ランガンで18匹キャッチ!
魚に旬があるように、釣りものにも旬がありますよね。ナマズ釣りの旬といえば梅雨時期ではないでしょうか。今回は岡山県の笹が瀬川にナマズのナイトゲームに出かけました。
使用するルアーはトップウォータープラグ。ZacTcraft(ザクトクラフト)さんのナマズ専用ルアー『Zaguna』と『T-BUD』と『おちぱっくん』です。
先ずはセオリー通りに、流れ込み周辺から探っていきます。日中は物陰に隠れるように静かにしているナマズも、夜となれば頻繁に移動をして餌を探しています。ですから、点で狙うよりも線で探す感じで、トレースコースを考えてキャスト。
静寂の中、Zagunaのカップが水を掻く音が、ポコッ、ポコッ、と聞こえます。
水面には月明りで照らされた引き波が手前、手前と近づいてきます。すると突然、ルアーの後ろで水面がよれるのが見えた。
「居た!来る!」と思った次の瞬間。
ガバッ!!
水面を割って強烈なナマズのバイト。だが、ミスバイト。ただナマズはまだルアーの後ろを追いかけている。ポーズ を入れてバイトチャンスを与えてやりたいところですが、ナマズの場合は我慢して巻き続ける。
立て続けにガバッ! ガバッ! と連続バイトの後に、一気に咥え込む強烈なバイトと同時に急反転。
尾びれが水面から出るのが見えるほど。首を左右に振るナマズ特有の感覚がロッドから伝わってきます。
「のった!」すかさずラインスラッグを巻き取り、一気に合わせを入れます。
フッキングの手ごたえは十分。暴れるナマズは上流に向かって走ったと思った直後に、今度は一転して下流に猛スピードで走ります。バーブレスのフックなので、テンションを緩めないように注意を払い、一気に取り込みます。
上がってきたのは、60センチ弱の標準的はサイズ。
ナマズの外皮は粘膜で覆わ れており大変デリケート。無理矢理に引き抜いて雑に扱ったりせずに、できればラバーネットを使用したいですね。
リリースが無事に終わり次を狙います。
1回掛けたエリアは荒れてしまうので、少し上流へ歩いて別のポイントを探し歩き始めます。非常に物音や振動に敏感なナマズなので、アワセ損ねた場合や、フックに重みが乗るようなバイトがあった場合は、すぐにポイントを移動して少し休ませることも重要。
魚影が濃いエリアでねばる場合は、一定の場所を周回する展開だと効率の良い釣りが出来ます。
そしてルアーチェンジも重要な要素です。カラーのローテーションよりも音の種類を変えてやると好反応が続く様です。
本日使用したルアーだと、カップ系のZagunaに対して 、リップのあるT-BUDでは発する音にも違いがあり、スレた個体にも効果があります。
また、ルアーが着水すると同時にヒットする落ちぱく専用のルアー、おちぱっくんは点で狙うことに特化しており、ストラクチャーや流れ込みをピンポイントに打っていくのに適してます。
いずれも発する音が違うので、音のローテーションに加え、アクションに変化をつけることで、ナマズを飽きさせることなくヒットに持ち込めます。
この梅雨時期のナマズは産卵のために上流を目指すことから、堰や水門の手前などにはナマズ渋滞が起こる事も多く、いいポイントが見つかれば10数メートル間隔で連続ヒットも珍しくはありません。
今夜は下流から上流に向かって歩き、それらしいポイントには全てキャ スト。大半の場所で反応がありました。ランガンした作戦が効して、全部で18匹キャッチしました。
ナマズ釣りの醍醐味は、やはり夜間のトップゲームだと思います。しかし、夜間の水辺となれば危険がつきもの。身近な河川で狙えるターゲットですが、そこは気を引き締めたいところ。
蛇に遭遇することも多いので、特に足元には気遣いが必要ですね。
筆者のお勧めは、まだ日が高いうちに川とその周辺の下見をしておくこと。そして川の状況とポイントとなる場所も記憶しておいて、日暮と共にパワフルなナマズゲームを楽しむ。
これからの蒸し暑い夏の夜に、夕涼みがてらに足を運んでみては如何でしょうか。
《釣行メモ》
釣行日 | 2017年7月7日 |
潮汐 | 大潮 |