編集部が釣りの疑問をフィールドで検証
『飛び出せ ジッケンショー!』
今回のテーマは、、、、、
『投げ釣りでハリの数で飛距離が変わるのか』
キスの引き釣りにおいて、ハリ数が多くなればなるほど飛距離が落ちると言われています。
たしかにハリ数が増えれば、長くなったハリスと増えたエサによって空気抵抗が増大するけど小さなハリとエサがそんなに影響するのか?
今回もトップキャスター日置淳さんに実験に協力してもらいました。
《実験方法》
実験は3本バリ仕様と8本バリ仕様のキス仕掛けを使い、3投ずつキャストしてその平均値を出して比較!
タックルや計測方法は『オモリの材質による飛距離の変化の実験』と一緒です。
《実験開始》
《実験結果》
針の数 | 3本針 | 8本針 |
飛距離 | 飛距離 | |
1投目 | 194m | 190m |
2投目 | 197m | 191m |
3投目 | 195m | 191m |
平均値 | 195m | 190m |
※小数点以下は切捨て
なんと! ハリ数の違いで5mという明確な差が出ました!
3本バリ仕掛けと8本バリ仕掛けの全長は130cm違い、それに2cmに切ったエサが5つ増えるだけでこれだけ飛距離が変わるんですね。
普段の釣りでもそうですが大会やトーナメントになると、この5mの差というのは釣果に大きな影響を及ぼしそうです。
また、キス釣りだけではなく、カレイ釣りにおいても1本バリと2本バリ、エサの種類や付け方によっても飛距離の違いが生じると思われます。
投げ釣りって奥が深いですね。
《日置淳さんの感想》
これまでロッドやリール、仕掛けなど、いろんな釣具の開発に関わらせていただきましたが、オモリの種類やハリ数の異なる仕掛けを使って飛距離テストをしたのは今回がはじめてでした。
実験した内容については「鉛よりもタングステンのほうが飛ぶ」、「ハリ数が少ないほうが飛ぶ」というのは分かってはいました。でも、どちらも感覚的なものだったので、こうやって数字を目で見るっていうのはおもしろいですね。いい勉強になりました。ありがとうございました。