大物はまだ入ってきていないのか非常に少なかったように感じました。もう少ししたら大型が入ってくるようで、その頃にまたチャレンジしてみたいと感じました。

今回のように非常にシビアな状態でも、魚のアタリを拾ってくれるひとつテンヤのタックルはやはり北海道の釣りにはマッチしているタックルなのだと思いました。

竿の長さも長いのでリフト&フォールも多用でき、ヒットしてからもバットが強く根魚に負けません。使い始めた当初は北海道で使えるのやら疑問でしたが、今はボートロックではなくてはならないタックルだと感じています。

タイラバで食わなければひとつテンヤ、ひとつテンヤに反応の悪い夕方以降はタイラバと使い分けることで安定した釣果が得られるので、今年はこのひとつテンヤもさらに改良して磨きをかけたいと思いました。

《釣行メモ》

釣行日 2018年4月1日
潮汐 大潮
 満潮  15時55分
 干潮  09時45分
(苫小牧東)

《使用タックル》

竿 炎月ひとつテンヤSPECIAL235H、炎月プレミアムB72M  シマノ
リール オシアコンクエスト201PG  シマノ
12トーナメントISO3000H LBD  ダイワ
ライン PE1.2号、0.8号
リーダー フロロ4号、2.5号
ハリ マイスターフック セブン
タイラバ セブンスライド60~80g セブン
ひとつテンヤ エコギアスイミングテンヤ50g+キジハタグラブ4.5 エコギア

高実績のセブンスライド製品

北海道や私のメインフィールドの九州で使用して実績があるセブンスライド製品等について紹介します。

セブンスライド

『セブンスライド』

私が愛用しているものは、ガイドサービスセブンの製品の『セブンスライド』で、九州で真鯛を年間200匹以上釣っていたころからずっと使っていて、非常に多くの魚をこのタイラバで釣っています。セブン製品のメリットは、基本的には使い分けをそれほど考える必要がなく釣れることにあります。

ネクタイはセブンカットとカーリーがありますが、基本的にセブンカット(純正品でもとから付いているもの)のネクタイから変えて使うことはほとんどありません。

セブン製品にないものについては、スカートはハヤブサさんやジャッカルさんの製品を使ったり、ネクタイで無い色はカンジさんのシリコンシートを使って自分で作ったり、セブンカットの型紙を使って自作しています。

特に、北海道で実績のあるカラーはオレンジや赤/ピンク系統でこれさえあれば他にはいらないと思います。

今回行ったボートロックでは、以前も紹介しましたが、1日でヘッドがボロボロになるので、基本的には宮崎船長からたくさんもらっているもののもったいなくて自分でセブンの無垢鉛から作ったものを使っています。セブン製品やハヤブサさんの製品には無垢鉛があるので、こちらを使うと純正品にない色などを作ることができ便利かつ安上がりです。

ボートロックでは40~80gまでのヘッドを使用して、沖五目では最近では200gまでを使用しています。水深が50mぐらいなら最大150gほどです。

 

海士 セブン

『海士』

それより深い地域や九州の中深海などのマハタやオニカサゴ狙いでは、『海士』を使用します。マハタはよく漁礁周りで『海士』や『セブンスライド』にヒットします。

基本的に150m程の水深では300g、100m前後では200gを使用します。

『海士』はタイラバに反応が悪い(ベイトが大きい時など)に非常に効果的であり、ケンサキイカがベイトの時などにも非常に効果があります、特に、ニッコー化成のタコベイトと組み合わせると無類の強さを発揮します。

実際にこれらを使って北海道ではマダラや九州では大型のヒラメやブリ、真鯛など実績があります。

また、『海士』はキャスティングなどにも最適で、ドテラ状態でセブンスライドでは浮き上がる時に使うと安定したレンジキープが可能となります。

北海道では夏場にイワシなどに付いたソイなどに非常に効果があります。しかしながら、ボートロックでは、キャスト方向に注意しなければ根掛かりますが……。

基本的にはタイラバで十分ですが、ベイトのサイズなどで使い分けると効果的です。特に、セブン製品もヘッドの形状のみ違うだけで、スカートから下は『セブンスライド』、『海士』とほぼ共通のため、フックセッティングのみ分けて準備すれば大体同じように使えます。

どちらも純正品には『マイスターフック』が使われているので非常にお得です。

セブンの『マイスターフック』は従来のチヌ針などに比べると非常に刺さりの良さと強度面でも信頼がおけると思います(アウトバーブのため刺さりが良い)。

九州の私のメインフィールドでよく釣れるタイは70cm程のものも多く、チヌ針で過去にイワシ真鯛にコテンパンにされて真鯛針に変えたものの、最近は実績のある真鯛針よりもこの針の方が良いのかなと思う時もあります。もちろん、北海道でも実績があり、最近沖五目ではこの針ばかり使っていますが、50cmぐらいのソイではびくともしません。

真鯛に関して言えば、大型がヒットするのが予想されたら従来の真鯛針のセッティングに、マイスターフックをジャンプパーツを使って使用して真鯛針の刺さりの悪さをフォローができるようにしています。

真鯛針は強度は折り紙付きで、70cmオーバーはかなりの数を釣っていますが一度も折られたり、曲げられたりはありません。しかしながら、刺さりは幾分劣るので、魚が完全に乗ってからのアワセが必要です。

 

タイラー セブン

『タイラー』

今年試してみたいのが、最近発売された20~60gのセブンのジグの『タイラー』です。九州などでよく夏場に浅い所をキャストしてジャカ巻きすると青物がよくヒットするので、このような状況でタイトに攻めたり、北海道のボートロックで浮いている魚を効率的に釣ったりしてみたいと考えています。

また、ショアジギングなどではヤマシタさんのマリア製品の『ムーチョ・ルチア』(こちらも非常に使いやすくオールマイティーなジグでお勧めです)を使っていますが、このジグでできないことを『タイラー』ではカバーできるのでショアなどからの釣りにも試してみたいところです。

フックセッティングについては、専用のフックセッティングの製品が販売されるそうなので、そちらを使用されるのをお勧めします。

セブンのジグは、他のメーカーに比べ安価な設定で実績もあり、お手軽なのでお勧めです。特に、スローで針4本にすると根掛かりが多くなるので、人によっては財布へのダメージが大きいと思いますので。

今年はゴールデンウィークに函館観光のついでに津軽海峡での真鯛釣りを計画中です。北海道には真鯛はほとんどいませんが、奥尻島に一昨年出張に行ったときに、エサ釣りではチャリコサイズは何匹も釣り、島の漁師さんたちからも釣れるという話は聞いていたので、北海道でのタイラバは成り立つと考えています。

津軽海峡の真鯛は難しいと言われる話も聞いたことがあるので、ぜひその難しい真鯛を『セブンスライド』や『タイラー』で攻略してみたいと考えています。