●主催:マルキユー
11月7日(土)、8日(日)の2日間、大分県米水津の磯で上記大会が開催された。全国で開催された予選を勝ち上がってきた選手にシード選手(第2回大会上位3選手)を加えた30名の選手が、グレ釣りシーズンに入ってきた米水津の磯で釣技を競い合った。
1回戦
1回戦は3名1ブロックで計10ブロックに分かれて対戦した。この1回戦は磯によって釣果に大きな差が出ることとなった。比較的グレの活性が良い磯でもグレが簡単にヒットしてくることは少なく、潮や時間によってのグレの変化にいち早く対応できた選手が大差をつけて勝ったブロックが多く見られた。
一方でグレの活性が低く、キーパーギリギリの23・5㎝のグレ1匹で勝敗が決まった磯もあった。最後まで勝敗のわからない緊張感のある1回戦だった。
2回戦
各ブロックのトップ10名による2回戦はマンツーマンでの対戦。グレの活性が上がってきたようで多くの選手がキープサイズを釣り上げた(1試合のみ0対0)。
2回戦を終えて翌日(8日)の準決勝に勝ち上がったのは宮原浩選手、有田達也選手、羽原由造選手、小松和伸選手、藤井孝男選手そしてワイルドカードで勝ち上がった森井陽選手の6名。
小松選手は昨年優勝者、宮原選手は昨年2位、羽原さんは昨年3位と昨年の上位3名が全員準決勝まで勝ち上がった。試合会場が昨年の日振島(宇和島市)から米水津へと変更になったが、きちんと対応して結果を出すのは実力者の証明だろう。
夕方から行われた懇親会で準決勝の組み合わせが決定。A組・有田選手と羽原選手、B組・森井選手と藤井選手、C組・小松選手と宮原選手という対戦。
昨年、小松選手に破れている宮原選手はリベンジを強く宣言していた。
準決勝
翌日の準決勝は夜からの強い雨は早朝にあがったものの風と波が高く、ポイントがかなり限られる状況となった。
試合開始時間を遅らせて風裏となる安全な磯で試合開始。しかし、準決勝は前夜の雨などが影響したのかグレの活性が上がらない厳しい状況となった。A組では有田選手が1匹釣り上げて勝ち上がり。B組とC組はフルタイムを戦っていずれも0匹でジャンケンでの勝ち上がり決定となった。
決勝戦
決勝に勝ち上がったのは有田選手、森井選手、そして昨年届かなかった表彰台の一番高い所を目指す宮原選手。「白子島の北」で決勝戦がスタートした。
この釣り場で一番グレの活性が高かったのが海に向かって左側の釣座。1ラウンド目にここに入った有田選手が潮目の中でグレをポンポンと釣り上げてリード。全体的にはアジやキタマクラなどやっかいなエサ盗りが多く3選手とも苦しめられる状況だった。
2ラウンドで左側の釣座に入った森井選手はここで追い上げたいところだが、急に風が強くなって思った釣りの組み立てができない。有田選手もなかなかグレを追加できないその間に宮原選手がグレを2匹ほど追加。アジがいなくなった瞬間を見逃さずに攻めての見事な追加だった。
いよいよ最終ラウンド。宮原選手が左側のポイントに入って釣り始めると、これまでの状況が嘘のように風がおちてきた。ここでグレが浮いていると読んだ宮原選手はウキ下をこれまでの竿1本(約5m)から2ヒロ(約3m)に変更。先にマキエを撒いてその上にサシエを入れて同じラインを流していく釣りでグレを立て続けにヒットさせた。
このタイミングでアジが減り、森井選手も有田選手もグレを追加。しかし、宮原選手は2人を上回るペースで竿を曲げてグレを追加していった。
終了のホイッスルのあと検量。有田選手が良型を釣っていることもあって誰が勝ったかわからない。21㎝以上のチヌ9匹までの重量での結果は、森井選手1,150g(4匹)、宮原選手2,615g(9匹)、有田選手2,220g(7匹)。
昨年2位の宮原選手がリベンジを果たして念願の表彰台のトップに立った!
○大会結果○
優勝 宮原 浩
2位 有田達也
3位 森井 陽
4位 藤井孝男
5位 小松和伸
6位 羽原由造
宮原選手の仕掛け
竿:がま磯インテッサG-V 1-50
リール:BB-Xテクニウム2500DXG S
道糸:磯スペシャルGOLDISH 1.5号
ハリス:トルネード松田競技スペシャル競技ブラックストリーム 1.5号
ハリ:グレバリ3〜4号
ウキ:00号(ウキ止めまで20センチ)
ガン玉:無し〜G5
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