こんにちは 高知在住の東レラインテスターの田城隆信です。四国を中心にグレやチヌのフカセ釣りを楽しんでいます(色々と他の釣りもしていますが)。
釣り用ライン(糸)は各メーカー、色んな硬さや色、沈むのもあれば浮くのもあります。それぞれのラインが必要な場面があるので開発されているのですが、中でもフカセ釣りはラインのチョイス一つで釣果が変わるといっても過言ではありません。
そこで、今回は私がお世話になっている東レのフィッシングラインについてお話したいと思います。
フカセ釣り用道糸の使い分け
まずは道糸ですが、主だった製品は5種類あります。
『銀鱗スーパーストロングXO』(以下XO)、『銀鱗スーパーストロングNEO』(以下NEO)、『銀鱗スーパーストロングアイサイト』(以下アイサイト)、『銀鱗スーパーストロングブラックマスターエクストラ』(以下ブラックマスター)、『銀鱗スーパーストロングハイポジションフロート(マットホワイトスペシャル/ライトピンクスペシャル)』(以下ハイポジションフロート)です。
出典/東レ・モノフィラメント
強度的にはNEO、XO、ブラックマスター、アイサイト、ハイポジションフロートの順で、視認性ではこれが逆になります。
糸というのは、顔料が入れば入るほど強度は落ちていきます。色の濃い糸を使う場合は1ランク上の号数を使う事をお勧めします。
次にサスペンドラインとフロートラインの使い分けについてですが、昨今はサスペンドラインが主流となり、フロートラインを使っている方を見かけるのは少なくなりました。
ただ、私は競技会に出る時は必ずフロートラインを換スプールに巻いて持っていきます。主にチヌ釣りでの使用がメインですが、藻場を攻める時には重宝しますよ。
グレ釣りにおいては、口太グレメインならXO、尾長グレ狙いや競技会に行くときはNEOを使用します。
口太グレは弾力で獲る、尾長グレや競技会は力で獲るという事でこういった使い方をしています。しかし、XOは1つでオールマイティに使用できますし、XOはセミサスペンドという事で操作性にも優れ、マッドオレンジというカラーで視認性も良いです。
あと、他の道糸より劣化が少なく耐久性に優れています。
実際どこまで耐久性があるだろう? と思い、1.75号でテストをしてみました。釣行後は水洗いをさっとしてあとはそのままにしていましたが、釣行回数でいうと10回、約1年近く何ら問題なく使えました。
これは余談ですが、私の父も釣りをするのですが、同じ道糸を使ってますが、2年くらい使って未だ問題はないそうです。
チヌ釣りについては、ホームは高知県の宿毛湾ですが、よく瀬戸内側にも行きます。
瀬戸内といえ遠投や潮流です。
そこで必要なのが操作性になりますが、私は瀬戸内海ではブラックマスターをよく使用します。水切れが良く、ラインメンディングが容易だからです。
また強度もあるので、多少の事は気にせずに限界まで使えるのも大きいです。視認性も良いのでラインでアタリを取る釣り方にも向いていると思いますよ。
フカセ釣り用ハリスの使い分け
次にハリスですが。東レ製品だと5種類あります。
『トヨフロンスーパーL・EXハイパー』(以下EXハイパー)、『トヨフロン スーパーLハード』(以下Lハード)、『トヨフロン スムーズロック』(以下スムーズロック)、『トヨフロン トーナメントガイア』(以下ガイア)、『トヨフロン L-SE』(以下L-SE)です。
出典/東レ・モノフィラメント
強さはLハード、ガイア、スムーズロック、EXハイパー、L-SEの順になります。
私のハリスの使い分けですが、岩礁帯での釣りや尾長グレのサイトフィッシングをする時に良いのがLハード、オールマイティに使えるのがガイア、スムーズロック、厳寒期や急な変化等で魚が口を使い辛い状況で威力を発揮してくれるのがEXハイパー、L-SEです。
私は尾長グレ狙いの時は、下から突き上げて来る尾長グレを狙う事がよくあり、仕掛けを魚に点で見せる様な釣り方をします。
その際、Lハードが最も直進性に優れ、自分が思っている理想の仕掛けの馴染ませ方になってくれます。また足元をよく狙うので、瀬ズレありきの釣り方なので、擦れた時の残存強度に最も優れているLハードにかなりの信頼を置いています。
一方でグレ釣りの競技会においてはガイアとEXハイパーをよく使用します。特にガイアは強度としなやかさを併せ持ったラインでオールラウンドに使用できます。
数を釣るという競技会においては、ラインの残存強度がかなりあるガイアは仕掛けを変える手間を省けるという事もあり、かなりの武器になると思います。
EXハイパーはエサを極限まで違和感なく落としていけるという事で、厳寒期や急な海中の変化で魚は居るのに釣れない時に威力を発揮します。
ガイアを使っている時はモゾモゾとしかアタリが出ないのに、EXハイパーに変えたら明確なアタリが出るようになったりする事もあります。
チヌ釣りにおいては、よく中ハリス(道糸とハリスの間に入れるライン)を使用します。
これは、道糸に変な癖が付かない様にと二枚潮をかわす目的と仕掛けを軽いウキで早く馴染ませる目的です。私はメインのハリスはガイアを使用しますが、中ハリスはスムーズロックを使用します。
スムーズロックの最大のメリットはナノスリット(ライン表面にナノメートルサイズの微細スリットを刻む東レの新技術)のお陰で結び目のすっぽ抜けや糸痩せが少ないからです。
またスムーズロックはPEとの相性もよく、ジギングやタイラバでもリーダーとして使用しています。
糸には色んな特徴があり、バランスが取れてないと、結び目から切れる事が多々あります。スムーズロックはクッション的なラインとして使用するのにもお勧めのラインです。
普段、何気無しに使っている道糸とハリス、使い方によっては釣果も変わってきます。
糸選びは釣りを行うにあたって、最も重要な要因ではないでしょうか?