無名磯でマダイとチヌをキャッチ！
初日の２カ所目は港の入口にある無名磯。ここもシモリが点在しており、すぐ沖にカケアガリが確認できた。流れの変化もあっていい雰囲気のなかで、まずは山口さんがグレをキャッチ。そして、次の手返しでは竿を大きく曲げて良型のマダイを取り込んだ。
その15分後、待望のアタリをとらえたのは大知さん。アワセを入れると竿がきれいな弧を描き、力強い引きが伝わる。巧みなロッドワークでシモリをかわして玉網に滑り込ませて勝負あり。ここも２人にとっては初場所だったが、45㎝クラスの本命を追加することに成功した。
本命ポイントで大知さんが54㎝をキャッチ！
その後、潮が引いてきたタイミングで、当日の本命ポイントと言える「咸陽島前」に磯替わりすることになった。ここは潮が引いたときにしか上がれない磯で、西田船長によると大型が有望なポイントとのこと。予報では弱まるはずの風が強く吹きつけるなか、この日はここで勝負をかけることになった。
強風に加えて大型船が通ると波が磯の上を洗うタフな状況の中で、２人はシモリやカケアガリの周辺を丁寧に探っていく。開始から１時間ほど経過したところで、アワセを入れた大知さんの竿が大きく絞り込まれた。釣り座の左手には大きなシモリがあり、海藻も生えていて寄せるのが難しいなかで、オーバーハングに潜り込んだチヌをうまく誘導。巧みなロッドワークとタックルのパワーを活かしてチヌを引きずり出し、玉網に収めた。これはサイズアップとなる48㎝のチヌだった。
この１匹から得た情報を元に次の一手を練り、さらなる大物を狙う大知さん。その答えが出るまでにさほど時間はかからなかった。
魚を掛けた大知さんの竿はこれまで以上に大きくしなり、沖に走ってなかなか浮いてこない。時折、見せる強烈な引きにも冷静に対処し、タックルのパワーを活かして主導権を与えることなく徐々に寄せてくる。フィールドが浅いため横方向に走り、浮いてきても最後まで抵抗する宿毛湾のチヌ。その特性を知る大知さんは油断することなく慎重に玉網に滑り込ませた。取り込んだのは54㎝のグッドサイズ！ 体高、身幅ともコンディションは抜群で、宿毛湾のチヌらしい見事な個体だった。
完全にパターンをつかんだ大知さんは次の手返しでも良型を追加し、その後は山口さんのサポートに徹することに。
大知さんのアドバイスを元に、自らも仕掛けに手を加え、攻め方を変えると待望の魚信！ 優しく慎重なやり取りの末に取り込んだのは、50㎝に迫るナイスサイズのチヌ。
山口さんもサイズアップを果たし、納得の釣果で初日の釣りを終えることに。翌日の釣りに期待しつつ納竿した。
今回の釣り場
◯渡船／西田渡船：090-8974-6318
