●主 催/釣研FG
●会 場/広島湾
●開催日/2018年3月25日
2018年3月25日(日)、広島湾を会場に『第1回WFGチヌ(ワールド フィッシング ガイア オブ チヌ)』が開催された。当日は各地の予選を勝ち抜いた代表選手、釣研推薦選手、海外の選手を合わせた21名が栄冠を目指して釣技を競い合った。
1試合目
試合は決勝まで3試合。1試合目は、3人1組のトーナメント。準決勝は1試合目を勝ち上がりの7名に、ワイルドカード(敗退者の中の上位2名を選出)を加えた9名。そして決勝は勝ち上がってきた3名で行う。
「1試合目から厳しい闘いになるだろう……」というのは選手共通の意識。3月下旬は広島湾に雪解けの水が流れ込むため水温が低下するもっとも釣りにくい時期。さらに今年は例年よりも冷え込み水温も低く、チヌの釣果が上がっていなかったからだ。
厳しい予想は的中。1回戦は釣果の出ない試合もあったが、そんななかでもきっちりと貴重な1匹を釣り上げた選手もおり、7名が勝ち上がりを決めた。敗者復活のワイルドカードは抽選で選ばれた。
準決勝/決勝
そして準決勝開始。この試合もどこも厳しい展開ではあったが、執念で1匹を釣り上げた中原大貴選手、山田浩司選手、久保平克彦選手が決勝へとコマを進めた。
決勝は可部島の渚。風が強まったので風裏となるので選ばれた。ここは遠浅のポイントでチヌは沖の深みにいると思われた。
超遠投すればチヌのいる深みにサシエを届けられるため3選手は開始から遠投で沖を狙う。しかし、潮が満ち潮に変わり、潮位が上がるにつれて釣り座をどんどん後に下げなければならず、狙いのポイントを釣ることができない。
3選手は厳しいなかでも手を休めることなく最大限の釣りを展開したが、チヌがヒットしないままに試合終了をむかえることとなった。
優勝は抽選により、山田選手が勝ち取った。
「釣って勝利を決めたかったですね。次回があれば、釣って優勝したいですね」
そんな山田選手は準決勝で値千金の1匹を釣り上げている。そのときは、当て潮の中で沖から仕掛けをなじませ藻際を丁寧に探るという見事なものだった。
◎《大会結果》◎
優勝 山田 浩司
2位 中原 大貴
3位 久保平 克彦
(敬称略)