イシダイ(イシガキダイ)【イシダイ科】
磯の王者とも呼ばれ、近似種のイシガキダイとともに底物釣りで人気の魚。クチバシ状の強い歯で貝やカニ、ウニなどを捕食する。老成魚は縞が薄くなり口の周りが黒くなる。
釣り方 | 底釣り、落とし込み |
釣り場 | 磯、波止 |
イシダイ(イシガキダイ)の底釣り
釣り場/磯、波止
釣り方
60~70㎝クラスに成長するイシダイやイシガキダイを沖磯や地磯から狙うときは、パワーのあるイシダイ専用のロッドやリールを使用する。
岩礁帯に生息するイシダイはヒットすると根に潜ろうとするので、ハリスにはおもにワイヤーが使われる(ケプラーなどを使うこともある)。ワイヤー仕掛けは自作できるが、最初は市販のものを使用したほうがよい。根掛かりは避けられないので、仕掛けはオモリを含めて多めに持参しよう。根掛かりが頻発するようなら捨てオモリ仕掛けを使うとよい。
エサはおもにウニ(ガンガゼなど)、赤貝、カニ、サザエなどを使う。ウニや赤貝の殻をマキエすると効果がある。
磯にピトンを打って竿受けをセットするが、置き竿のときは尻手ロープを必ず装着しよう。
イシダイ(イシガキダイ) 落とし込み釣り
釣り場/波止、磯
釣り方
小・中型のイシダイなら太平洋や宇和海、日本海の波止(特に消波ブロック周辺)で比較的手軽に狙うことができる。
釣り方はチヌ釣りの落とし込みや前打ちと同じ。ただチヌ以上に根に入りやすいので、ワンランク太い仕掛けを使うとよい。エサはカニを中心にイガイなども使用する。前打ちの場合はエサを付けた仕掛けを沖に投入し、海底まで沈ませた後で手前に引きながら誘ってやる。
ブッコミ仕掛けはグレ用など上物竿で磯からイシダイを狙うもの。当たり潮などでグレが釣りづらいときに、仕掛けを作り直して足元を狙ってみると、小・中型のイシダイがヒットすることがある。エサは磯についているジンガサ(貝)やイガイ、フジツボなど。前打ち同様に手前へと探ってくるとよい。
どちらの仕掛けもイシダイ専用と比べると細仕掛けだが、40cmクラスなら十分取り込める。