第5回 マルキユーM-1 CUP 全国グレ釣り選手権大会 決勝戦

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マルキユー M-1カップ 集合写真

●主催/マルキユー

2017年11月25日(土)・26日(日)、大分県米水津沖一帯の磯で『第5回 M-1カップ 全国グレ釣り選手権決勝大会』が開催された。

全国7地区10会場で開催された予選大会には1,273名が参加。これにMFG大会(6地区)の444名を加えた1,717名の中から勝ち上がった27名に3名のシード選手(昨年上位3位)を加えた30名の選手が日頃磨いた釣技を競い合った。

1回戦

1ブロック3名の計10ブロックに分かれての1回戦。ブロック毎に3選手の総当りで計3ラウンドを行うこの試合は、1ラウンドごとに25cm以上のグレの9匹までの重量で競い合われた。

この日の米水津はグレが食い渋る磯が多かった。それでも決勝大会まで勝ち上がってきた選手たちは持てる釣技を駆使してグレを狙っていった。1回戦終了間際の釣果で勝敗が決したブロックもあるなど1回戦から激戦となった。
3ラウンドを終えて各ブロック1名の計10名が決勝戦へと勝ち進んだ。

2回戦

2回戦は1ブロック2名の計5ブロックに分かれての対戦。1回戦同様に厳しい戦いとなった磯が多かった。2選手ともにリミットの9匹を釣り上げたブロックもあったが、1匹のグレで勝敗が決したブロックもあった。

激戦となった2回戦を勝ち抜いた各ブロックの勝者5名がまず準決勝へと勝ち上がりを決めた。2回戦敗退者の中で、最大重量を釣り上げた1名がワイルドカードで準決勝へ勝ち進むが、こちらは大分の有田選手が権利を手にした。

初日の夜に開催された懇親会で準決勝の組み合わせが決定

準決勝

前夜に開催された親睦会で準決勝の組み合わせ抽選会が行われた。2名での対戦となる準決勝の組み合わせは、第1組が西内選手と北村選手、第2組が脇本選手と有田選手、第3試合が谷水選手と古江選手。偶然にも第1組が四国勢対戦、第2組が九州勢対戦、第3組が関西勢対戦となった。

準決勝と決勝は各試合2ラウンド(1ラウンド50分)で25cm以上のグレ9匹以内の総重量で競われた。

第1組、横島1番で対戦した西内選手と北村選手の試合はともに9匹のリミットを達成。検量の結果、940g差で北村選手が勝ち上がった。

第2組の脇本選手と有田選手は横島4番で対戦。こちらも両選手とも9匹のリミットを達成。ほぼ同サイズだったが検量の結果、205gの差で脇本選手が決勝戦へと勝ち上がった。

第3組の谷水選手と古江選手はサズリで対戦。5匹のグレを釣り上げた谷水選手が3匹の古江選手に1,145gの差をつけて決勝戦進出を決めた。

西内選手は準決勝で9匹のリミット達成するも重量で北村選手に惜敗

マルキユー M-1グレ

準決勝で検量する9匹を選ぶ北村選手

決勝

北村選手、脇本選手、谷水選手の対戦となった決勝戦の舞台は横島3番。1ラウンド60分で釣座を時計回りに替わりながら3ラウンドを戦う。3ラウンドで釣れた9匹以内のグレの総重量で勝負が決まる。

マルキユー M-1カップ 決勝進出

決勝戦に進出した3名。左から脇本選手、谷水選手、北村選手

まずは釣座選びのジャンケン。勝った選手から順番に最初に入る釣座を決められる。横島3番は潮がよく動く磯だが決勝戦中に潮止まりが入るため、3ラウンド全ての潮の動きを予測して最初に入る磯を選ぶと有利。

ジャンケンに勝った北村選手は中央の釣座を選択。続いて勝った脇本選手が左側、谷水選手が右側の釣座を選んだ。実は北村選手は潮を考えて左の釣座から開始するのが有利と考えていたそうだが、ジャンケンに勝って磯を選ぶ時になぜか「中央」を選んでしまった。同じく左の釣座を狙っていた脇本選手は、すかさず左の釣座を選択。

このスタート位置の違いが勝敗に影響するのか?

1ラウンド目がスタート。開始早々に北村選手がグレをキャッチ。続いて脇本選手にもグレがヒット。1ラウンド目は潮が良い北村選手と脇本選手が数を揃えてみせた。

1ラウンドから竿を曲げていった北村選手

2ラウンド目が始まると潮が緩んできた。1ラウンドより食い渋る感じになったが、3選手はその中からもグレを釣り上げていき9匹のリミットを達成。そこからはあとはサイズアップによる入れ替え勝負となった。

9匹のリミット達成後はサイズアップを狙った脇本選手

3ラウンド目、右の釣座に入った脇本選手。ここまでの試合でこの釣座はあまり釣果が上がっていなかったのだが、潮が変わったタイミングで入った脇本選手はここで40cm近い良型グレを釣り上げた。3選手ともに9匹のリミットを揃えた中でのこのサイズアップで脇本選手が一歩抜け出た。

怒涛の追い上げをみせる谷水選手

その後も3選手ともにグレを釣り上げていき、ついに終了のホイッスルとなった。
検量の結果は脇本選手が6,315g(9匹)、谷水選手が5,565g(9匹)、北村選手が5,295g(9匹)。

この結果、39cmの良型を含めてサイズアップに成功した脇本選手が初のM-1カップ優勝の称号を手にした。

脇本選手はマキエの先打ちと食わせたいタナでの同調で次々とグレを釣り上げた

マルキユー M-1カップ グレ 検量

検量の結果は脇本選手の勝利。右は拍手送る谷水選手

◎《大会結果》◎

優勝 脇本弓太郎(MFG九州)
2位 谷水 亮太(MFG関西)
3位 北村 憲一(四国地区)
4位 有田 達也(シード3)
5位 西内 優智(四国地区)
6位 古江健太郎(北陸地区) 

(敬称略)

優勝者インタビュー

練習は大会の3日前に1回だけ釣行しました。全国大会への出場は2回目で、初回は1回戦で敗退しています。(釣り方は)マキエを先打ちしてちょっと時間差で仕掛けを入れ、食わせたいタナで仕掛けが馴染み、マキエと同調するのを狙いました。(優勝したのは)場所と潮だったと思います。2ラウンド目は沖に見えていた湧きグレは狙わず、潮に乗せてグレを釣っていました。その時は1ヒロ〜1ヒロ半でヒットしてました。2ラウンドの途中からは型狙いで色々してみました。
サシエは主に『くわせオキアミスーパーハードL』を少し皮を剥いてむき身のようにしてつかいました。このサシエは柔らかくて(大きくて)剥ける余裕があるので。
潮については2ラウンド目の途中から潮が止まってきて、3ヶ所目に移動すると動いてくるなど予想通りの動きをしたので、やはり勝因としては大きかったです。

39cmのグレを持つ脇本選手

《エサなど》

◎マキエ

グレパワーV11、グレパワーV9徳用、超遠投グレ、イワシパワーグレスペシャル、遠投フカセスペシャル、遠投ふかせTR

 

◎サシエ(大会に支給されたもの)

くわせオキアミスーパーハードM・L、くわせオキアミスペシャルM・L、くわせオキアミV9(L)、特鮮むきエビ

大会ギャラリー

2回戦終了後に集合写真

多くのギャラリーに見守られて決勝戦を戦った

決勝戦の釣果を持って

マルキユーの岡田社長