ルアーフィッシングを中心にPEラインを使用する釣りでは、リーダーの結束は避けては通れない。
いろんな結び方があるが、安定した強度を求めるとなると簡単とはいえず、とくにビギナーにとっては難しいのではないでしょうか。特に結束強度が高い摩擦系ノット(FGノットやPRノットなど)は、結束に慣れているベテランアングラーでも、悪天候時や夜間は時間がかかり、結束が曖昧になってしまうことも。
そんなPEラインを使うアングラーの悩みを解消してくれるのがハピソンの『ラインツイスター』。これを使うとモーターがリーダーを均等に回転させてくれるので、PRノットに近いMIDノット(ミッドノット)で確実に結束できます。
『ラインツイスター』のラインナップは、結束できるラインの太さによって『ノーマルタイプ』【ライン PE : 0.6号〜3号/リーダー : 1.5号(6lb)〜12号(40lb)】、『ライトゲーム用ラインツイスター』【ライン PE : 0.1号~0.8号/リーダー : 2lb~16lb】、『ジギング用ラインツイスター』【ライン PE : 2号〜10号/リーダー : 8号(35lb)〜50号(170lb)】の3種類。そして巻きつけるスピードを調整できる『スピードコントロール機能付ラインツイスター』(使用ラインはノーマルタイプと同じ)があったが、新たに充電式が登場。
充電式はこれまでの乾電池式と比べて軽量(約80g)で、巻きつけるスピードもハイとローの2つが選べて便利。
今回はこの『充電式ラインツイスター』を実際に使って結束してみました。「誰でも簡単にノットが組める」というのが本当なのか!?
『充電式ラインツイスター』で結束に挑戦!
普段、キャスティングゲームで使っているPEラインとフロロカーボンのリーダーを、実際に『充電式ラインツイスター』を使って結束してみました。編集部スタッフは初めて使用しましたが、同封されている説明書を見れば悩むことなく、難なく結ぶことができました!
その使い方を、順を追って説明します。
1)クリップを軽く開きながら本体から外す。
2)リーダーを30~40cm取り出して、スプールをクリップで挟む。余分なラインが出るのを防止します。
3)上側の糸を保持する部分にリーダーをセット。溝が2つあるので、向かって左側の溝にリーダーを押し込みます。本体の上にリーダーの端(先端)が15cmほど出るように設定。
4)リーダーを押さえながら下側の糸保持部分にもリーダーをセット。写真はセットが終了した状態。この後、巻き付ける前にリーダーを下に引っ張って弛みを取ります。
5)上側の糸保持部分、向かって右側の溝にPEラインをセットする。奥まで押し込んでやり、リーダー同様にPEラインの先端が本体(糸保持部分)から15cmほど出るようにしておきます。
6)PEラインをセットし終わったところ。
7)本体上部のスイッチを引いて、PEラインを後ろ斜め下(約45°)に傾けて15~20回巻き付ける。引っ張りすぎると巻きづらくなるので注意。
8)下まで巻いたらいったん止めて、今度はPEラインを上に傾けて(約45°)、上に向かって巻き付ける。
9)停止後、本体の上のPEとリーダーの端糸が絡んでいる場合は、ほどいておきます。
10)巻き付けたPEとリーダーを本体から外す。
11)PE(本線)とリーダーを合わせて、PEの端糸(先端)で5~7回ハーフヒッチ。
12)本体の下側にある滑り止めにPE本線を3~4回しっかりと巻き付ける。
13)本体(PE本線側)とリーダーを引っ張ってゆっくりと締め込む。このとき摩擦熱に注意。潤滑剤や水などで湿らすとよいです。
14)PE本線にPEの端糸で4~5回ハーフヒッチを施し、最後はエンドノットで止める。
余ったライン(端糸)を『充電式ヒートカッター』やハサミなどでカットする。カットした部分は焼きコブを作っておくとよい。
時間をかけることなくノットが完成! 2、3回やると、もっときれいに早く仕上げられるようになりました。
検証結果 充電式ラインツイスター
安定した結束強度を確保できるのが魅力
今回、初めて『充電式ラインツイスター』使用しましたが、思っていた以上にスムーズに結束することができました。その後、何回か使っているとどんどんスムーズにきれいなノットができるようになりました。
ハピソン『充電式ラインツイスター』の特徴は、なんと言っても面倒な結束(巻き付け)が簡単かつスピーディーに行えるところ。バラツキが少なく、PEラインをリーダーに均一に巻き付けることができるので、安定した強度が得られるのも大きなメリットです。
「ノット部分で切れるかも、すっぽ抜けるかも……」といった不安が解消されるので、ターゲットと思う存分にファイトできます。慣れればタフな状況下でも容易に結束できるので、みなさんも試してみてはいかがでしょうか。