釣行日/2023年2月23日
2月末日にベニアコウ釣りに行きました。今回は、いつも同船する方と全く知らない方と私の合計5名で出船しました。今回は4投のみでした。
当日は、1時間程程走ってそれから第1投となりました。着底した時の水深は約800mで全く潮が行ってないせいか、ほとんど水深が変わりません。
しばらくしてアタリらしきものが来たものの、上げてみると少しエサのイカが齧られていました。どうやら深海ザメの仕業のようでした。
それから場所を移動しての2投目。着底後、しばらく巻き上げや底トントンを繰り返していると、強めのアタリが来ました。
引きからしてかなり強いので、アブラボウズが来たと期待。回収してくる巻き上げ中もかなり抵抗をしていたため、アブラボウズ確定と思い喜んでいると、水面に現れたのは15キロ以上ありそうな深海ザメのモミジザメでした。
期待していただけにがっかりでした。
それからまた少し場所を移動しての3投目で、いつも一緒に同船する方が途中で錘を切られて、船底にラインが絡まったようで、船長達と総出でラインを外す状況になりました。
この流しはダメだろうなと思って、船長から巻き上げの指示が出て、スイッチを入れると明確な強いアタリが来ました。
リールのドラグが緩くて滑ったのかなと思い、チェックしてみるものの、全然問題がありませんでした。
途中の400mぐらいのところで抵抗があったものの、前の流しのサメが非常にショックなだけだったため、まぁ期待しないでおこうと思いながら水面まで上げてきました。
すると、珍しいことに一番上の針に4キロちょっとのベニアコウが付いており、サメとアホウドリに襲われないように急いで船に上げました。
隣の初心者の方には8キロちょっとのベニアコウと4キロ程のベニアコウが掛かってきました。使っているのが非常にオマツリしやすい仕掛けだったので、オマツリしてるのかなと思っていましたが、びっくりでした。
最後の4投目では、ヒットパターンがわかったので、そのまま狙い同様のやり方で狙っていると、しばらくして明確なアタリが出ました。
回収の際、途中で弱い抵抗だったので、ひょっとしたらサメかもと思い上げて来ると水面付近で一番下の鈎にベニアコウが付いてることに気が付きました。
念のために釣れたトウジンをアホウドリに投げておき、その隙にベニアコウを回収しました。
釣れたのは3投目と同じぐらいのベニアコウでしたがこちらは目が飛び出ていない個体で非常にきれいな魚体でした。
この日は4投やって、ベニアコウが2匹ゲットでした。 釣れない人もいる中、狙って釣ることができたので、非常に有意義な釣行となりました。
ベニアコウは、上手な先生の下で色々と教えてもらったことと、今までの経験が結びついてコンスタントに釣ることができています。
今年はベニアコウの勝ち越しを狙いたいところですが、それは無理でもシーズンで10匹は釣りたいなと思っています。基本的に釣れないボウズ覚悟の釣りですが、やはり釣れた時の嬉しさは格別です。
《釣行メモ》
釣行日 | 2023年2月23日 |
潮汐 | 中潮 |
満潮 | 06時55分 |
干潮 | 00時32分 |
(油壷/三浦市) |
《使用タックル》
【ベニアコウのタックルについて】
まず、竿について紹介します。基本的にこの釣りは、専用竿しか使いません。理由は1,000m先の魚からのアタリを捉えることができる穂先と100キロ近いアブラボウズ等の外道を掛けても折れない強靭な胴の強さが重要となるからです。
よくキンメやアコウダイ用の竿を持ち込む人もいますが、 この釣りには硬い竿は良いですが、柔らかい竿は不向きです。
私の場合、600号の錘がメインの時や時化の時は、少し柔らかめのアリゲーターの『バチスカーフ2100S』を使い、700号の錘や潮が速い時はアリゲーターの『ベニスカーフ』を使用します。
いずれの竿も錘を背負って7:3ぐらいの調子を確保できるものです。
剛樹ならば、MH以上の硬さが必要です。(Mで試したことがありますが、竿が曲がり過ぎてアタリがわからず釣りになりませんでした。)
続いてリールについて。この釣りでは、最低でもPE12号が1400m以上巻けるリールでないと釣りになりません。
ちなみに、選択肢は24Vのリール一択です。『コマンドZ9』やダイワの『マリンパワー』は、PE12号が1,400m巻けますが、この釣りでは道糸が1,300m以上出ることも多々あるため、少しでも道糸が切れたりしているとその時点で終了となります。
おススメなのはミヤマエの『Z15』以上の番手のリールで、これらの番手のリールはPE12号が1,600m以上巻けます。
お金に余裕がある人は、2セット持って行くのが一番安全です。
以前、コマンドZ9を使っていた人が1投目で根掛かりして高切れを起こし、残り3投はただふて寝していたのを見たこともあります。
慣れている人は予備の糸を持参してその場で巻く人もいますが、基本的に船で巻くのは大変なので、予備のリールが無い人は、糸巻き量の多いZ15番以上のリールを使うか予備の糸を持ち込むかの2択になります。
深海釣りをする人は、使い古しの糸をこのような場合の予備の糸として持っておき、トラブルが起こった時にそれを応急的に使う人もいます。
何にせよ私はこの釣りはミヤマエのリール一択と思います。
シマノの12000番クラスのリールにPE8号を巻いて糸巻き量を増やせばと考える人もいるかもしれませんが、前述しましたがこの釣りの外道はアブラボウズを始め、10キロを優に超えるムネダラ類等、大型の魚が針数付くこともあり、その負荷は小さなリールでは耐えられないぐらいになります。
しかも1人だけ糸が細かったりすると他の人とオマツリを起こしてトラブルになったりもします。1投1投が非常に大切な釣りなので、皆真剣です。
ちなみに、ミヤマエのリールは故障し辛く、修理代も他社製品と比べ非常に安いのでお勧めです。なお12Vのリールは、24Vの物に比べてパワーがなく、この釣りでは使い物にならないと思います。
仕掛けや釣り方については、また別の機会に紹介します。