短時間でも楽しめる! デイのチヌ・キビレ
「今日は大潮で9時過ぎが満潮なので、ちょっと釣りにくいでしょうね。リグは7gメインになるかな……ま、1匹は出ますよ」
ショアのSWルアーゲームのエキスパート・林健太郎さんが釣り場にやってきたのはジャスト9時。経営する釣具店のオープン時間の10時半がリミットなので、準備や片付けを考えると釣りできるのは1時間くらいだ。
林さんは昨年秋から行けるときは、お店のオープン前の2時間程度を使ってこんなペースで1〜2匹釣っているという。ちなみに釣行回数に対しての釣果率は7割くらいとのこと。それってけっこう高くないですか?
釣り場は天満川にかかる昭和橋の下流。満潮時でも水深は浅め。選んだ理由は沖にカキヒビがあること、底が硬い砂質で起伏がある場所があるのでチヌ、キビレが着いているとにらんだからだ。
さっそくラバーリグをセットして釣り開始。30mほど沖にキャストして着底後にリトリーブ。「ナイトのときよりも巻き取りスピードが1.5倍くらいです」とのこと。でも人によって巻き取りスピードの感覚は違うので速巻きできる目安はないものだろうか……。
「うーん、底がとれるギリギリの重さのルアーを選んだうえで、底を切らずできるだけ速く巻けばいいかなと。今日は潮位が高くて下げ始めているから7gでちょうどいいくらいです」
なるほど納得。それから林さんは投げるたび少しずつ下流へと釣り座を移していく。できるだけフレッシュな個体にルアーを見せるほうがいいのだという。そして9時45分にアタリをとらえてフッキング! ロッドが大きく曲がりつつチヌ独特の首振りを吸収する。
「いい引き! けっこういいサイズっぽいですよ」
上がってきたのは45cmのキビレだった。本来ならすぐリリースして次を狙うそうだが、今回は撮影が……おかげであっという間にタイムリミットを迎えてしまった。林さんは心残りだろうと思ったら、
「なに言ってるんですか。これでいいんですよ♪ また来ようって思うじゃないですか」
そう、これは林さんにはいつものことなのだ。こうして納竿。定刻どおりお店もオープン。ありがとうございました!
身近な場所で、手軽さがウリのチヌゲーム。ナイトゲームのみのものではなく、デイゲームでも十分釣れる。これから暑くなるので朝マズメ勝負なんていいんじゃないだろうか? 潮をチェックしてぜひ出かけてみてほしい。
《マップ》
※マップの釣り場の大まかな場所です。釣れたポイントとは異なります。自己責任の元、十分に注意して釣行してください。
《釣行メモ》
釣行日 | 2017年6月9日 |
潮汐 | 大潮 |
満潮 | 09時17分 |
干潮 | 03時33分 |
(広島) |