2月24日(土)から2月25日(日)の2日間、2年ぶりにサクラマスのバケ釣りに行きました。
今回もお世話になった船は、私のホームである苫小牧の「タマリスク」。船長は、北海道の様々な釣りに精通していて、昔からジギングやタイラバも進んで取り入れて、道内の釣りに新しい風を吹かせています。特にサクラマスのバケ釣りが上手で、私のサクラマスの師匠でもあります。
今回の釣行は、天候も良く、予約を入れていた2日間無事出港できました。
サクラマスのバケ釣り 1日目
初日は、5時に港を出港し、1時間程かけていつもの白老沖の方に向かいました。
12名乗船で2名がバケ、10名がジギングの満船状態でした。
到着後、サクラマスが跳ねているこということで、とりあえず仕掛けを落とし、15m程の棚で探っていると外道の宗八ガレイがかかるも、サクラマスのアタリはなしでした。
すぐに仕掛けを上げて、南下し再開して、棚30mの所を探っていると、バケが走った後に糸ふけが出てサクラマス特有のアタリが来ました。すぐに巻き上げを掛けると、小さかったため掛かりが浅かったのか、目の前で外れてしまいました。
当日の船中1本目だったので、少しショックでした。
気を取り直して同じ棚を探っているとすぐに当たりが来て、今度は無事に取り込めました。
それからまた別の棚を攻めると、今度はフォールでヒットしました。サクラマスはフォールでヒットする日は、ほとんど活性が高く、群れが大きい時で、当日も釣果に期待が感じられました。
その予感が当たったのか、その後はアタリが連発し、ポイントに到着して1時間程で一番乗りで定数達成でした。
それからは釣り仲間にお土産で頼まれていた宗八やタラなどをいくらか釣って早期に納竿しました。(魚が釣れすぎるのも問題なので)
当日は、最大が2キロちょっとでしたが、このサクラマスは棚が65mの中層でヒットし、改めて中層の魚は良型が多いということを実感しました。
北海道初日は、早期に定数を達成でき、非常に満足のいく釣行となりました。
初日は、外気温マイナス10度程で例年に比べると少し暖かいと感じていたのですが、やはり指先はかなり冷たいと感じました。
私は北海道各地に数年住んでいたのである程度慣れていますが、本州や九州の内地の人がこの時期にサクラマスを狙う時は、耳当てや指先を冷やさない防寒性のの高い手袋は必須です。(防寒がダメだと凍傷を起こしますので、大変危険です。)
サクラマスのバケ釣り 2日目
続いて2日目については、前日の大漁が嘘のように激渋の状態でした。
前日が大漁だっただけに、流石に2日連続はないだろうと思っていましたが、悪い予感の方が的中してしまいました。
2日目も、前日同様、バケ釣り2名、ルアー10名の12名での満船での出船でした。
この日のバケ釣りメンバーは、私の他にバケ釣りのベテランの方が来られていて、最近の北海道のバケ釣りやマグロ釣り等いろいろとお話が聴けて参考になりました。
2日目も5時に出港して、1時間ほどかけてポイントに到着しました。仕掛けを投入するも前日と同様、アタリがなく、すぐにポイント移動となりました。新しいポイントについて、いろんな水深を探っていると、バケ釣りのベテランの方に水深30mでヒットがありました。
棚が30m前後ということがわかったので、少し深めの35mを狙っていると、私にもサクラマスのアタリが来ました。一番上の針に小型のサクラマスがかかっており、やはり意外と引きました。
そこからは水深30~50mの所でダブルを2回やったぐらいで、アタリが全くない状況でした。バケ釣りのベテランの方もいろいろと棚を探っており、途中回収の巻き上げで群れの通過にたまたま遭遇して5本一気にかかったので、羨ましいと思いました。
サクラマスのバケ釣りでは、極稀にあるのですが、回収のタイミング等でたまたま移動中のマスが通りかかった時に群れの中を仕掛けが通過すると、全ての針にサクラマスがかかることもあります。
この日は、バケ釣りのベテランの方と連携して棚を分けて探っていたものの、朝一の時間帯を過ぎると全くアタリがなくなりました。
他の船の無線でも、たまにダブル、トリプルと聞こえて来るものの、連発はしていなかったようでした。
この日のパターンは、サクラマスの釣りでは最高難易度の回遊待ちのパターンでした。この状況の時は、棚を一つに定めてその棚でひたすらバケを振り続けるという博打的なものになります。(仕掛けの長さが約10mなので、その範囲に通りかかるマスを狙うものになります。)
運よくサクラマスが通りかかればダブル、トリプルでアタリますが、それまでの間は、下手をすると外道すら食いません。
過去にも時々このような状況に遭遇しましたが、このような時にはほとんどが定数の10匹に到達しませんでした。(9匹とかで止まったりしたことも何度もあります。)
釣果としてバケ釣りは、ベテランの方が9匹、私が5匹でした(船中釣果は20本)。この日は、底付近も潮が速く、オマツリも多く、潮も冷たすぎるのか、普段は底付近に群れているマダラが底から20m以上も浮き上がって来ており、非常に悪い状況でした。
非常に攻略が難しい状況でしたが、バケ釣りのベテランの方といろいろお話ができたり、攻略が難しい状況でどのようにして釣るかで頭を悩ませることもでき、とても楽しい釣行でした。
ジギングの人は、釣果は散々でしたが、やはりジギングでは棚を探れても2m程で、バケ釣りに比べると探れる棚が非常に狭く、また針数も少ないので仕方ないと感じます。
手持ちのジギングタックルで手軽にできるのは良いですが、やはり釣果を求めるのならバケ釣り一択です。
オキアミパターンになった場合、ジグではまず食わないので、バケ釣りの独壇場になります。ジギングでの定数(10匹)達成は、シーズンの内、ほとんど見ないのでこれから始めようという人には、仕掛けなどのコストは掛かりますが、バケ釣りがお勧めです。
注意すべき事項として、以前、バケ釣りでたくさん釣れている時に、ジギングの人がジグの上にジギングサビキを付けてマスを狙おうとした場面に遭遇したこともありますが、はっきり言ってこれはNGです。
これをやると外道の宗八ガレイばかりがかかり、本命はまず釣れません。おまけにオマツリが多発します。
バケ釣りはその仕掛けの特性上、広く棚を探れ、そしてバケの動きで毛鉤を食わせるのであって、ジギングでは構造上同じような動きはできません。これをやると船によっては出禁になりますので、絶対にジグの上に仕掛けを付けるのはNGです。
今回の釣行では2日間を通して定数達成することはできませんでしたが、自宅で食べる分のサクラマスを確保できたので有難かったです。また、久しぶりに食いが良い日にあたり楽しい時間を過ごすことができ良かったです。
サクラマスのバケ釣りは、仕掛けの毛鉤作りから実釣まで全てが面白いので、特にフライフィッシングをやっている人にはお勧めの釣りです(毛鉤の作り方がほぼ同じのため)。
繰り返しになりますが、この釣りを楽しむに当たって防寒対策は必須です。年によってはマイナス17度以下20度近くになることもあるので、生半可な防寒対策ではすぐに凍傷になり、大変な事態を引き起こすので注意が必要です。
《釣行メモ》
釣行日 | 2024年2月24日 |
潮汐 | 大潮 |
満潮 | 04時24分 |
干潮 | 09時23分 |
(白老) |