〇はじめに
関西の主要河川が6月にアユ解禁を一斉にする中、6月1日の平日のアユ解禁日に釣行したかった「ふるさと北但馬の矢田川」に、6月の第2日曜日にようやく釣行することとなりました。
地元オトリ店の情報では、解禁日から好釣果の様子。数・サイズも20cm前後と胸を高鳴らせるサンデーアングラーの遠征釣行に、矢田川は応えてくれるでしょうか。
〇釣りスタートは お昼過ぎ!
現地には、お昼前に到着。入川手続きを済ませ、釣友から譲り受けた天然オトリ2匹を持って、一気に上流域を目指します。
時間はすでにお昼を過ぎています。昼食を軽く済ませ、身支度をして河原へと足を運びます。少し濁りが入っている水質に不安は隠せませんが、その分、太陽光が差し込みお天気が味方してくれそうです。
ウエットタイツから入り込む冷たい川水が「キュッ!」と、はやる気持ちを引き締めてくれます。
まずは、4本イカリバリをセットして、チャラ瀬の対岸筋の流心にオトリを送り込み、野アユのチェイスを泳がせ釣りスタイルで開始します。
5分程様子を見ますが一向に追われる様子もなく、ペットボトルのお茶をひと口含んで、下手の対岸の流れの絞られたVポイント脇に目をやると、底石が黒く磨かれていて良い石色をしています。
立ち位置を少し動いて、早速オトリを送り込んでみると、数秒も経たない内に「きたあ〜 !」ヒット! ヒット! ヒット! です。
ファーストヒットの野アユが口掛かりしてタモに収まります。「危ない、危ない!」。のっけから、ひやひやムードのハリ掛かりと取り込みで何とか1匹目をキープし釣りスタートを切りました。
鼻カンを通してじっくりと初アユの魚体を見つめると、うわさ通りに20cm前後の良型サイズです。やや体高があり鼻先の尖った海産遡上1番のメスアユは、背びれの蝶ヒレもとても綺麗です。
このファーストフィッシュで期待感が益々高まってきます。

〇岩盤の瀬尻には!
その後、リズム良く泳がせ釣りで3匹ほどキープしますが、ポツリ、ポツリのヒットに。「ここは先行者に釣られた後のポイント?」と、やや困惑してしまいます。
その上、釣れるアユは17cmほどとややサイズが劣り、また、先日の雨の影響もあってか水温が低下して野アユの追いが悪く活性はすこぶる低いようです。おまけに小雨も降り出してきました。
いざ決断! ダブ蝶バリに交換し、泳がせ釣りから俺流のスタンダードスタイルの瀬の引き釣りでの攻めの釣りに変更してみることにしました。
真っ黄色の追星を付けたやる気アユとの対決を果たすために、30cm単位で引き上げては止め、引き上げては止めてのリズムで目印の動きに集中します。
そして、2m程引き上げたところで、待望のヒット! しかし、水面を割ってタモに飛び込んだアユはなんと痛恨の腹掛かり。オー マイ ゴット!
腹掛かりのアユは泳ぎも鈍く、ここから隠忍自重の修行の釣りが始まりとなります。なかなか思うポイントでヒットしません。時間経過が気になり始めます。
こうなればサオ抜けポイントを探すしかありません。10mほど下った段々瀬になったポイントは、両岸がススキに覆われてサオ出しにくそうなポイントです。
早速、一か八か! スパイラルをかけて野アユを挑発してみることにしました。すると、どうでしょう! 狙いは的中してたかのように小ポイントから次々とアユがヒットします。
目印が下流に一気に走り、サオがのされそうにもなり「来たあ〜!」の連呼です。「矢田川 最高!」です。
6連発のドラマを繰り広げ、海産遡上パワーを十分味わうことができました。
そんなパワフルなアタリを見せたファイターのアユたちは、体高のある良く肥えたナイスボディーばかり。ちょっと嬉しくなってしまいました。すでに家族分には十分な釣果です。

〇早瀬の大石廻りで!
さらに下流の早瀬へと釣り下ると、この大岩の点在するポイントではオトリアユが追われて目印が瞬時に微動し、目印が四方八方に飛び交う気持ちよいアタリが連発します。もう最高! です。しかし、至福の瞬間はそう長くは続きません。
蝶バリのハリスが2度も切られる痛恨のバラシから釣りリズムが一変してしまいます。大ヤマメだったのかもしてません。
心機一転、仕切り直して3本イカリにハリ交換。少しハリスを長く取ってシェイクを入れてスパイラルを掛けてみます。
やはり色々とやっては見るものです。これってミラクル! 見事にヒットします。しかし、なかなかの重量感です。無理せずに緩い流れに持ち込んで足元まで寄せてタモ入れしたアユは、初期にしてはなかなかの良型。
23cmの超グッドサイズのオスアユを手中に収めることができました。時計を見ると時刻も午後5時前。これを期に小雨ですっかり冷えた体を労わって納竿とすることにしました。

〇おわりに
釣りスター時のお日様の歓迎とは裏腹にして、降り続く小雨は止むこともなく、海産遡上のファイターアユと楽しめたお昼過ぎからの釣りとなりましたが、間違いなく矢田川は、釣り人の期待を裏切らない川でした。
今回は、低水温でアユの活性も今ひとつでしたが、ヒット確率の良い蝶バリ、オトリに負担の少ない4本小バリ(6.0号)を使うことで釣りリズムを取り戻し退屈なく楽しめました。
台風接近・線状降水帯……と、天候の不順続きのなか、中・下流部で平日釣行では、好釣果が出ているようです。私のようなサンデーアングラーには、羨ましい話ですが、
日曜限定の海産遡上アユをターゲットにした友釣りの醍醐味を味わえた午後からの釣行となりました。またの日曜日釣行が楽しみです。
問い合わせに、親切に対応して下さった漁協事務局長のマドンナさん。当日、優しく声を掛けて下さった髭の地元監視員さん。有難う御座いました。
また、地元の軽トラのおじちゃんに「ようさん釣れたんだな〜あ ! また、矢田川に釣りに、きんしゃーなあ!」と、釣果を労われた但馬弁が心に残った半日でした。
《釣行メモ》
釣行日/2026年6月21日
釣行河川/矢田川支流(通称・小代川)
天候/曇りのち小雨
気温/23℃〜20℃
水温/19℃〜18℃
釣果/17〜23cm 26匹(オトリ2匹含まず)
お問い合わせ/矢田川漁業協同組合 TEL 0796(80)1146 迄(土・日は不通)
釣りに最適な全国の潮見表・潮汐(シンプルで見やすい 釣りぽ潮見表)
《使用タックル》
・ロッド/フィールドマスター 裕輝 AR 7.2.m(改良ソリッド穂先使用) (サンテック)
・天井糸/天上道糸FC(自作遊動式) 0.8号(オーナーばり)
・水中ライン/ザイトメルファ複合メタル MH 0.08号(オーナーばり)
・目印/プロ目印 (ピンク・オレンジ・グリーンの3色) (オーナーばり)
・ハリ/颯ライト 6.0号(4本イカリ) 、 一角 7.0号 (ダブ蝶) 、 楔X 7.0号(3本イカリ) (オーナーばり)

