西日本では春から初夏にかけて良型のアオリイカが狙えるシーズンを迎えています。この時期は2~3kg、あるいはそれ以上の大型がヒットすることもあります。そんなアオリイカ狙いで、比較的軽装で手軽に楽しめる人気の釣り方がエギングです。ここでは波止や磯で楽しむときのタックルや釣り方をヒロセマンに解説してもらいました!
解説/ヒロセマン(広瀬達樹さん)メジャークラフト
釣り方の基本
シャクった後のフォールが大事!
キャストしてフリーフォールで海底まで沈めたら、「シャクってエギを跳ね上げる→カーブフォールで海底まで沈める」を繰り返します。
シャクリ(ジャーク)に関しては、アオリイカの興味を惹くことができれば、どんなシャクり方でもOKです。大事なのはシャクった後のフォールです。
アオリイカはエギが沈むときに近寄ってきて抱きつきます。ここでロッドを動かしたりリールを巻いてしまうと、エギが不自然な動きをしてアオリイカが警戒してしまいます。シャクったあとのフォールは、エギがスッーと自然に沈むように竿先を下げた状態で動かさないようにしましょう。
アタリがあったら即アワセでフッキング
アタリはラインの動きで把握します。「ラインがツンッと引っ張られる」、「エギが海底まで沈んでいないのにラインの動きが止まる」といった分かりづらいものがある一方、ラインを引ったくっていく豪快なアタリが出ることもあります。そのようなアタリがあれば、すぐにアワセを入れてフッキングに持ち込みましょう。
ヒット後は独特のジェット噴射を楽しみながらやり取りして、サイズに応じて抜き上げ、もしくはネットやギャフで取り込みましょう。
①ヒットしたらラインテンションを緩めないようにして寄せます。
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②アオリイカが海面に浮いたら、ロッドを寝かせることでバレにくくなります。
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③アオリイカを足元まで寄せたらネットを海中に浸けておき、アオリイカをその中に誘導するように胴体側からすくいましょう。
小型ならスミをかけられないように注意して抜き上げて取り込みましょう。
◇注意/カンナにゴミが掛かっているとヒット率が極端に落ちるので、こまめにチェックして取り除きましょう。
小さい個体やキープしない場合は手で触れないようにしてリリースしましょう。
藻場狙いのコツ
アマモ帯などの藻場を探るときは、「藻の上部を海底」と仮定して釣りを組み立てる必要があります。適当にエギをフォールさせていると、キャストごとにカンナが藻を拾って釣りになりません。カウントダウンを駆使して、藻が引っ掛からないようにしましょう。
また、水深が浅い釣り場では、エギをサイズダウンして沈下速度を遅らせるのもアリです。スローに沈むので、アオリイカにアピールする(抱かせる)時間を長く取ることができます。
藻場狙いでは、いかに藻を拾わないで釣りができるかが重要です。
飛距離は犠牲になってしまうものの、浅い藻場狙いではエギをサイズダウンして沈下速度を遅らせるのも有効です。
春の藻場狙いでは2kgや3kgといった大型が狙える。このサイズになると強い引きで抵抗するため、ドラグを使って対処しましょう。