南 康史さんが巨大なアカメを釣り上げた! 135cm、41.5kgの巨大な怪魚釣り/浦ノ内湾・幸丸のカセ(高知県須崎市)

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幸丸 アカメ
浦ノ内湾の幸丸で巨大なアカメを釣り上げた南康史さん

チヌの全国大会で何度も頂点に立っているチヌフカセ釣りの名手・南 康史さん(がまかつテクニカルインストラクター、サンラインフィールドテスター、マルキユーインストラクター)。

南さんが夏から秋にかけて追い求めていたのが幻の魚と言われる怪魚・アカメ。生息地の高知県に何度も通ったもののノーヒットやバラシを何度も体験。それでも諦めずに通い続け、昨年、浦ノ内湾(高知県須崎市)に浮かぶ「幸丸」さんのカセ(釣り用に養殖イケスに設置されたボート)で人生初のアカメを手にした。

浦ノ内湾のカセやイカダからのアカメ釣りは泳がせ釣りが中心。かかり釣り(短竿を使った釣り)などでチヌを釣り上げ、それをアカメ釣り用タックルに付けて泳がせる。浦ノ内湾はチヌ釣り人気が高く多くのチヌ釣り師が訪れるが、かかり釣りでヒットさせたチヌをやり取りの途中にアカメに食われることが多かった。

南さんは今年(2025年)もシーズンに入ると何度も幸丸さんのカセに釣行。7月も20日と21日に予約を入れて釣行した。

ただ、今年の浦ノ内湾のカセは海底付近の潮が良くなく、底近くでチヌがほとんど釣れない状況が続いていた。中層にはチヌがいるのだが、小型のサバが大量に表層から中層を回遊していて、どんな付けエサでもチヌよりも先にサバがヒットしてしまう状況。アカメ狙いのエサを釣るのに苦戦する状況が続いていた。

1日目。事前情報の通りにサバが多く、アカメのエサになるチヌなどがなかなか釣れずに苦戦。これまでの釣行でサバを泳がせてもアカメは食いついてこなかったので、粘りの釣りでなんとかチヌなどを釣り上げてアカメを狙った。

この日は南さんの隣のカセで竿を出していた若い釣り人が、サバを泳がせてアカメをヒットさせた。良型のアカメの取り込みを南さんがサポート。自分の釣果ではなかったものの、厳しいと言われていたカセでアカメが釣れたのはうれしかったそう。

翌日、南さんは再びカセに上がった。他の釣り人は、全員が前日によくチヌが釣れた筏に上がったためカセに降りたのは南さん1人だった。

南さんのアカメ用のタックルは竿がラグゼ『トップギアXH84』、リールがダイワ『カルディアSW 8000』。ラインはPEがサンライン『インフィニティブ X8』4号、リーダーがサンライン『ツナギート』80lb(22号)。ハリはがまかつ『タマンスペシャル』24号。リーダーの先にハリを結んだシンプルな仕掛けだ。

カセの周りにはロープがいくつか入っている。ヒットしたアカメがロープの方向に走ってPEラインがロープに当たって切れたことがあるのでリーダーは20mと長くセット。

137cmのアカメを寄せてきた『トップギア XH84』(ラグゼ)
リールは『カルディアSW 8000』(ダイワ)
巨大なアカメのファイトに耐えた『インフィニティブ X8』4号&『ツナギート』80lb(サンライン)
ハリは『タマンスペシャル 24号』(がまかつ)

この日もチヌがなかなか釣れなかったが、それでもチヌを何匹か釣り上げてアカメ用のエサを確保。その中の35cmほどのチヌを背掛けにして投入。アカメはカセの下に着いていることが多いので、海面近くを泳がせてアカメが食いつくのを待つ。

ただ15時近くになってもアカメのアタリがなく、南さんも諦めかけていた時、いきなりアカメが「パゴーン」という大きな捕食音を立ててチヌを飲み込んだ!

フッキングが決まってファイト開始! 重量感のある強烈な引きの後に何度も海面をジャンプするのは巨大なアカメ。味わったことのない引きの強さに「マジかッ!」と叫びながらも、ロッドやラインを信じてファイト。時間をかけてやがてカセ際まで寄せてきたのは130cmオーバー、体高と厚みがすごい巨大アカメ。

幸丸さんから大きなネットを借りていたが、そのネットが小さく見えるぐらいの魚体。しかも、カセには南さん1人なので、ロッドを持ちながら自分でネットに入れなくてはならない。アカメが大きすぎて、すくうのに4回失敗……。「もうダメだ」と思いながらも、5度目にネットに入れることに成功! 大きすぎて魚体からネットがはみだしていたそうだ。

幸丸の船長に連絡するとすぐに駆けつけてくれ、ポンプで水を送りながら広い筏に移動。ここでもポンプで水を送りながら素早く撮影と全長・体重を測定。

137cm、41.1kgの幸丸さんの記録となる巨大アカメだった!

アカメとポンプ
40kgオーバーの巨大アカメ

その後、アカメが元気になるまで時間をかけて蘇生してリリース。アカメは泳いで浦ノ内湾に戻っていった。

この巨大なアカメは、状況が厳しいと言われても浦ノ内湾に通い続けた南さんの熱意が引き寄せたのだろう。浦ノ内湾のアカメは晩秋頃まで釣れ続く。チヌの活性も上がってきたので、これからアカメの活性も上がってくると思われる。

屋根のあるカセや筏でアカメが狙える浦ノ内湾に釣行してみては?

※浦ノ内湾のカセでチヌを狙う場合、使用できるマキエ(ダンゴ)は船長から購入するペレットのみです。配合エサのダンゴなどは使用できないので注意してください。付けエサはオキアミや練りエサ、コーンなど自由に使用できます。なお、筏は配合エサが使用できます。

お願い

アカメは高知県を代表する魚で全国的には希少な魚です。釣れたアカメは再放流(リリース)しましょう。

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