令和7年6月8日、今回もイシナギ釣行ということで、千葉県、外房の川津漁港からイシナギ釣りで出港する「基吉丸」さんにまたお世話になりました。
こちらの船は毎年5月末頃から8月初旬頃まで、深海魚であるイシナギの産卵に伴う接岸の際に、イシナギ乗り合いを出しています。船長はイシナギの生態や釣り方を熟知しており、非常に操船も上手く、多くの実績を上げられています。
過去には100キロオーバーの大型も釣れており、近年ではそのような大型の数は減ったそうですが、20キロオーバーのものであれば数多く上がっています。
例年、エサのスルメイカを釣って、それからイシナギを釣るという流れです。昨年はエサのヤリイカが豊漁で、イシナギもたくさん釣れたものの、今年はエサのヤリイカやスルメイカが非常に釣れ辛い状況になっています。
こちらの海域では、イシナギ釣りが10時30分までとなっているので、朝の短時間でエサのスルメイカやヤリイカを確保しなければならないのでかなり忙しく、非常にシビアなイカ釣りとなっています。
近年はこのエサとなるヤリイカやスルメイカの確保が大変で、ダメな時は全く釣れないこともあるので、そのため保険として事前に皆イカを買ってくるというようになっています。(デッドベイトのイカは、概ね8ハイあれば釣りとして成立します。(サイズは、胴が約15センチ以下の小型のスルメイカは不可))
なお、この海域のイカ釣りはサバが多く、ベテランでも1ハイ釣れるか釣れないかという状況もあるので、初心者の方はイカを購入して来ないと、釣りができない可能性もあります。(基本的に船宿での準備はありません。)
今回は、朝4時頃に出港し、40分程走ってからエサのイカを釣るポイントに到着し、第1投となりました。14センチのブランコ仕掛けで投入するもサバがおらず、また潮が動いていない状況でした。
今回は右舷の艫の方からイカのポイントに仕掛けが入っていくようで、アタリはそちらに集中していました。しかも、非常に低活性で仕掛けが真っ先に入ればイカが付くことがあるものの、一番最後に仕掛けが入る釣り座、左舷ミヨシだったため、非常に厳しい状況でした。
時折、底付近でイカのアタリはあるものの、足1本ですぐに外れる状況でした。やはり、11センチのツノがあった方が良いのではと感じました。
結局、エサの生きたスルメイカは釣れず、外道のカガミダイのみを追加し、7時頃にイシナギのポイントに移動となりました。
ポイント到着後、こちらも潮が動いておらず、全く当たりがない状況でした。そのような中、右舷胴の間の方で生きたスルメイカを取れた方にイシナギがヒットしましたが、アワセを入れると高切れをしていました。
そこからしばらくアタリがなく、またその方にイシナギがヒット。これは続くのかなと淡い期待をしていたものの、そこからまた沈黙が続きました。
潮が動いていないこともあり、テスト中のタイプ1の仕掛けにイカを付けて投入し、いつものタナ取りとは違う方法を取ると普通のイシナギのアタリとは異なるレアケースの食い上がりでのヒットとなりました。
タックルバランスを無視したテスト用のタックルを使っていたこともあり、かつ絶対にバラせないし、テンションをかけすぎると切れてしまうこともあり、非常に慎重になりました。6分程で水面まで上げて来ると、食べ頃の10キロちょっとのイシナギでした。
タイプ1の仕掛けを完全に丸呑みしており、この仕掛けが完成したことに対して確信が持てました。

続いてタイプ2(タイプ1の仕掛けの強化版)にスルメイカを付けて入れてみると、しばらくするとまたアタリが来て、今度は食い損じが発生しました。タイプ2ではバラシが発生するので、タイプ1が潮止まりの切り札の仕掛けとして最高だと感じました。
私が1本イシナギを上げて、生きたスルメイカを付けている人に連続してアタリがあり、みんなキャッチできました。
その後はイシナギのアタリは続かず、メダイやカサゴ類にエサをつつかれてはいましたが、魚は上がらず10時30分頃に納竿となりました。
今回は最初のイカ釣りで生きたイカを取れなかったので、非常にまずいと思っていた中のイシナギキャッチだったので非常に嬉しかったです。
また、検証中の新システムも完成したので、新しい切り札ができて有意義な釣行でした。
《釣行メモ》
釣行日 | 2025年6月8日 |
潮汐 | 中潮 |
満潮 | 01時38分 |
干潮 | 08時50分 |
(勝浦) |
《使用タックル》
《エサ》
サシエ | スルメイカ1杯掛け |