第9回 マルキユーM-1CUP 全国グレ釣り選手権 決勝大会

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●主 催/ マルキユー株式会社
●開催日/ 2024年11月23日〜24日

大会会場/日振島(愛媛県宇和島市)

11月23日・24日に愛媛県宇和島市・日振島の磯一帯で、『第9回 マルキユーM−1CUP 全国グレ釣り選手権大会 決勝』が開催されました。

全国で開催された地区予選やMFGの大会を勝ち抜いた21名に、シード選手(前回上位入賞者)3名を加えた24名。東は宮城県、西は沖縄県から宇和島に集まった精鋭24名が釣技を競い合いました。

大会初日 一回戦&二回戦

大会はトーナメント形式。初日は一回戦と二回戦が行われ、選手たちは抽選で選ばれた対戦相手とマンツーマンで対戦。二回戦を勝ち抜いた6名が翌日開催される準決勝へと勝ち進みます。

各試合9匹までのグレの総重量で勝敗が決まります。この日の日振島は風が強く、渡れる磯が限定されました。また例年よりも水温が高く、コッパグレやエサ取りの活性の高い厳しい状況。その中でも選手たちは日頃の釣技を駆使してグレを釣り上げました。

初日を終えて準決勝へと勝ち進んだのは、中司 亮選手(MFG九州)、内山田浩史選手(九州地区)、川久保憲一選手(関東・東海地区南伊豆)、上門昇太選手(MFG沖縄)、上原康平選手(沖縄地区)、田代康平選手(九州地区)の6名。

左から上原選手、上門選手、川久保選手、内山田選手、田代選手、中司選手

初日の夜には宇和島市内にて懇親会が開催された。準決勝進出選手の組み合わせ抽選会の他、使用したエサの紹介が行われた。また全国から集まった選手たちは、和気あいあいと情報交換など交流を深めあった。

準決勝

準決勝は、A組が上原選手と上門選手で釣り場が「横島1番」、B組が川久保選手と内山田選手で釣り場が「横島3番」、C組が田代選手と中司選手で釣り場が「6番の地」という組合せ。

この日も風が強く、特に横島1番のA組は強い横風の中での試合となりました。

A組の上原選手と上門選手の沖縄対決は、潮が動かない中、強風の中でも的確なマキエワークと仕掛け投入でグレを釣り上げた上原選手がリミットの9匹を揃えます。一方の上門選手もグレを釣り上げていきますが5匹に終わり、重量2,510g対1,485gで上原選手が勝利しました。

B組は両選手ともに9匹を揃える展開で、検量までどちらが勝っているかわからない状況。検量の結果は、川久保選手が2,515gに対して内山田選手は2,610g。内山田選手が勝利しました。

C組も両選手とも9匹揃える接戦。検量の結果は田代選手が2,245gに対して中司選手が2,350gで中司選手が決勝戦へと勝ち進みました。

横島1番で竿を曲げる上原選手
強風の中、釣技を駆使して競い合った

決勝戦

準決勝を勝ち進んだ左から上原選手、内山田選手、上原選手

決勝戦の舞台は風裏となる「西バエ」。決勝戦進出を決めた3選手は、60分ごとに釣り座を移動しながら合計3時間で競い合います。

試合会場の西バエにはこれまでに負けた選手や報道などのギャラリーが集合。大勢が見守る中、左から中司選手、上原選手、内山田選手の並びで決勝戦第1ラウンドがスタート。

開始すると左からの風が強くなり中司選手は釣りづらい状況に。それでもなんとかグレを拾っていきます。中央の釣座に入った上原選手は狙いを沖や手前など変えながらグレを追加。その中に玉網入れサイズも含めていきます。一番風の影響を受けない右の釣座に入った内山田選手は、棒ウキでの釣りでグレを釣り上げていきます。

1時間経過して釣座交代。数では内山田選手と上原選手がリードしていますが、釣座を交代しながらの釣りなので勝負はまだわかりません。

第2ラウンドがはじまると、中央の釣座に入った中司選手が落ち着いた釣りでグレを釣り上げて追い上げを見せます。一方、上原選手は第2ラウンド後半になってグレがある程度深いタナにいるのに気付いて沈める釣りを展開。ここで良いサイズのグレを追加しました。

第3ラウンドになると上原選手がグレを追加していきます。当て潮になったので遠投して、さらにガン玉5号を1個から2個、3個と追加していき竿1本〜1本半ぐらいのタナまで入れる釣りで入れ替えサイズのグレを釣り上げました。

中司選手と内山田選手も変わる風や潮に邪魔されながらもグレを追加。3選手ともに9匹を揃えているため、サイズの良いグレが1匹入れば順位が変わる可能性も高く、最後まで緊張感のある試合となりました。

やがて試合終了。選手が検量する9匹を選別して、いよいよ検量スタート。

中司選手は9匹 3,615g、内山田選手は9匹 3,055g、そして上原選手が9匹 4,660g。沖縄の28歳の若きフカセ釣り師・上原康平選手が栄冠を手にしました。

深めを狙って玉網入れサイズのグレを釣り上げた上原選手
中盤から追い込みを見せた中司選手
棒ウキを駆使してグレを狙う内山田選手
風の中、正確なマキエワークが勝敗を左右する

《大会結果》

順位選手名
優勝上原 康平
2位中司 亮
3位内山田 浩史
4位川久保 憲一
5位田代 康平
6位上門 昇太

優勝者 上原選手インタビュー

M-1CUPは初出場して初優勝することができました。日振島に釣行するのも今回が初めてでした。前釣りで入ってみて、魚が仕掛けや(ハリの付いた)エサを嫌がっているなというのを感じて、細ハリスと小さいハリで攻めようよう決めました。風が強い中での試合だったので、高い所から撒くと風に負けるので、できるだけ低い弾道で撒くように心がけました。 決勝では(最初にマキエに集まる)コッパグレが散ったところで仕掛けを入れていきたかったので、マキエと仕掛けの投入のタイミングをズラしていました。後半はマキエが少なくなったので、風が弱まるタイミングを待ってマキエを正確に打つようにもしました。

岩尾選手の仕掛け

竿:1.25号-53、リール:レバー付きリール、ウキ:円錐ウキ 0〜00、道糸:ナイロン 1.25号、中ハリス:フロロカーボン 1.5号 2ヒロ、ハリス:フロロカーボン1.25号、針:グレ針2〜4号、ガン玉:G5 1〜3個 

上原選手の決勝戦での配合エサ

・グレパワーV9
・グレパワー沖撃ちスペシャル
・グレパワーVSP
・ニューグレパワーV11
・M.S.P(S)レッド

上原選手のツケエサ

・くわせオキアミV9(M/L)
・くわせオキアミスーパーハード(M/L)
・グレ丸
・魚玉ハード

※上原選手は『くわせオキアミV9 M』をメインで使用

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