〇はじめに
2月17日(土)に猪名川水系・一庫大路次川(ひとくらおおろじがわ)で渓流釣り大会が開催されました。
関西渓流解禁前の腕慣らしを兼ねて参加する釣友のAご夫妻に同行をお願いしてみると、快くお返事を頂き、いざGO!
さて、結果は・・・・・?
〇大会受付は、参加者の来配ってゆったりタイム。
当日の気温は、早朝1℃で水温5℃。やや気温が和らぎ始めた午前8時30分から受付がスタートしました。
一般参加で受付をする方を含めて約30人超がエントリーを済ませ、開会式へとなります。
猪名川漁業組合・鈴木組合長の挨拶を始め、一庫ダム・所長の挨拶も手順良く進行し、午前9時より一斉に釣りスタートとなりました。
〇上流・下流共に午前10時には、魚の活性良好!
足場の良いポイントを引き当て、早速、準備に取り掛かります。エサは生イクラとバイオブドウ虫の2種類で、ハリは半スレアマゴ6号、ハリスは0.3号。準備万端。
午前9時一斉にいよいよ釣り開始です。先陣を切って中・下流でアマゴが舞い始めます。
そして、サピちゃんにファーストフィッシュがヒット!
さすがに1匹目は慎重さと緊張感が伴います。バラシは、警戒心をさらに誘い、釣れ続かない原因になってしまうからです。
そのためには、ヒットしたポイントから魚を一気に浮かせて、取り込むことも大切です。
釣り上げると、アワセが遅かったようでしっかりハリを飲み込まれているようです。目印を15cm程下げてアタリが分かりやすいようにセットし直します。
目印が「止まる!」、「引き込まれる」、「左右に走る」などの明確なアタリが続き始めました。下手(右手下流)のダーリンも絶好調です。
水温が少し上昇し始めた午前10時ごろには、いたるポイントでアマゴが乱舞し始めます。
上流から流れてくるエサや掛かりアマゴが吐き出したエサに反応し、食い気が良くなってきました。こんな時には、釣れる時には、釣れるエサで釣り抜きます。
1匹長寸が当日のルール。もちろん、サイズダウンのアマゴはリリースが鉄則です。
〇綺麗なアマゴが連発!
綺麗な良型のアマゴは、体高も有り、精悍な顔つきは「渓流の舞姫」の名に相応しい美しい姿を見せてくれます。
しかし、アマゴは臆病な魚で足音・人影などにも敏感な魚であると同時に水中視力は良く、エサを加えても違和感を感じると瞬時に吐き出してしまいます。とてもデリケートで時には鋭い歯を持つファイターです。
〇ナチュラルに流して、アワセもバッチリ!
どうやら、朝イチの釣りスタートから約2時間が経過し、食い渋ってきたようです。流す筋を変え、色々やって見て、反応が途絶えたらエサの交換です。
一歩釣りスタンスを後部に引いて、再度ヒットラインをウエイトアップしたオモリを装着し、バイオブドウ虫を付け底を這わせるように流します。
すると、早速、サピちゃんにヒット!笑顔がようやく戻ってきました。
〇食い渋りには、ナチュラルフォールがキモ!
ダーリンは、イクラの隠しバリ刺しでナチュラルフォールでしっかり食わせてヒットを導きます。この時に大切なのは、ハリスにイクラの成分を付着させないこと。
イクラの成分が付着しているとハリスが白くコーティングされてしまい、水中でハリスが「見え、見え!」となり、釣れないことが多くなります。そのため、生イクラのエサ付けをする際にはしっかりと気を配る必要があります。
ダーリンは、しっかりそれを知っていました。作戦変更してグッドジョブのようです。
〇昼食は家族単位で
大会はアットホームな雰囲気で進行し昼食タイムになります。温かい豚汁とお弁当が配られ、家族団らんのランチタイムとなりました。
子供たちもはしゃぎまわり、今晩のアマゴ・メニューに「塩焼き?ムニエル・・・?」と、会話がはずみます。
「そんなにたくさん出来るかな?」と考え込むママさん……。ちょっと深刻ですね。
〇クリーン作戦でさらに美しい猪名川に!
昼食後は河川クリーン作戦が開始され、約30分で持ち帰ったゴミは「可燃ゴミ・空き缶・ビン類・その他」に猪名川漁協・一庫ダムスタッフの手によって分別される作業が行われ、以前より綺麗になった一庫大路次川が取り戻されました。
〇頑張ったご褒美は、準優勝!
いよいよ表彰式。さて、結果は?
3位入賞者が表彰され、そして、2位となる準優勝の入賞者にサピちゃんの名前が読み上げられると、「おめでとう!やった!」の喜びは絶頂。
一生懸命に頑張ったご褒美を組合長から受け取り、微笑んでダーリンのもとへ……。とっても、いい夫婦(1122!)の光景を見せてくれました。
今回は、ワン・ツー・フィニシュと行きませんでしたが、何事にも一生懸命なご夫婦の思い出つくりに同行させて頂き、充実した半日を過ごさせて頂きました。
また、この大会ならではの組合長の熱い心意気を感じる奨励賞となる多くのゴミを持ち帰った大会参加者にもご褒美がプレゼントされました。
〇釣り人の親睦の和が広がりました。
沢山の釣友と親睦を深めることが出来ました。
魚にとっても、釣り人にとっても思いやりのある渓流釣り大会を主催して下さった主催者のみなさんに感謝し、参加者のみなさん一同で思い出に残る記念撮影となりました。