バーティカルのスピニングタイラバにおけるフックセッティングについて紹介しています。
バーティカルのスピニングタイラバにおける最適なフックとは?
①導入
バーティカルのスピニングタイラバでは、ベイトリールを使ったタイラバとは若干フックセッティングが変わってきます。
スピニングの方が巻き取り速度が速い(同じ巻き取り量でも、その構造上速くなる)ためで、当然同じフックを使った場合でも、フッキングが良かったり、逆に悪くなったりとします。
その結果、フッキングしなかったり、フックが折れたり、曲がったりします。
特に、タイラバでは形状だけでなく、材質まで突き詰める必要もあります。
②バーティカルのスピニングタイラバに最適なフックの形状
一般的にチヌ鈎や真鯛鈎のような、掛けるのに適した形状の鈎が最適です。
なお、普通のチヌ針は軸の細さなどからは向きません。
以前、70cmオーバーのイワシ真鯛が連発した時に、ことごとく曲げられたためです。
通常の真鯛なら問題はないのですが、イワシ真鯛になると、噛む力というかバイトの仕方が異なる(落とし込み釣り等他の釣りも踏まえての経験上)ためか、細軸の針では釣りにならないことがあります。
そのため、真鯛針(写真は15号ですが、通常は親に12号、孫に11号。現在はフッ素加工のものを使用)に変えてやってみたところ、フッキングは幾分悪くなったものの、針が曲げられたり、折られたりは皆無となりました。
その頃は、真鯛だけで年間200匹以上釣っているぐらいタイラバにはまっていたので、データとしては十分でした。(70オーバーも相当数釣りました。)
③バーティカルのスピニングタイラバにおけるフッキングの際の注意点
基本的にタイラバにおいては上記のような掛けるタイプの針を使った場合、必ずアワセが必要となります。
よくタイラバで「アワセは不要」と言われますが、これは即アワセやグレ針のように小さい針を使っている時に不要なだけであって、基本的には魚が竿を大きく引き込んで止まったぐらいにするアワセが必要です。
これをしないとどうなるか? ですが、タイラバ歴が長い人には経験があると思いますが、バレて、鱗だけフックについて上がってくるというようになります。
実際、試しにアワセないでやり取りをすると、真鯛の頬周りの鱗が付いて上がってくることがよくありました。
逆にしっかりとアワセを入れるとフックが頬の鱗を貫通してしっかりと掛かることも多かったです。
最近は『トリプルフックシステム』にしているので、ほとんどバレないです。
トリプルフックシステムは非常にお勧めのシステムですが、針が4本以上になるとネクタイの材質によっては、ネクタイに絡む頻度が上がるのであまりやらない方が良いです。
④結論
現在のところ、非常にお勧めで実績のあるフックは、ハヤブサとガイドサービスセブンのコラボ製品である「マイスターフック」です。
このフックを使って1万匹以上は優に釣っていますが、一度も針が折れたことはありません。魚に曲げられたこともです。
アウトバーブなので、フッキングは決まりやすく、掛けるタイプの針が必須なスピニングタイラバでは非常に理にかなったフックとなっています。
唯一の欠点としては、針の掛かりが良いため、先端がなめやすく、何匹か釣ると交換する必要があります。(根魚は問題ないのですが、真鯛の場合は変えた方が無難)
以前使っていた真鯛針との使い分けですが、北海道のボートロックのように非常に根が荒い時は少し掛かりが落ちる真鯛針を使うなどしていますが、基本的にはこのマイスターフックで事足ります。