【第15回 旅釣り】尾道 いかフライとデベラの港街/尾道沖(広島県尾道市)

(しなかわ たまき)初めて瀬戸内で船釣りをした日から13年。仕事柄、東京と広島を行き来しています。生餌の宝庫で常に疑似餌を追求する瀬戸内の釣人のスピリットに感動。サビキ、チョグリ、鯛ラバ、ダマシetc。島の民宿の2階で海見て珈琲飲みながらレポ打つのが好きです。モデルになってくださいね。東京・品川/広島・呉 しなかわ環

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わたくしは映画ファンではないですが大林宜彦監督の「転校生」を東京・北区の当時入社したばかりの独身寮でルームメイトが持って来たVHSで診ました。千光寺へ向かう港の急斜面を主人公が上っていく映画前半の場面の背景に映る港町は其れは美しく、かつ歴史の重みを感じる街並みで、「ああぁ一度あんな町へ旅行したいなぁ彼女と」と思った街でもあります。

JR尾道駅は再開発でテナントに苦労したと聞きますが、最近では駅内にホテルとカフェができて、しまなみ海道に向けて日本でトップクラスのサイクルロードが作られているチャリダー天国である事も有名。

この尾道駅より西へ3㎞程の所にあるのが吉和漁港。古くは家船漁師の基地であったとも聞くこの美しい港は、昨今では遊漁船発着スポットでもありまして、今回は和丸さん島谷船長操船で出船して鯛ラバやってきました。

尾道吉和漁港 山陽本線尾道駅よりタクで7分
和丸観光
和丸水洗便座付 トイレも完備
40cm前後がよく食いました

6月1日(日)の5時30分少し前、乗船予定者が集まったので出船。因島横を抜けてひた走り、ポイントに到着して第一投の合図で釣り開始となりました。

右ミヨシに席を取ったわたくしは、ぐる~り回ってまず写真を撮らせていただきました。当日は中潮。最干潮が9時頃なんで、前後1時間に食いがくると予測してカメラ構えました。当日は快晴、梅雨前なのに真夏日になる予想。でも沖は多少風ががあって快適です。

口開きは左大ドモの2人。たんたんたんと鯛ラバロッドが叩かれて30cm、500g程の真鯛が、お隣には45cmのイネゴチが上がりました。イネゴチは御刺し身はもちろんのこと、唐揚げも美味だそうでビールが旨いこの季節にはうってつけのゲストです。

終始リードのベテランさん タナを教えて頂きました
船中口開けはイネゴチ 白身が美味

2流しあけて左のミヨシで30cm500gの真鯛、右ミヨシでも30cm500gの真鯛が上がりましたが型がなんとなくおとなしいです。左でイネゴチ45cmがもう一本上がったところで、船長は上り直しました。

わたくしもここから竿を出させていただきまして、startの瀬戸内オレンジに⒈5inch玉露ワームというわたくしの初夏のド定番のスカートで様子を見ました。

水深40m。かけてはバラシ、かけてはバラシが2回続いた後、下から10mでズンズーンと乗りました。結構な引きが来てドラグが気持ちよくすべります。お隣さんがタモとりしてくださったのは2kg、42cmの刺身にすると一番美味とされるサイズの真鯛。

写真撮りながら型が見れてひとまずホッとしました。

筆者の今日イチ ⒈2kg、42cm 刺身で美味

続けて300g1枚を上げましたがこれはリリースです。

時合なのでしょう船中でも2kg、50cmサイズの良型真鯛がぽつぽつと上がり800g~1kg、40cmの連発に混じって船中大変にぎやかになってきました。

タイを持つ
来たぞ2㎏、50cm綺麗な真鯛です
良型のタイ
ズンと2㎏、50cm 良く引きましたね

しかし1人足踏みが……。中学2年生の島谷船長のお孫さん、今日のレポートのモデルのひとりにと駆けつけて下さったのです。が……、ついに待望のヒット! 船中全員が違う事を、「ああせい」「こうせい」と言うのに戸惑いもあってか鯛ラバ初ヒットはバラシ。

しかし真鯛様はしっかり王子様に微笑んでくれて再びヒット! 今度はちゃんと獲りました! 36cm 800g級ですが十二分に御造りになるサイズです。天晴!

