桜満開と三寒四温と夏日が1週間のうちにドっとやって来て忙しい春。最近は春が無くて冬から急に夏になるでしょう? その春、春告魚のメバルが瀬戸内でも東京でも釣れていない? らしい。
そもそもニホンジンである自分がなぜこんなに魚に目がないのか。口を動かしながら考えてみると、うまいと思う味の代表格は赤身はカツオ、白身がメバル・カサゴなのだ。
昨今インスタント食品、そう、お湯さえあれば何とかなる天婦羅蕎麦だってきつね饂飩だって、ほぼ3分という時間を待てば本当においしいのが出回っている。が、近頃強力な対抗馬が店頭に並び出して来た。フォーである。ベトナムを中心に出回るこの米粉で出来た麺は、コリアンダー(パクチー)の薬臭い香辛料の好き嫌いを差し引いても鶏の出汁に絡む腰のある米粉麺の歯ごたえと饂飩ほど重量感のないスルっする喉越しの良さには恐れ入る。旨さと常習性があり、もたれの来ない低カロリー志向と相まって、止められないのだ。
どうする?……、そろそろここで釣り話に入ります。
釣果今一つながら東京湾のメバルも開幕していた。東京湾で夜釣りの船を出す宿というのは釣り場を熟知した根魚に強いベテラン船長が多い。釣る時間が短いのと夜釣りの船は「釣れる」という期待感一杯のファンが多いせいもある。東京湾の昼間の船釣り、そうタイラバ船の様に3回に1回型を見れたら御の字、等と言う「とっぽい」事は言わない。いわゆる「通」の御客が多いのだ。
何年かぶりに行った鶴見の「つり船隠居屋さん」。コロナ禍前と出船場所、女将さんをはじめスタッフの丁寧さと裏腹の船長の漁師っぽいぶっきらぼうさは変わらなかったが、「通」の中の通が泣いて喜んだ真冬2月の鉛筆夜アナゴ船や、隠居屋釣法と言われたスッテ胴突きのスミイカ船を誰ぁれも知らなくなっていた。
わけはコロナ禍の間あった御苦労の謎を解いていくしかないが、これはまたの機会させていただきたい。

16時45分出船と言うので30分前に行ったら、もうファンが沢山いて6番の船札をもらった。東京湾ならでは?の渋くてカッコいい木製の船札だ。
胴突き仕掛けはコロナ禍前に大量に買っておいたタイガーの隠居屋オリジナル仕掛けで、大型のメバルはこれに好んで食ってくる。理由不明だが船長はタイガーばりの仕掛けが生きる様に船を流すからなのだろう。

巡行で20分程でポイント着。カラフルな荷を満載したコンテナ船の止る横のバースを船長は実に精巧な操船で流していく。

なんとラッキーだったのは一番最後に入った左舷胴の間が一番釣り易い席になった。右舷の御客さんが船長の勧めで隣に移動してくる程、ひと流し目から左ミヨシから大変よく当たってくる来る。
18cmから23cmまでの太った黒みかがったカサゴ。どんどんあがる。久しぶりなんでもたついた私もやっと投入。水深20m以上ある。こんな岸辺なんでと甘くみてはいけない。広島から持って行った10号のホゴオモリが抜群の効果で、両隣が根掛りで小田原型オモリを根に取られる中、ノー根掛りで快適!
しかし、食わない。自分だけ。なぜ?
両隣との違いはなに? 竿は買って20年以上使い込んだ高実績の船竿、リールはもう市販はされていないがやはり高実績のいいヤツ、オモリはホゴオモリが断然勝っている。エサのアオイソメの付け方は口へチョン掛けでよく泳いでいる……。あっそうか! タイガー仕掛けの腰の高さか!? タイガー仕掛けはメバル専用。この日、船宿の受付で売っていたメーカーのカサゴ用に比べて捨糸が3倍も長いのだ。
半分以上切って再投入。着底と同時にキューンとエイテックの白い船キス竿が絞り込まれた。リーリングするとドラグを引き出すではないか! やったぁ! 1匹目が23cmの良型カサゴ。
よしよしそれじゃあ、たるませをやろう! 20年以上昔、多摩川河口の伝寿丸のカサゴ船で常連さんから教わった釣り方。オモリ着底後、道糸を10m以上ふかして45秒ほど待った後、隣と祭らない様に注意しながらゆっくりと一杯に竿を立てる。と、ガガンガンーんとあたったぁ。20cmから23cmのカサゴの一荷。次も次も次も一荷。もぉ止まらない!
途中より派手なアタリが出て23cmのメバルを3つばかり確保。胴の間にあった大樽がどんどん埋まっていく。
トータルで17匹になったところでストップ。この晩、晩酌にお供にさせていただくメバル2つと新ジャガと焚く用のカサゴ1尾だけ残して良型はお隣の席へおすそ分けし、小型20cmクラスは放流。


沖あがりの20時30分頃まで1時間以上あったが、持参のスティック珈琲を入れて満月とヨコハマベイブリッジを眺める。春のいい夜。満足だぁ。

さて、今回の旅釣り。東京の自室近く立会川駅近いイタリアンレストラン「SUMIRE(スミレ)」。
書き物の合間のランチで訪問してパスタランチを頼んだが、幅のある生麺のパスタにソースが絶妙にからんで超美味。付け合わせのサラダも美味。あがりがエスプレッソでなくてさらの紅茶というのもこの生麺とうまくマッチして素敵な仕上がり。
イイねですよ、これ。


関東全域含む桜の開花宣言で2025年の春開幕。結局、カップの天婦羅蕎麦も、フォーも、生麺パスタも、メバル伯方塩焼きも、カサゴの煮卵・新じゃが焚きも、どれも超美味。
旅釣り第13回目、すべてのフードに軍配です。

《釣行メモ》
釣行日 | 2025年3月20日 |
潮汐 | 中潮 |
満潮 | 20時48分 |
干潮 | 13時59分 |
(横浜) |