第1回 タックルセレクト&釣り場選び
西日本では春から初夏にかけて良型のアオリイカが狙えるシーズンを迎えています。この時期は2~3kg、あるいはそれ以上の大型がヒットすることもあります。そんなアオリイカ狙いで、比較的軽装で手軽に楽しめる人気の釣り方がエギングです。ここでは波止や磯で楽しむときのタックルや釣り方をヒロセマンに解説してもらいました!
解説/ヒロセマン(広瀬達樹さん)メジャークラフト
身近な釣り場で昼夜を問わず狙うことができて、食べてもおいしいことから全国的にも高い人気を誇るアオリイカ。魚とはひと味違った引き味は、一度体験するとやみつきになること間違なしです!
オカッパリからのアオリイカ釣りは、エギという疑似餌を使ったエギングと、活きた小魚を泳がせて狙うエサ釣りとに分かれます。どちらもそれぞれに魅力がありますが、軽装で思い立ったらすぐに釣行できるエギングは現代の忙しい人にピッタリの釣りです。休日にガッツリ楽しむもよし、仕事帰りの短時間釣行で晩酌のアテをゲットするもよし! 思い思いのプランで狙ってみましょう!
タックルを揃える
【ロッド】
エギをシャクってキレのあるダートアクションを演出するには、エギング専用ロッド一択です。エギングとひと言でいってもシーズンによって狙えるアオリイカや使うエギのサイズが変わります。春の大型狙いであれば3.5号のエギを軽快にシャクれるMクラス、2.5~3号のエギを多用する秋はMLクラスが最適です。なお、「春も秋も1本で!」となると、オールラウンドに使えるMLをセレクトするといいでしょう。長さは8.6フィートが基本となりますが、足場が低い場所や操作性を重視するなら8.3フィートがおすすめです。
『エギゾースト5G』(メジャークラフト)
ティップ部に搭載した軽量カーボンフレームSICガイドと「R360構造」により、ロッドのブレを最小限に抑えて飛距離と操作性がアップ。思いのままにエギを操ることができる本格エギングロッドです。チューブラーモデル4機種、ソリッドティップモデル1機種に加え、ショートレングスモデル3機種、ローレスポンスカテゴリー4機種が新たに発売されました。
※チューブラーモデル、ソリッドティップモデルのみ抜粋
スレイカ攻略に絶大な効果を発揮するソリッドティップモデル(ショアティップラン専用モデル)もラインナップ
『エギゾースト1G』(メジャークラフト)
シャクりやすさを追求したハイコストパフォーマンスのエギングロッド。軽い力でもエギがよく飛んでよく動くため、ベテランはもちろん入門者にも最適です!
各シリーズにエギングモデルをラインナップ
トリプルクロス(メジャークラフト)
クロステージ(メジャークラフト)
ソルパラ(メジャークラフト)
ファーストキャスト(メジャークラフト)
【リール】
スピニングリールの2500~3000番がロッドとベストマッチします。エギングはほかの釣りと違ってシャクる動作が多く、タックルは軽量なほど手首などにかかる負担が少なくなります。また、春の大型狙いでは、スムーズに作動するドラグを備えたモデルを使いたいですね。
【ライン】
小型が中心の秋シーズンは、PE0.5~0.6号+1.75~2号のフロロカーボンリーダーの組み合わせが最適です。一方、2kgや3kgといった春の大型に狙いを絞るなら、ワンランク太いPE0.6~0.8号+2.5~3号のリーダーがおすすめです。
メインラインは飛距離や感度に優れるPEライン、リーダーは根ズレに強いフロロカーボンが最適。アオリイカはシーズンによって狙えるサイズが異なるため、春と秋でラインを使い分けることで快適で安心感のある釣りが楽しめます
【エギ】
シーズンや狙えるアオリイカのサイズによって号数をセレクトします。秋は2.5~3号、春時期は3.5号が中心となります。アオリイカはエギのカラーに敏感なので、反応によって使い分けられるようにカラーは数種類用意しておくと心強いですね。
餌木蔵ベイトフェザー(メジャークラフト)
逆付け鳥毛の「ベイトフェザー」やスリムノーズ、シャープスナッグレスシンカーなどにより、引き抵抗を抑えてキレのあるダートと抜群の飛距離を実現。細軸&フッ素コートのカンナを搭載し、抱いたイカは確実にフッキングに持ち込む。
●サイズ:2.5号、3号、3.5号
●カラー:ノンラトル15色、ラトル15色
●価格:924~990円(税込)
餌木蔵(メジャークラフト)
シャクりやすい水切れのよさと、イカが抱きやすくて掛けやすい安定した沈下姿勢が特徴。鋭さと強度を併せ持つカンナや、豊富なカラーバリエーションも魅力。
●サイズ:2.5号、3号、3.5号
●カラー:全31色
●価格:869~935円(税込)
アオリイカ狙いのタックル一例
『オトクスナップ』を使うとエギ交換がラクにおこなえます。サイズは♯0がおすすめです
大型が狙える春はもちろんのこと、秋も深まってくると1kgを超える良型がヒットすることもあります。ギャフやネットなどのランディングツールを準備しておくと安心です
釣り場を探す
秋のシーズンは漁港やサーフ、ゴロタ浜、磯など、いろんな釣り場でアオリイカの姿を見ることができます。そんな数ある釣り場のなかでも安定した釣果が期待できるのは、足元から水深がある漁港の波止や岸壁です。足場がよくて釣りやすいうえ、足元までエギを追いかけてくるのでサイトフィッシングを楽しむこともできます。
一方、春は産卵が絡む時期のため、産卵場所となる「藻場」がキーポイントとなります。アマモやホンダワラ、ガラ藻といった海藻が多く生えている場所がメインポイントとなり、藻場に隣接した深場や潮通しのいい場所も回遊ルートになりやすく狙い目となります。
秋は漁港や磯、サーフなど、いろんな場所でアオリイカが狙えます。
春は産卵場所となる藻場がメインポイントとなります。藻場へと続く深場やエサとなる小魚などが多い潮通しのいい場所も狙い目です。
オスとメスがペアになって産卵行動に入ると、エギへの反応が悪くなります。いたずらに狙わずに優しく見守りましょう。