私の記事でも何度か紹介していますが、改めてLB(レバーブレーキ)リールを使ったスピニングタイラバとバーティカルのスピニングタイラバについて紹介します。
今回は、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバで最適なロッドの選定について、バーティカルのスピニングタイラバとの対比を用いて紹介します。
過去のレバーブレーキを使用したスピニングタイラバの記事は下記のリンクになります。
釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバの特徴、メリット、デメリット等(その3)
釣りぽ版 北海道のタイラバ
釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバについて(その2)
釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバのハンドルについて
釣りぽ版 レバーブレーキのスピニングタイラバ(その1)
釣りぽ版 バーティカルのスピニングタイラバについて
まず、冒頭でも書いているように、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバとバーティカルのスピニングタイラバではそれぞれ最適な竿のタイプが異なります。
バーティカルのスピニングタイラバの竿
バーティカルのスピニングタイラバでは、50m程までの浅い所ならばやや柔らかめの竿が向きますが、深い場所では硬めの竿でないとフッキングし辛いです。
なお、バーティカルのスピニングタイラバのフックセッティングとしては、小型のチヌ鈎のような小鈎は向きません。
理由は、ベイトリールとの巻き取り速度の違いとそのタックル構成上の違いです。
今回は細部は省かせてもらいますが、バーティカルのスピニングタイラバでは基本的には絡ませて掛ける小鈎よりも、がっちり掛けるハヤブサ製品の『マイスターフック』のようなタイプが最適です。
(お勧めは、ガイドサービスセブンのジャンプパーツを使ったトリプルフックシステムです。)
LBリールのタイラバに最適な竿
一方で、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバに最適な竿は、なるべく硬めの竿でやや微妙に柔らかい竿(ダイワ『紅牙EX AGS C69MHS-SMTT』が最適です。
竿が硬い分には問題がないのですが、バーティカルのスピニングタイラバのように、浅いところでは柔らかい竿という選択肢はありません。
理由の一つは、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバでは感度が重要となるからです。
なお、もう一つ理由はありますが、あえて伏せておきます。もう一つの理由が決定的な理由ですので。
まず、柔らかい竿を使用すると、竿先が曲がり込み竿全体で振動を受けることになり、フォール時のアタリが取りにくくなります。
スピニングリールの構造上、ベイトリールに比べてヘッドのフォール制御がし辛く、また、以前の記事でも紹介しましたが、ベイトリールと同様の動作はできるが精度が低いという欠点があるためです。
一方で、硬い竿の場合、穂先にアタリが明確に出るので、フォール時のアタリも潮の影響もなるべく受けないで拾えます。(竿先が跳ねないようにフォールの調整は必要ですが)
上記の理由により、柔らかい竿ではなく、やや硬めの方が最適です。
(私が最適とおススメしている竿の特性を考えるともう一つの決定的な理由がわかります。)
スピニングタイラバのリールについて
また、バーティカルのスピニングタイラバとレバーブレーキを使用したスピニングタイラバのどちらにも共通していますが、柔らかい竿を使用するとその分だけリールの負担が大きくなります。
特に、スピニングリールの特性上、竿が錘の重さを負担できない場合、リールの巻き取りの精度に大きな影響がでます。(私がバーティカルでハイギアのリールを使わない理由の一つです。)
リールの細かい話をすると、リールはダブルハンドルかバランサー付のシングルハンドルが最適と何度も紹介していますが、もっと拘るとハンドルの材質も実は重要です。
ハンドルは感度優先のため、なるべく軽量(チタン製のハンドルノブがおススメ)かつ強度があるものが最適です。
さらに、バーティカルのスピニングタイラバでも必要ですが、リールの重心の左右対称を確保するために、リブレのバランサーのように、リールがきちんと偏りがなく、真下に来るようにすることも必要です。
いつも結論でお話していますが、このレバーブレーキを使用したスピニングタイラバの釣り方にはあまりメリットはありません。(劇的に釣れるわけでもないですし)
あくまで他の人の釣りの参考になればと思い、私のバーティカルのスピニングタイラバの完成形としてのレバーブレーキを使用したスピニングタイラバをしているので、道具の金額も高価ですので、自分にあったスタイルでする方が無難です。
メーカーの方は、無理に流行らせようとしているようですが、メリットとデメリットを知ってもらった上で、楽しんでいただければ良いかと思っています。
もっとレバーブレーキを使用したスピニングタイラバ等について知りたい方は下記の個人ブログのリンクを参照してください。