ボートロックタイラバでアイナメやソイ/苫小牧沖堤防(苫小牧市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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2018年6月23日は、いつもの苫小牧沖堤防周りのボートロックへタイラバをやりに行きました。

この日は、南からの風が非常に強く、出港すらできるか怪しかったところですが、撃つ場所限定で出港できました。

今回も前回に引き続き『セブンストレーラー』のテストです。あまりに魚の反応が良すぎて破損する数が多く、宮崎船長からいただいた分のストックが発売日の9月までもつかどうかもわからないところです。ガルプ製品のためかそれぐらいバイトが多いです。

ポイント到着後、1投目で40cmオーバーのアイナメがヒットし、その後も同じサイズのアイナメがヒット。続いて通りすがりの40cmオーバーのクロソイもヒットしました。

このポイントである程度魚を確保した後、沖の方の堤防周りを攻めましたが、ここでは中型のクロソイしか釣れませんでした。水深15m程の所でしたが、潮と風の影響で80gのタイラバでやっと安定して攻めることができました。

他の人は、軽いものしか持っていなかったため、このポイントでは釣りにならなかったようです。

さらに移動して、いつもの天気が悪い時に入るポイントに到着し、落としてみるとマゾイがヒットしました。ヒットパターンを再現すると、連続でさらに2匹釣れました。

マゾイはクロソイに比べて底付近にステイすることが多く、タイラバで釣るのは骨が折れる魚です。

今回は、北海道式ひとつテンヤの釣り方を応用させた、レバーブレーキを多用したやり方でヒットパターンを確立しました。セブンストレーラーが付いたことにより、北海道式ひとつテンヤと同じようにワームを付けている状態になり、なおかつ、より上下の誘いも効果的になっているので、セブンストレーラーの効果は非常にあると改めて実感しました。

今回の釣行は、出港すら怪しかった状況の悪さでしたが、リリースも含め30匹程釣れ、とても楽しい釣行でした。

特に、今回も知っている常連さんが多かったので、和気藹々としておりとても楽しかったです。

次回は苫小牧沖の沖五目で試してみたいと考えています。特に、沖の根についている大型のソイに効果的と考えているので、夢の60cmオーバーのソイをこのシステムで狙ってキャッチしたいと考えています。

レバーブレーキの操作とフォールの関係

レバーブレーキを使用したスピニングにおけるレバー操作とフォールの関係について今回は紹介します。

まず、何度も紹介していますが、ハンドルの選定=フォール速度の調整がこの釣り方においては肝となっています。

イメージしてもらうとわかりやすいのですが、

「すごい速さで回っているタイヤとゆっくりと回っているタイヤの速度を車本体へのブレを極力少なくして速度を落としなさい といわれたらどちらがやりやすいでしょうか?」

ということです。

 

具体的にいうと、このタイヤにあたるのがハンドルになります。そして、ブレーキにあたるのが、レバーになります。

高速で回るハンドルの速度を落とすには、いくらレバーブレーキの締め付けで落とせるとは言え、低速の状態に比べ細かい調整が困難となるのは明解です。

この高速、低速の条件を作為付けし、低速の状態に持っていき、レバー操作を容易にするのが、ダブルハンドルやバランサー付きのシングルハンドルです。

インターネットの動画などでシングルハンドルでやっている人のハンドルの回転速度をご覧になられればよくわかりますが、非常に高速で回転しており、ヒットしても魚がたまたま食ったのであって、魚に意図的に食わせたものではありません。

たまたま食ったであれば高いお金をかけてまでレバーブレーキを使用したスピニングタックルでやる必要はないです。

むしろフォールレバー搭載のベイト等の方がやりやすいと思います。

私が何度も紹介しているように、レバーブレーキを使用したスピニングタックルの場合、このハンドル選定が重要で、ダブルハンドルならまだしも、バランサーなしのシングルハンドルは、魚に見せるためのフォールの演出には不適だと感じています。

シマノさんのSUT機構のようにハンドルを切り離している場合は問題はないのでしょうが、ハンドルとローターが連動していると、バランサーなしのシングルハンドル、特にハンドルノブが重たい場合などは常に不安定なハンドル回転になり、結果としてハンドルの回り方にムラができて、変なフォールになってしまいます。

また、シングルハンドルで高速回転している状態でジグやタイラバを着底させると、最悪の場合、慣性によりバックラッシュが起きる可能性も否めません。

さらに、レバーブレーキの長さが長い(磯用)場合、しっかりと握り込みブレーキをかけることは問題ないですが、ルアー専用のレバーに比べ、細かいフォール速度の調整のための指での精密操作に影響が出ることもあります。

私がよく検証に使っている苫小牧沖堤防周りでは、ハンドルの回転が速すぎたりしてそのまま着底させると、タイラバのヘッドがテトラの下に敷いている石の間やテトラの隙間にそのままスポッと入ってしまい、根掛かりが発生することが多くなります。

特にフォール速度の調整等については非常に良いデータが取れており、幸いなことにそれが釣果に結びついております。

上で紹介したマゾイを連発させた際のパターンの再現にも役立ちました。

今回の釣行ではフォールでも食わせましたが、基本的にはハンドルの回転が止まるとか、穂先が戻るとかよりも、糸が止まるという典型的なパターンでした。

上げと下げで狙えるこのやり方は私には非常にやりやすい方法で、かつワームのセブンストレーラとジャンプパーツにより、ヒット率も上がり、従来のスピニングに比べて根掛かりが軽減されるということも特徴の一つです。

ハンドルとルアーのチューンをすることにより、フォールスピード等を調整することができ、それにより口を使わない低活性の個体に対しても口を使わせヒットに持ち込むことが可能です。

今まではタイラバで縦のレンジ、海士で横のレンジ、北海道式ひとつテンヤで潮が動かない底付近と分けていたのが、このセブンストレーラを使用したシステムでは、その両方の一部を
1つでカバーできるようになり、道具を持っていけない時などには非常に重宝しそうです。

最後に、時々レバーブレーキで青物等の大型の走る魚を止めようとする人がいますが、これをやるとレバーが壊れる可能性が高いので要注意です。基本的には、魚が走る時はドラグでいなし、取り込みの時にだけ緩めるのに使います。

フォールでの操作と取り込み時の緩める操作の2つが主な使い方です。間違ってもドラグフルロックで、レバーだけで魚をいなすような考えはしないほうが良いと思います。破損する確率が高まります。

 

《釣行メモ》

釣行日 2018年6月23日
潮汐 長潮
 満潮  12時29分
 干潮  05時55分
(苫小牧東)

《使用タックル》

竿 紅牙 EX AGS TYPE-C 69MHSーSMTT ダイワ
リール 17モアザン2510LBD(リブレのハンドル仕様) ダイワ
ライン PE 1号
リーダー グランドマックスFX3号 シーガー
ルアー セブンスライド40〜80g セブン
ハリ マイスターフック ハヤブサ
ワーム セブンストレーラー ガルプ

 

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