北海道 サクラマスのバケ釣り/白老沖(北海道苫小牧市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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釣行日/2022年2月10日

棚がバラバラで絞れない中で定数達成(通算5回連続)

2月10日、コロナのため昨年は行けなかったサクラマスのバケ釣りに2年ぶりに行きました。

今回お世話になった船は、苫小牧のタマリスクさんです。船長は、北海道の様々な釣りに精通していて、昔からジギングやタイラバも進んで取り入れて、道内の釣りに新しい風を吹かせています。

期間限定のサクラマスのバケ釣りに白老沖まで行くため、港を朝5時に出港し、約1時間半かけて釣り場の海域に到着しました。

 

到着後、まずは30mの棚から探っていると、定番外道のスケソウダラがヒットしました。このスケソウダラは、タラコの原料となる卵が入る年末・年始の時期は重宝され、スケソウダラ専門船が出るぐらい人気ですが、この時期のスケソウダラは、身も痩せてしまい、サクラマスのバケ釣りでは非常に迷惑な外道です。

 

スケソウダラのアタリが遠のいて、再びバケを振り続けると、サクラマスの特有のアタリが来ました。

水面まで上げてくると一番下の針とバケ尻の針にヒットしており、バケ尻の針は微妙な掛かり方をしていたので大丈夫かなと思っていると取り込み時に案の定外れてしまいました。

久しぶりのサクラマスだっただけに、バレて少しショックでした。

とりあえず、1匹釣れたので、同じように棚を探っていると、スケソウダラがヒットするようになり、底付近を攻めるようにしました。

今回は、知り合いの常連さんと一緒にバケ釣りをしていたので、2人で効率的に探ることができました。

 

底付近を重点的に狙うように切り替えるとコンスタントにサクラマスがヒットし、また、回収の際にも運よくヒットしました。

さらに、フォールでもヒットし、中層でヒットしたサクラマスは2キロ程の物で、お土産には非常に良い物でした。

底付近を重点的に狙っていると、毎度のようにマダラが釣れます。いつもは2月の中頃はポンタラと言われる小型のマダラがメインとなるのですが、今回は平均4キロ程の良型のマダラがメインとなりました。

3月になると10キロ程のマダラが釣れることもあり、産卵後の荒食いからコンディションを取り戻してきたマダラとなるので食味も良くなってきます。

この日は結局、表層付近~中層~底付近と広い棚にサクラマスが広がっており、棚を絞れなかったので非常に難しかったです。

そのような中で、運良くサクラマスの定数を達成できたのが嬉しかったです。

 

2年前の4回連続定数達成から今回の定数達成で5回連続定数を達成できたのも嬉しかったですが、何よりも仲の良い常連さんと一緒に釣りができたのが嬉しかったです。

ジギングの方も今回は同船されていましたが、なかなか数が伸びませんでしたが、表層付近でよくアタリが出る場合はジギングが非常に有効となります。

サクラマスのバケ釣りは、男性には向きますが、女性や子供、年配の方には体力的にきついので、そのような方にはジギングがおススメです。

何にせよ、1本でも釣れれば大満足できるのがサクラマスの釣りで、釣る楽しみと食べる楽しみの両方があます。

平均気温マイナス10度以下という寒い中の釣りですが、非常にお勧めの釣りです。

《釣行メモ》

釣行日 2022年2月10日
潮汐 中潮
 満潮  10時35分
 干潮  19時22分
(苫小牧東)

《使用タックル》

竿 剣崎V2 240 マスSP(ダイワ
リール 21シーボーグG300JL(ダイワ
道糸 PE 3号
ハリ マス鈎15~16号
ルアー バケ700g

 

【ダイワ シーボーグG300JLの使用感(インプレ・感想)について】

※使用者の感想です。

〇このリールの特徴について

特筆すべき事項としてメーカーが挙げている特徴が2点あります。

1)MAGMAX-Gモーターを搭載(3年保証)
2)ジギングモードを搭載

 

〇このリールの良好な事項について

1)シーボーグ300MJよりも約100g程軽量/シーボーグ300MJのようにスピードとパワーの切り替えが必要でなければ、切り替え機能を省き、軽量化されたこちらの製品がおススメです。ギア比は、シーボーグ300MJが4.4:1に対し、こちらは5.8:1となり、ハイギアとなります。

2)純正ハンドルの長さの調整が可能となったこと/ このリールに搭載されている純正ハンドルは、従来の製品と違い、ハンドルの長さが可変式となっています。(※写真のリールについているハンドルは、リブレの製品です。)

電動リールのハンドルは、短い物が多く、人によっては気にしない人も多いですが、実際釣りの現場においては、ハンドルが短いことが影響することも多々あるので、この可変式の長さ調整ができるハンドルは良いです。

このハンドルを300MJに付けて、最近のダイワの整備を担当しているSLPにリールをオーバーホールに出しましたが、純正ハンドルではないので取り外しできないという回答がメーカーから来ました。販売店の方に説明をし、作業をしてもらいました。このような場合は、販売店のスタッフの方に、付いているハンドルは純正品と伝えておく方が良いです。

 

〇このリールの不備事項について

1)ギア比が高いため繊細な釣りには向かず、またパワーがないため、ある程度の大物が掛かると巻き上げ速度が急激に落ちる。

ギア比が高いため、ヤリイカ釣りではギア比の低い300MJに比べて、音がうるさく、微妙な乗りを感知し辛いと感じました。

また、サクラマスのバケ釣りでは、タラやスケソウダラ等が針数6本掛かった際に巻き上げ速度が遅くなりました。モーターを強化したと言っても、実際に使用するとどうしても速度の低下が起こりました。

2)リセットボタンを押すとすぐにリセットされること。 これはリセットボタンを押すと、すぐにゼロ設定(船べり停止設定)がされてしまうので、ほんの1秒押しただけでもなってしまうので、押し間違い等でリセットボタンを触ってしまうと巻き上げに影響する可能性があります。ここの設定は、3秒長押しのような設定にしてもらい、誤操作を防止するように配慮してもらいたいと感じました。

 

〇まとめ

シーボーグG300JLは、シーボーグ300Jに比べると、ギア比が高くなり、機能等の強化がなされているものの、中身はシーボーグ300Jと遜色ないと思います。

軽量であることは良いと思いますが、巻いている際にアタリを感じ取って掛けるような繊細な釣りやパワーが必要な釣りには向きません。汎用性を求めるなら300MJを、軽さと操作性を求めるならG300Jと使い分けるのが一番良いと実際使ってみて感じました。

電動リールの場合、手巻きと違いってギア比が低くても巻き速度の調整ができるので、あまりギア比の高さや巻き取り量を気にする必要性がありません。(時々、手巻きで巻いている人もいますが、これは非常に効率が悪いです。)