●主 催/ 株式会社がまかつ
●会 場/高知県宿毛市 沖ノ島
●開催日/ 2023年12月10日〜12月12日
2023年12月10日〜12日、沖ノ島(高知県宿毛市)の磯を舞台に「第41回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権(イベント情報)」が開催された。
全国11箇所で開催された予選大会を勝ち抜いた32名にシード選手3名(前回大会の上位3名)を加えた35名の選手が、沖ノ島の磯で釣技を競い合った。
試合は12月11日と12日に行われた。12日は天候が悪化していく予報だったため、当初の予定(11日に予選リーグ、12日に準々決勝からの決勝トーナメント)を変更して、11日に準々決勝までが開催された。
予選リーグを勝ち抜いた8選手が2名ずつに別れての準々決勝。グレの活性が低く厳しい状況のなか、1組目は山本雅弘選手、2組目は中司亮選手、3組目は幸森大輔選手、4組目は福田浩介選手が翌日の準決勝へと勝ち進んだ。
準決勝
準決勝は山本選手と中司選手、幸森選手と福田選手の対戦となった。
山本選手と中司選手の試合。風が吹く中、中司選手が3匹のグレを釣り上げた。ヒットしたのは沖だが、強くなる風の中で狙った所までマキエ(オキアミボイル+アミエビ)を飛ばすことが難しい。
そんな状況の中、中司選手は風が弱まる瞬間をじっと待って、数少ないチャンスを逃さず沖のグレをヒットさせた。
結果は中司選手 3匹(2,700g)/山本選手 0匹で中司選手が決勝戦へと勝ち上がった。
一方の幸森選手と福田選手の試合も厳しい試合となった。竿は曲がるがイサキやスマなど他魚で、グレが出ないままに後半戦へ。
後半戦に入って15分ほど経過したところで幸森選手の竿が大きく孤を描いた。慎重なやり取りのあとに浮いてきたのはグレ! 足場が高く、波も高くなって玉網に入れるのに苦戦したが無事に良型のグレを取り込んだ。
この直後に福田選手が竿を曲げたが、上がってきたのはイサキ。両選手ともにそのまま試合終了を迎えた。
結果は幸森選手 1匹(1,010g)/福田選手 0匹で幸森選手が決勝戦進出を決めた。
決勝戦
決勝戦は第28回、第34回大会優勝者の幸森大輔選手と第35回大会優勝者の中司亮選手という優勝経験者同士の競い合いとなった。
決勝の舞台となったのは風裏になる「養殖場1番」。選手やスタッフなどギャラリーが大勢見守る中、9時50分に試合がスタート。
開始1投目に幸森選手が竿を曲げたが、上がってきたのはキツ(イスズミ)。その後も両選手ともに竿を曲げるがグレが出ない。2選手は近場から沖まで、攻め方を変えながら狙っていくがグレが出ない。両選手とも最後まで集中して釣り続けたがグレが出ないまま、試合終了のホイッスルをむかえた。
大会ルールに従って準決勝の釣果にて順位が決定。中司亮選手が、2度目の優勝を決めた。また福田選手と丸山選手による3位決定戦も同時に行われ、福田選手が3位に入って次回大会のシード権を手にした。
《大会結果》(敬称略)
優勝 中司 亮
2位 幸森大輔
3位 福田浩介
優勝者 中司亮選手
◯使用した仕掛け/竿:がま磯 インテッサG-V 1-5.0(がまかつ)、針:Mシステム タイプ 口太速攻 6号〜6.5号(がまかつ)、道糸1.5号、ハリス1.5号、ウキ:エイジア 0α
予選は沖ノ島ということで居付きはあまりいないので、この時期になって接岸してくるグレを狙うイメージ。基本的には厳しいだろうというのはあったので、シモリや海底に変化のある場所を狙う作戦でした。
決勝戦はチモト切れもあったので、尾長グレもいたのかもしれないです。(前回の優勝時は)連覇を逃しているので、優勝者としてこんどこそ連覇を目指します。