2週連続良型のベニアコウをキャッチ 南房総の超深海釣行/白浜漁港沖(千葉県南房総市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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南房総 ベニアコウ

4月19日、南房総の白浜漁港にある「亜美丸」さんに前週の仕立船に続き、ベニアコウの乗り合い船でお世話になりました。

当日も5時過ぎに集合し、6時前ぐらいに出港しました。

ポイントまではいつもと同じく40分程走り、それから第1投となりました。今回の釣り座は、お客さんが自分を含めて4人だったので、ミヨシから2番目を選びました。

1投目は、水深が830m(魚探表示)のカケアガリのポイントで、上潮が速く、着底後はすぐに糸ふけを取らなければどんどん糸が出ていく状況だったので、頻繁に糸ふけを取り仕掛けが立つようにしました。

他の人は、水深プラス100~200m(カウンター表示は950~1100m近く)になっており、オマツリするかもと不安に思っていたところ、カウンター表示が820mの所で明確なアタリが出ました。

しばらくした後、回収の指示が出てリールの巻きの重さ等から判断しても魚は付いていると思い、おそらくベニアコウと思っていると、水深の半分450m程でベニアコウ特有のアタリが出ました。

まだまだサメの可能性があるので、しばらく様子を見ているとその後は反応がなく、魚が付いている状況でした。水深160mに差し掛かると、ミヨシの人と艫の人がオマツリをしていて(どちらも他の人の速度を気にせずガンガン巻いていたため)、その間にいた私の仕掛けも巻き込まれ一旦停止させました。

「これはまずい、針が外れるかも」と思ってオマツリ後に巻いてみると魚の反応が消えていました。やはり外れたのかと思いながら仕掛けを回収していると、前方に赤い魚が浮いているのを発見しました。

船長が急いで船を回して魚を回収してくれて、前回に続きまたもや1投目で本命をキャッチできました。

2投目も、またもオマツリが発生し、サメに仕掛けを切られたり、エサを齧られたりしただけでした。3投目は、オニカサゴ釣りのように誘いを繰り返すと同時に、仕掛けの着底の仕方と船の全身に合わせて底付近をしっかりと狙う方法で行ったところ、もぞもぞという魚のアタリが出ました。

もぞもぞするアタリは、ムネダラ類等のいわゆる「怪獣」と呼ばれる魚達か活性の低いベニアコウの場合が多く(ほとんどの場合は怪獣)。回収の指示がかかり、慎重に巻いてくるとリールの巻き取りが重くなっているのがわかりました。

ベニアコウ特有の水深の中間地点での竿先のたたきがなかったものの、水圧の影響を受けず、膨らんでいないベニアコウの可能性もわずかにあったので、ゆっくりと上げて来ると、下から2番目の針に余裕で10キロ以上もある特大サイズの怪獣が付いていました。

4投目は、持ち込んだエサのスルメイカが余っていたので、一番下と下から2番目の針に1ハイずつ付けて投入しました。この時点で潮が動いていなかったので、オニカサゴのように誘いをかけつつ底付近を重点的に狙っていると、明らかにベニアコウのアタリが来て、巻きアワセで掛けました。

よく昔のベニアコウの釣り方では、「アタリがあったら糸を送り出して追い食いを狙う」と言われていましたが、ベニアコウが少なくなった現在では、糸を送り出すと高確率で針がかりしません。

この日も隣の人にもベニアコウらしきアタリが出ましたが、糸を出してしまったため針がかりせず、上がってきた仕掛けはベニアコウの歯でこすれた後がありました。

4投目の回収の指示がかかり、ゆっくりと上げてみると、やはり前の流しとは重量感が違う感じでした。水面まで仕掛けが上がって来て、回収のために仕掛けを手繰ってくるとやはり魚が膨らんで軽くなる感じがしました。

見たところ上の方の針に掛かっている様子がなかったので、一番下かその上と判断していたところ、案の定一番下から2番目に本命のベニアコウが付いていました。

4投目で本命のベニアコウが釣れ、本命がまだ続いて上がる可能性がありそうだったので、もう1投追加となり5投目を行いましたが、唯一アタリのあったのはサメで、他の人もサメをヒットさせ、そのまま終了となりました。

今回の釣行でも、これまで研究を重ねて来た成果が、結果に結びつけることができました。特に。最近はどのような状況でも攻略パターンをすぐに見つけることができ、本命が当たらなくても、かなりの高確率で魚を掛けることができるようになりました。

このベニアコウの釣りでは、着底したら糸ふけを取って底をトントンするというのが一般的に言われるものの、釣り方自体は、狙う水深と仕掛けこそ違うもののほぼオニカサゴやメバル、ソイと釣り方が同じような感じです。仕掛けを動かさない昔ながらの底トントンの釣りではほぼ魚が釣れないです。

極端に仕掛けを巻き上げて落とすのもオマツリするので問題ですが、やはり潮の状況に合わせて仕掛けを動かし、魚にアピールすることがこの釣りでは一番重要なのかなと考えています。

道具は1セット揃えるだけで何十万円とし、乗船料も普通の浅い所のルアー船の2倍近くし、慣れていないとほぼボウズが何回も続く、非常に敷居が高い釣りですが、釣れた時の喜びはひとしおです。

《釣行メモ》

釣行日 2025年4月19日
潮汐 小潮
 満潮  06時32分
 干潮  13時59分
(館山)

《使用タックル》

竿 ベニスカーフ2100、バチスカーフ2100S(アリゲーター技研
リール コマンドZ30、コマンドZ9キンメスペシャル(ミヤマエ
道糸 PE 12号 1800m
ハリス 28号
ハリ ムツ太地 25号

《エサ》

サシエ スルメイカの短冊15〜20cm、スルメイカ 1ハイ掛け

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