11月3日(土)、今回は午前中はカレイ五目、昼からはボートロックという12時間釣りコースで行きました。
この日は昼から波が出てくるということもあり、お土産確保のために、当初、根魚を狙うということになりタイラバから始めました。
開始してしばらくするとエゾメバルがヒットしてきて小さい物も多いですが、比較的大きな30cm程の物も混ざりました。
今回は修理から戻ってきた『17モアザン』の性能確認もあり使用していたところ、レバーブレーキを使用したフォールからの巻き上げのコンビネーションで45cmのクロソイがヒットしました。
この日はエゾメバルが多い中で、ソイはほとんどいなかったので非常に満足でした。
その後、ステラのタックルに持ち変えて狙っているとマゾイがヒットしました。これは40cm程あり、刺身にするには最高のサイズでした。
今回釣れたクロソイやマゾイにはなぜかタイノエが付いていました。最初に船の中で発見したのでこのフナムシどこから来たのかなと思っていたら、次に釣れた45cmのクロソイにはタイノエが付いていたので、フナムシではなく魚についていたタイノエが落ちただけだとわかりました。
45cmのクロソイに付いていたタイノエはびっくりすることに、口の中ではなく、なぜかヒレに付いており不思議な感じでした。
釣れた良型のクロソイやマゾイは小魚を食べていて、シシャモかチカか、それともハタハタかというぐらいの大きなサイズのものを食べていました。
スピニングタイラバで良型連発!
午前中は釣り座としては一番悪い釣り座(今回は艫からポイントに入っていった)でした。それでも良型ばかりの連発で船長も首をかしげていましたが、これはスピニングタックルのメリットがあるから釣れたのだと思っています。
艫の方にはベイトでタイラバをしていた人がいましたが、その人たちやエサの人にもヒットせず、悪い釣り座であった私に釣れたのはバーティカルのスピニングタイラバの特性があります。
バーティカルのスピニングタイラバの所でも紹介していますが、フォールの速さが自在、巻き上げの速さ、着水点をずらせる等の他に、根本的なもの、バーティカルのスピニングタイラバがなぜ釣れるかのコアになる理由があります。
これは、最近アクセス数稼ぎのためにタイラバに関係ない画像を載せたりしているまとめサイトなどで記事を勝手に使われていることもあり、知らない人間のアクセス数稼ぎのために記事を使われたくないので紹介しません。
昔、バーティカルのスピニングタイラバを始めてしばらくして発見したことで、当時はベイトオンリーの中でバーティカルのスピニングタイラバをしていたので変な目で見られていましたが、そんな中でもベイトには真似できないこのスピニングの最大の特性に気が付き、それが釣果に確実に結びついていたので、現在のレバーブレーキを使用したスピニングタイラバを含め、バーティカルのスピニングタイラバの有用性が証明できています。
今までの記事の中ではヒントは載せていますが、恐らく気が付く人はいないかと思います。なぜローギアを使うかというところがヒントの1つですが、その他にもいくつかあります。
最近では他のメーカーのテスターの方もバーティカルでスピニングを使う人もいますが、おそらくこのバーティカルのスピニングタイラバの釣り方の本質は理解されてはいないかと思います。
タックルバランス、ライン、釣れるタイラバのヘッド等全ての要素が揃って、このコアとなる理由が揃うと安定的に釣れます。
逆に言えば、一つでも欠けるとダメです。
単純にローギアのスピニングを使用すればこのバーティカルのスピニングタイラバをマスターできるわけではないです。
一応、バーティカルのスピニングタイラバは、ある程度要素が揃えば安定的には釣れますので、ベイトよりエントリーはしやすい釣り方とは思いますが、釣り座が悪い時でもある程度はカバーできるものの、釣り座の影響は受けるので釣れない時もあるので注意が必要です。(ドテラ以外は可能な限り、最初にポイントに入る釣り座を選んだ方が良いです。)
