※釣りエサは地方によって呼び名が異なる場合があります。ここでは、おもに西日本で広く呼び習わされる名前を使っています。
虫エサの付け方
アオムシ・イシゴカイ・ホンムシ・チロリ・コガネムシ・タイムシなど
活きエサではもっとも入手しやすく、万能エサともいえます。種類も多く、いろんな釣りに使われています。
1匹掛け/オーソドックスな刺し方
アピール力を落とさずに食い込みをアップさせたいなら、ハリスまでこき上げます(※)。ただし、この刺し方はエサが弱りやすくなります。
※こきあげる/扱きあげる…一方の手でゆるく握り、もう一方の手でしごいて上に動かす
キスやカワハギ、ハゼなどの口が小さい魚を狙うときは、小さく切ってやると、食い込みとハリ掛かりがよくなります
チョン掛け/弱りにくく、よく動く
頭先端からやや下辺りにチョンと掛けるだけ。遠投には向かないので、メバルのウキ釣りなど近投中心の釣りで多く用いられます。
房掛け/大物狙いに
チヌやスズキ、マダイ、大型カレイ狙いでよく用いられます。まずは1匹掛けでしっかり刺し、2匹目、3匹目はチョン掛けにすると、その名の通り、エサが房の状態になります。
ミックス掛け/2種類を組み合わせて効果UP!
2種類のエサを同時に使う方法。たとえばホンムシやコウジをハリスまでこき上げ、アオムシを房掛けにして組み合わせるなど。ボリューム感が効果的な、カレイやマダイ狙いの投げ釣りで使われます。
ミックス掛けと言えばホンムシ&アオムシが定番。ホンムシの匂いの強さとアオムシの動きのダブルでアピールします。
コウジ(ユムシ)の付け方
大物狙いの特効エサとして愛用されています。単純にハリに刺すだけでは海中で水を吸って膨らんでしまい、魚の食い込みが悪くなるため、ハリに刺してハサミで切れ目を入れておきましょう。
エビエサの付け方
シラサエビ(モエビ)、ブツエビ(タエビ)、海エビ(ウタセエビ、サルエビ)など
活きた状態で販売されている。シラサエビ、ブツエビ、海エビの3種類がメイン。狙うターゲットによって使い分けます。
定番の刺し方/チョン掛け
尾バネの根元の節部分に腹側からハリを刺します。尾バネを取ってもOK。すばやく刺すことができるので、手返しよく釣りたいときにおすすめです。
ハリ持ちがいい/通し刺し
シッポを取り、そこからハリを入れて腹側に抜きます。エビがまっすぐになるようにセットします。エビが弱りやすいものの、ハリ持ちはよくなります。
食いが渋いときに/鼻掛け
口元からハリを入れ、脳天を避けながら目と目の間からハリ先を抜きます。鼻掛けと頬掛けは、食いが渋いときに効果的な刺し方。うまく刺すには慣れも必要です。
頬掛け
エビのホホ(頭部のサイド)の殻部分に刺します。深く刺すと死んでしまうので要注意。これがうまくできたら、エビエサ使いの達人!
海エビ+ひとつテンヤ
シッポを取り、そこから親バリを刺して腹側に抜きます。次に孫バリを頭にセットすれば完了。これが基本スタイル。
海エビが小さい場合は親バリと孫バリに1匹ずつ刺す方法も。
オキアミ
冷凍された状態で販売されているので、入手しやすい。活きエサが苦手な人にもおすすめ。
基本の刺し方/腹掛け
基本/シッポを取り、そこからハリを入れていきます。頭は旨味成分が詰まっているので、魚を寄せる力があり、ボリューム感で目立たせることもできます。
頭とシッポをカット/アタリが小さい、食い込ませたい、遠くへ投げたいときに使います。
頭だけカット/シッポを残すと硬いシッポ部分にハリ先が収まるので、キャスト時にハリが外れにくい。エサ盗りにも比較的強い。
背掛け/遠投・エサ取り対策向け
オキアミが反るように付ける背掛けは、ズレにくいため遠投向き。ハリは身の中心ではなく、背中側を通すと刺しやすい。
抱き合わせ/アピール力UP!
ボリュームを出せるのでアピール力は高いものの、ハリから盗られやすいという難点もあります。口の大きな魚向きの付け方です。
オキアミや丸エビ、練りエサの基本的な付け方はこちらの動画でも紹介しています。