ジャンボタニシでイシダイが釣れるのか? 実釣で検証してみた!【ジッケンショー】

釣りぽ編集部制作の記事です。※一部執筆記事もあり(本文最後に報告者を記載)。

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編集部スタッフが、釣りにまつわる疑問を「実験(ジッケン)&検証(ケンショウ)」する『ジッケンショー』。

今回のテーマは、

【ウニやサザエといった高級食材をエサとして使うイシダイ&イシガキダイをジャンボタニシで釣ることができるのか?】

 

イシダイ釣りでは赤貝やトコブシ、サザエやセト貝などの貝類がよく使われます。それなら「同じ貝類のジャンボタニシでも釣れるのでは?」と思ったのが今回の検証のきっかけでした。

編集部の「りょーた」と「テツ」の2人が、高知県の一文字波止で検証しました。

○釣りぽの人気記事『ザリガニでイシダイが釣れるのか? 実釣で検証してみた!【ジッケンショー】』に続いてのイシダイ系ジッケンショー第2弾です。

《ジャンボタニシ》とは?

ジャンボタニシ スクミリンゴガイ

和名は「スクミリンゴガイ」。南アメリカ原産の淡水の大型巻貝で、1980年代に食用のために台湾から持ち込まれたものが野生化。強い繁殖力と天敵の少なさ(卵に神経毒が含まれる)から、日本各地で爆発的に増殖。雑食性で植えたばかりの稲を食い荒らすことから、重点対策外来種に指定されています。

もし、厄介者扱いされるジャンボタニシでイシダイを釣ることができれば、お財布に優しく、農家さんもハッピー。まさに一石二鳥!? かな?

ジャンボタニシの卵(用水路の壁や水上の稲などに張り付いているピンク色の塊)には、前述したように神経毒(PV2)が含まれています。これをイシダイなどが食べて影響があってはいけないので、検証では卵を持っていないオスのみを使いました。

オスは「殻の開口部がラッパ状に広がり、フタが内側に湾曲している」とのことでしたが判断が難しかったため、交尾中のところを失礼しました。

ジャンボタニシのオス

検証開始! 「魚がいるかをチェック」

まずは本命のイシダイやイシガキダイがいるかどうかを確認するべく、小型の水中カメラを取り付けた天秤仕掛けにバフンウニを1個掛けにして足元に投入。仕掛けが着底してすぐ、エサ盗りではなさそうなガツガツガツッと景気のいいアタリ!

そのまま待っていると、いきなりラインを引ったくられました。カメラに負荷をかけないように優しくアワセを入れるとヒット! 

突っ込みにヒヤヒヤしながら取り込んだのは、本命魚のひとつイシガキダイ。

魚がいることに胸をなでおろしつつ、カメラの映像をチェックしてみると、3匹のイシガキダイがバフンウニを取り合う姿が映し出されていました。

好物のバフンウニが海底に沈むと同時に3匹のイシガキダイが飛びついてきて、激しい奪い合いに!

硬いウニをものともせずに嚙み砕き、一番小さいイシガキダイがヒット。ハリを外してすぐにリリースしました

ジャンボタニシを投入!

先ほどの映像から、カワハギやフグ、ベラ、ハコフグ、アオブダイなどの強靭な歯を持つエサ盗りたちも確認できたので、まずは殻を割らずに試してみることに。ジャンボタニシの殻は他の貝と比べて薄いため、イシダイやイシガキダイなら殻ごと食べてくれるはずです。

大きめのジャンボタニシを選び、フタの下からハリを刺した1個掛けにして投入! 着底したら根掛かりしないように少し底を切って、アタリを待ちます。

すると、すぐに魚信! ただ、ガツガツと明確なものではなく、ついばむような微妙なアタリです。しばらく待ってから回収してみると、何と丸残り!

「もしかしたら狭い隙間や穴の中にエサが入り込んでしまい、見つけてもらえなかったのかも」

そう思ってもう一度投入してみましたが、ツンツンと突つくような小さなアタリが2〜3度あっただけで食い込む様子はありません。10分ほど待って回収してみると、やはり丸々残っています。

ここでカメラを外して映像を確認してみると、仕掛けが着底すると同時にイシダイやイシガキダイが近づいてはきたものの、「俺らが食うエサじゃねぇ」とばかりにひと噛みもせずに泳ぎ去っていました。ちなみに小さなアタリの正体はカワハギやハコフグで、殻をツンツンはしてみるものの、小さな口では噛み砕くことができず、あきらめている様子が映っていました。

ジャンボタニシと底物
イシガキダイが興味深げに近寄ってきたものの……

ジャンボタニシはそんなに人気がないのか? もしかして中の身に気づいてないのかも?

ならばと殻をハンマーで軽く砕いて食べやすくしてみます。匂いも海中に広がりやすいはず!

ジャンボタニシを割る

すると、なんと2投連続できれいに盗られました。ここでカメラの動画をチェック。本命のイシダイやイシガキダイは食べたのでしょうか?

結果は……

盗み食いした犯人はカワハギとハコフグ。砕いたことで食べやすくなったのか、カワハギやハコフグの活性がアップして、強烈に食べていました。

その動きにつられるようにイシダイやイシガキダイも近づいてきましたが、ひと口もジャンボタニシを食べることはありませんでした。

それでもまだまだあきらめない検証チーム。

底物(とくにイシダイ)は時合がはっきりしている魚です。

「もしかしたらエサを食べるタイミングではないのかもしれない」と思い、サザエを投入してみました。すると…

カメラがぶっ飛んでしまうんじゃないかという激しいアタリが頻発! カメラを回収して水中映像を見てみると、イシダイとイシガキダイのサザエ争奪戦が繰り広げられていました!

どうやら活性が低いわけではなく、単純にイシダイやイシガキダイがジャンボタニシに興味が無かっただけのようです。

検証結果!

今回の実験ではジャンボタニシでイシダイやイシガキダイを釣ることはできませんでした。

泥臭いからなのか? おいしくないからなのか? 理由は定かではありませんが、ジャンボタニシは底物狙いのエサとしては使えないと言えるでしょう。(※この一文字波止についての結論なので、他のエリアではわかりませんが)

そういえば以前、柏島に釣行した際、予備エサとして泥の多い水路や土手で捕まえて持って行ったアカテガニがまったくもってかじられないという経験をしました(磯にいるイワガニやヒライソガニは瞬殺なのに)。

この時のアカテガニも泥臭さそうなので、もしかしたら泥臭い匂いが嫌いなのでしょうか?

※アカテガニをエサにしてイシダイを釣ったという人もいました。捕獲する場所やイシダイの生息域で変わってくるのかもしれません。

おまけ/大きなイシダイの警戒心!

良型のイシダイ

水中動画を確認すると、たびたびグッドサイズのイシダイが映り込んでいました。

成長した個体は警戒心が高くなるようで、バフンウニやサザエなどに興味は示しているようですが、一定の距離からは近づいてきませんでした。

小・中型イシダイと良型イシダイの警戒心の違いもわかった検証となりました。

生息域を広げないために、この日持参したジャンボタニシはすべて使いきりました。余談ですが、一度冷凍したジャンボタニシを解凍するとかなり臭い(ウ○コ臭)ので、くれぐれもご注意ください。

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