なお、フォールでの釣りに関してはメーカーは倍のチャンスと言っていますが、釣果が倍になるなら最初からみんなやってるぐらいですので、そのまま鵜呑みにするのは厳禁です。
良くて2~3割ぐらいヒットが増えますが、見切られる時は全く釣れないという最悪のパターンにはまりますので、なんでもかんでも鵜呑みにせずしっかりと自分のスタイル及びスタンスを保持するのが大切だと思います。
根魚を釣っていると後ろの釣り人にサケがヒットし、船中活気が出てきました。今回はサケが非常に水面ではねており、他のエサの方にもヒットしそうになったり、タイラバをミヨシの先端で投げて速巻きしていると大きなサケが追いかけてきたり、沖の潮目で大量のサケが絨毯のように群れていたりと、発見が多く、とても楽しかったです。
そのようなこともあり、しばらくサケを狙うも全く釣れないので、エサも買っていることもあり、カレイを狙いに行きました。
到着後、やって見るとメゴチと同じぐらいの小さいカジカや宗八ガレイなどが大量にかかってきてうんざりしました。
船長から大型は釣れないからエサはあまり持ってこないように言われた意味がよくわかりました。先行した他の船も散々だったそうです。
カレイも釣れますが、ポツリぽつりとヒットするぐらいで非常に状況が悪かったです。
昼からは予報に反して風と波がなかったものの状況が悪くなったら帰港という条件で出港しました。私と同じく午前中から通しで乗っている常連さんもいて、話しながら釣りができて面白かったです。
今回、ポイント到着後にミヨシの人にヒットするも取り込みの時に焦ったのかタモ網を落としてしまったようで、船長から怒られていました。
個人的には昔、私もやったことがあるので、他山の石として改めて気をつけねばと思いました。
その後、ミヨシの人が釣った30cmぐらいのソイの後が続かず、一番沖側の沖堤防に移動し開始すると、隣の常連さんにヒット、サイズは51cmあり、午前中全くソイが釣れなかったためか「感無量」と言われていました。
中層でヒットということで、北海道式ひとつテンヤの『18トーナメントISO』仕様のテストでキャストして中層まで巻いたり、レバーで落としたりとリールの性能を確認していると私にも中層でヒットしました。
ヒットした時にこれは少し大きいかなと思いましたが、過去に50cmオーバーを何本も上げている竿で安心感もあり、またトーナメントも予想以上に性能がよく、安心してやりとりができました。
上がってきたのは隣の方よりも少し小さいぐらいのソイで、痩せているなぁと思いながら、取りあえず簡単に測り、48cmぐらいかなと思っていたところ、後で船長が家で測ったら50cmジャストだったそうで、今年2本目の50cmオーバーでした。
その後、日が暮れて来て、小さいガヤやアベレージのクロソイはヒットするも、段々と釣れなくなり、納竿間際は全く潮が動かず、釣れないで終わりました。
最近は夜になったらソイの食いが立つのでいけるかと思いましたがダメでした。
しかしながら、今回は船が出るかどうかわからない状況で出れ、良型の魚も釣れてかつ修理から帰ってきたモアザンと新しく購入したトーナメントの性能確認ができたので良かったです。
《釣行メモ》
釣行日 | 2018年11月3日 |
潮汐 | 若潮 |
満潮 | 12時36分 |
干潮 | 18時35分 |
(苫小牧東) |
《使用タックル》
竿 | OCEA炎月投げ式S641F、炎月プレミアムS610MH、炎月ひとつテンヤSPECIAL235H | シマノ |
がま船 天鰈幻180(カレイ) | がまかつ | |
リール | 18ステラ4000PG、オシアコンクエスト200PG(リブレクランク120 サクラリミテッド(EF30ノブ仕様)) | シマノ |
18トーナメントISO3000LBD、17モアザン2510-LBD(リブレWING100 EF30ノブ仕様、カスタムバランサーC3(セオリー系)) | ダイワ | |
