咸陽島の南で50cmまでの良型を連発!
候補になるポイントを確認しながら、西田船長と相談しつつ移動。周辺の地形なども考慮して、次に渡礁を決めたのは「咸陽島の南」だった。潮が低くて海が穏やかなときにしか渡れない磯で、チヌが入っていれば好釣果が期待できるという。大知さんも山口さんも降りたことのない磯だ。
まだ潮位が高く、釣り座を構えるスペースが限られるなかで釣りを再開した。
ここでは開始20分とかからずに山口さんが竿を曲げてグッドサイズのチヌをキャッチ。続いてアタリをとらえた大知さんが竿をしならせてここでの1匹目となる47㎝を釣り上げると、完全にパターンをつかんで連発! 同サイズを追加すると、続けて『鱗海マスターチューン』を大きくしならせてこの日の最長寸となる50㎝を攻略!
その後も立て続けにコンディションのいい良型を追加して、1時間足らずで5匹のチヌを手にした。
ここで大知さんは潮が引いてきたこともあって釣り座を左へ移動し、さらなる大物を狙うことに。新たなパターンを探る大知さんに代わって、今度は山口さんが立て続けに竿を大きくしならせて本命を連発しはじめた。
「今、チヌが浮いているかもしれません」と山口さん。乗っ込みに入っているチヌも多くて活性は高く、ハリスがなじむとすぐに食ってくる状況だという。44~50㎝に迫る良型の引きを存分に堪能していた。
山口さんが仕掛けを回収すると何度かチモトの上の部分がキンクしていることがあった。
その後、大知さんが新たにポイントを作ってチヌを寄せ、攻略パターンを見つけ出すと、山口さんと交互に竿を曲げて良型を追加。最後はダブルヒットで圧巻の連発劇を締めくくることになった。
この日の釣果は大知さんが10匹、山口さんが12匹と2人とも2桁釣果の好釣果だった。
もちろん、経験を積んだエキスパートにしか出会えない魚がいるのも確かではあるが、タックルや釣り方の進化に伴い、これまで獲れなかった魚を攻略できる可能性は格段に高まっている。
今回の釣行でも50~54㎝の年なしチヌが出たが、宿毛湾なら大知さんたちが追い求めるロクマルに出会えるチャンスは十分にある。性能に優れた信頼できるタックルを携えて、強烈な引きをみせる大型チヌに挑んでみてはいかがだろう。
取材協力
渡船/西田渡船 ☎︎090-8974-6318