タイラバで真鯛
御孫さんご苦労様です はまっちゃったかな鯛ラバ

そして今度は左の胴の間でかなりの大型ヒット。船中全員注目! 青物にしては縦に首を振るし、真鯛の大型にしてはハタキがシャープではない。ヒラメにしては鈍重なハタキが長すぎる。サカナである事は間違いないのだが……。

タモを持つお隣さん、スマホ動画、カメラと仕掛けを上げた同船者など、全員期待と緊張で見守ります。PEが船下に入って……、「あああぁ、コブだぁ!」。ということで70cmupのコブダイでした。でも梅雨のこの季節、御造りも煮つけもフライもとびっきり美味なんだそうで。良かったですねぇ。

コブダイ
でかっ この時期極めて美味とのことです

午後からは潮の流れがたわんだようですが、ベテランがマジョーラ系のネクタイで浮いてる真鯛のタナを的確に掴んで40cm、1kg級を連発。わたくしもタナをご教示頂いたおかげで25cm、400g級ですが2枚獲れました。

14時15分、この日の潮が終わって沖上がり。帰港して仲乗りさんが生け簀のてんこ盛りの真鯛を締めて下さってお持ち帰りもクーラーぎゅう詰めでした。

「瀬戸内初夏真鯛プロジェクト」! また来夏お逢いできる事を楽しみにしております。

大中小合わせて30枚あまり まずまずの食い
 瀬戸内初夏鯛ラバプロジェクト 来年の夏またお会いしましょう 

さて今回からイカフライ探しをします。尾道はイカフライ発祥の街と、メーカーさんのHPに書かれてます。

その前にイカフライにはソフトタイプとハードタイプがあるのをイカフライフリークの方ならばお気付でしょう。また形が「姿」フライと「短冊状」になったものがあるのも御存じでしょう。尾道で多く作られているのは「短冊状」「シート状」になっているものをカットしたものが多い様です。

北前船の寄港集積地である、必須原料である塩が大規模塩田事業を地元に持ち安定的に確保可能である事が根拠の様ですね。尾道駅お土産店舗でまるか食品(株)「瀬戸内れもん味いか天」は、短冊状の一口サイズで美味でした。

瀬戸内れもん味イカ天短冊状タイプの一口カット品 まるか食品(株)

はいはいお待たせしました旅釣り。駅向かいシネマ尾道隣の「居酒屋とりかわ権兵衛」。名物デベラ、鳥皮串、尾道ラーメンと美味い! 生中が進んで進んでいけません。特にタマガンゾウヒラメを干してとりかわ権兵衛さんでは一口サイズにカットしてくれていましたが、口に入れると最初は「硬ぁ~い」と言う感じですが、2口も噛むとほろり解れて、超美味。

尾道名物デベラ、鳥皮串、とりかわ権兵衛

リーズナブルな尾道ラーメンのセットもあります。尾道の釣行時是非どうぞ(了)

尾道ラーメン リズナブルなセットもあります

《釣行メモ》

釣行日 2025年6月1日
潮汐 中潮
 満潮  13時45分
 干潮  08時35分
(三原)
遊漁船/和丸 090-3373-2290(尾道市 吉和漁港)
アクセス/広島県尾道市正徳町25-1和丸観光前 山陽本線尾道駅よりタクシーで7分

《使用タックル》

竿小継金剛 1.86m(櫻井釣漁具
リール紅牙 100XH(ダイワ
ラインシグロン 0.8号(サンライン
タイラバ2step TG80g グリーン他(START
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 23紅牙 100

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