ウキ | 18トーナメント磯3000LBD、17モアザン2510-LBD(リブレWING100 EF30ノブ仕様、カスタムバランサーC3(セオリー系))、 | |
ライン | PE1号、PE1.2号 | |
リーダー | フロロ3号、4号 | |
ハリ |
マイスターフック | ハヤブサ |
スイミングテンヤ50g | エコギア | |
ルアー |
セブンスライド40~150g | セブン |
バルト4(赤金) | エコギア | |
ワーム | セブンストレーナー | ガルプ |
NEWトーナメントISO3000LBDについて
今回は『17モアザン』の2510LBDの代替品及び北海道式ひとつテンヤの完成タックルとして購入したダイワ『18トーナメントISO3000LBD』(ギア比4.9:1)を投入しました。
17モアザンも修理完了していたため、トーナメントはひとつテンヤ用にしました。今回は初ヒットの入魂の魚が50cmのクロソイで重さは2キロちょっとの少しやせていた個体でしたが、
『18トーナメントISO』のパワーがありすぎて、相手になりませんでした。
今回は2キロちょっとの魚が最大でしたが、3キロどころか倍の4キロでも全くギアに負担をかけないで上がりそうなぐらいパワーがありました。磯釣りで使うと50cmぐらいの尾長グレでも問題なくゴリ巻きで瞬殺できるだろうなぁと感じました。
それぐらいパワーがあります。
スピニングタイラバの性能としては、巻き上げ能力は今まで使ってきたフラッグシップのローギアのスピニングの中で最強です。パワーのある『14モアザン2510』よりもずっと巻きが軽く、かなりシルキーな感じでした。
ドラグ性能も良く、今回最初のソイの時、ドラグが動くぐらいのテンションにしていましたが、やはりドラグ性能も向上しているので、滑らかかつねっとりとしたATD独特のドラグの効き方でした。
最大の特徴であるBITURBO(バイターボ)ブレーキですが、今までのレバーブレーキがギューっという引き延ばされていくような感じで止まるのに対し、BITURBOブレーキはシュッと高い自転車のブレーキのように一瞬で止まります。
そのため、フォールを多用する釣りにはあまり向きません。効きすぎも良くないです。(もし今後ルアーの釣り方でBITURBOブレーキを搭載する機種があれば買わない方が良いです。それぐらいブレーキが効くので、調整が困難です。)
デメリットは効きすぎるブレーキがレバーブレーキを使用したスピニングタイラバのようにフォールを多用する釣りでは使えないだけで、単純な巻き取り能力等を考えればこのリールは最高のリールです。
今年買った道具の中で、ステラよりも良いと感じたぐらい性能が良いです。ロータの回転はモアザンとさして変わらないので、単純なフォール時のローターの逆転の抵抗などはほとんど気にしないで良いぐらいです。
今まではひとつテンヤ用の50gのスイミングテンヤを巻くときに、少しパワー負けしているなぁと感じていただけに、このリールの登場で完全にタックルが完成しました。
『17モアザン』はフォールを多用する釣りに向き、『18トーナメントISO』は磯釣りの場合を除き、巻き上げを重視、補助的にレバーブレーキを使用した釣りに向きます。値段はかなりしますが、値段に見合った性能です。
『18トーナメントISO』のチューンとして、リブレのカスタムバランサーショートC1タイプ、リブレのハンドルUNION52-58(カンジインターナショナル限定版)を使用しています。
なお、今回のトーナメントは『17モアザン』と違い、スプールの互換はあるものの、リブレのカスタムバランサーの種類が異なります。(17モアザンはC3タイプ)
カスタムバランサーの効果は、また紹介しますが、付けるだけでやはり違いがわかります。投げ竿のバランサーと同じく、重心が変わるだけで使いやすさが非常に増します。