実戦型タックルケーススピードローダーボックス＆リロードパックン

東邦産業からタイムロスを軽減させる超実戦型タックルケースが新登場！　仕切り板を袋状にして収納機能を持たせ、ルアーを個別で安全にかつ最小最薄で携行するという発想から生み出されたこのアイテム『スピードローダーボックス』＆『リロードパックン』について、開発に携わった梶本林宏さんに解説してもらいました。

スピードローダーボックスとリロードパックン — スピードローダー（左）とリロードパックン（右）

タックルケースの仕切り板（パーテーション）は従来それだけの役目でしかありませんでしたが、１つのスペースに複数のルアーを入れることでサビ移りしたりハリが絡まったりと些細なことではあるものの面倒な事象が多くありました。

また、釣り歩く際に収納ケースによるデッドスペース（無駄な空間）がベストやバッグのポケットを肥大させ、結果的に収納スペースを殺してしまうことにもなります。身軽で動きやすくすることと四肢の可動域や視界確保という点も安全性においての課題と言えるのではではないかと考えました。この事態をまとめて解決し、なおかつ「＋α」の機能を付随できないか……という考えから、新しい発想のタックルケースが誕生したのです。

リロードパックン

仕切り板（パーテーション）の役割もしつつ、メタルジグやスプーン、キャスティング用のテンヤなどを入れて安全に持ち出せる利便性を持たせた『リロードパックン』

このリロードパックンは、開口部を下に向け両端をしっかり内側へ押し込むことで口が開き、メタルジグやスプーン、キャスティングテンヤなど薄型のルアーをトラブルなく瞬時に取り出すことが可能です。ルアーどうしのフックが絡んでモタモタすることもなくなり、取り出した後のリロードパックンは薄い板状になるため、ポケットや収納箇所のデッドスペースを作りません。また、薄いだけではなく使用後のルアーを入れておくと他のルアーにサビが移ることもなく安全に携行できる点や換気口から水気を放出し乾燥を促す構造など、便利でうれしい機能を持たせてあります。

ルアーを戻して開口部の両端から指を離すと自動で口を閉じ、リロードパックン自体がルアーを挟み込むように固定するだけでなく、同時に開口部内側の弁が内側に立ち上がり、ジグやテンヤ・スプーンなどの飛び出しや戻り抜けを防止します。

透明素材で外から内容物が目視できるためサイズやカラー選別も容易です。さらに通気弁による換気乾燥機能と内容物の厚みギリギリまで薄くなるのでポケットに入れてもかさばらず、最薄の状態で持ち運びができる超便利グッズです。

サイズはショートタイプとロングタイプの2種類で、ショートタイプは11cm程度まで、ロングタイプは17cm程度までのジグなどを収納できる寸法となっています。タックルケースの仕切り板にここまでの機能性を持たせたのは業界初で、画期的なものと言えます。

スピードローダーボックス

『リロードパックン』を搭載できる専用タックルケース『スピードローダーボックス』

そしてこの袋状の仕切り板『リロードパックン』を搭載できる専用タックルケースが『スピードローダーボックス』となります。『リロードパックン』は『スピードローダーボックス』専用設計のため、仕切り板（パーテーション）として使用する場合は、『スピードローダーボックス』をご使用いただく必要があります。

このボックスは『リロードパックン』を使って収納スペースを調整できるだけでなく、『リロードパックン』に収納した使用済みのルアーなどの水洗いメンテナンスまで簡略化できる基地的役割も担います。ちなみにショートタイプで薄型のメタルジグを最大約21個、ロングタイプで最大約13個搭載可能という感じです（ボートジギング用などの厚みのあるジグの場合は収納数が減る場合があります）。

超時短！ルアーの塩抜き水洗いメンテナンス機能

『スピードローダーボックス』にルアーを収納した『リロードパックン』をそのままセットし、水を注いだらフタを閉めて軽く振ります。そして、そのままフタの隙間にある水抜き穴から排水し、再度フタを開けて放置しておくだけで『リロードパックン』の通気口から水気が逃げるほか、通気口の弁の突起が床上げする脚となり、スノコの様な原理でボックスの底の換気機能を向上させ、夏場などは数分～数十分で乾きます。

※水抜き穴から水が漏れますので、作業する際は水がこぼれてもいい場所で行ってください。
※『リロードパックン』の換気弁が開いている方から風を当てるようにすると、より早く乾きます。
※冬や湿度が高いの時期は乾くまで時間を要することがあります。

『スピードローダーボックス』はサンドベージュとオリーブドラブの２色設定となり、『リロードパックン』はショートタイプとロングタイプの２サイズがラインナップされています。使用されるルアーのサイズに応じてショートとロングを使い分けてください。

※『スピードローダーボックス』にセットする際は、ショートタイプとロングタイプで設置する向きが違ってきます。