●主 催/ダイワ(グローブライド)
●会 場/和歌山県串本の磯
●開催日/2018年4月20日〜22日
4月20日〜22日の3日間、和歌山県串本の磯を舞台に「第25回ダイワグレマスターズ2017 全国決勝大会」が開催された。四半世紀となる記念すべき25回目の同大会の出場選手は、地区大会及びブロック大会を勝ち抜いた12名に前回大会の上位4名のシード選手を加えた16名。
悪天候により2度延期となったが、16名全員が参加して串本の磯で熱い戦いを繰り広げた。
予選リーグ
21日に行われた予選リーグは4名の選手が4グループに分かれて総当りで対戦。各グループ1位の4名が翌日の準決勝へと勝ち進む。
グレの好ポイントの串本だが、この日はグレの食いがかなり渋かった。大会前から水温の変化が大きくなっていたのが原因のようで、苦戦する選手も多く見られた。
しかし、渋い中でもグレがヒットする時合やポイントがあり、短い競技時間内にそれを的確に掴んだ選手はグレを釣り上げた。
その結果、各グループ1位の屋田龍男選手、江藤義紀選手、木村真也選手、藤田賢治選手の4名が準決勝へと勝ち進んだ。
準決勝
準決勝は江藤選手と屋田選手、藤田選手と木村選手の対戦となった。
この日は水温が1晩で1.5度も下がり、グレの活性はさらに渋くなっていた。
2時間の試合時間の中で的確な攻めでグレをヒットさせ釣果を伸ばした江藤選手と木村選手が決勝戦へと勝ち進んだ。
決勝戦
決勝戦へと勝ち進んだのは九州の江藤義紀選手と木村真也選手。第18回グレマスターズの覇者で2度目の優勝を狙う江藤選手と実力者として知られる木村選手の戦い。どちらが勝つか、予想のつかない注目の決勝戦となった。
決勝戦の舞台となった磯は「武八(ぶはち)」。足場の広い磯で、選手やスタッフ、プレスなど多くのギャラリーに見守られる中、2時間の試合がスタートした。
釣座はセンターラインを挟んで左右に別れる。前半は江藤選手が右、木村選手が左の釣座に入った。
実力者2人の戦いとなった決勝戦もグレの食いはさらに渋く、試合開始から20分経過しても両選手ともにノーヒット。しかし、そのままで終わる2人ではなかった。
開始25分経過したところで、江藤選手が竿を曲げて良型グレをキャッチ。江藤選手はさらにその20分後にもグレを釣り上げ、前半2匹で木村選手をリードして折り返した。
リードする江藤選手だが、後半はグレがヒットした釣座に木村選手が入るのでまだ勝負はわからない。その予想通り、後半15分を経過したところで木村選手の竿が曲がった! 上がってきたのはこちらも良型のグレ。
あと1匹で同数に並ぶ木村選手は、なんと次の1投でも竿を大きく曲げてみせた。「これで匹数で並んだ」とどよめくギャラリーの前で木村選手が浮かせてきたのは、残念ながらグレではなくニザダイだった。
ここからさらに集中して釣っていく江藤選手と木村選手だが、いずれもグレのヒットが無いままに終了のホイッスルをむかえた。
港に帰っての検量。木村選手1尾 864gに対して江藤選手は2尾 1,410g。激闘を制して江藤選手が2度目のマスターズ優勝の栄冠を手にした。
◎《大会結果》◎
優勝 江藤義紀
2位 木村真也
3位 屋田龍男
3位 藤田賢治
(敬称略)
優勝者インタビュー
予選でも手前でグレが食ってくることが多かった。予選リーグでは仕掛けを遠投することなく、だいたい10〜20m沖でヒットしました。グレは浮いてるときと浮いてこないときがあるので、それを探りながら釣っていました。最初のグレは1本ほど沖で、仕掛けも竿1本以上入れてのヒット。2匹目は斜めに出る良い潮でヒットしました。
《江藤選手のタックル》
竿:銀狼王牙 1号-53
リール:トーナメントISO 2500LBD
道糸:1.5号
ハリス:(中ハリス)1.5号 2ヒロ
ハリス:1.2号 2ヒロ半
針:グレ針4号
ウキ:円錐ウキ 浮力01
道糸とハリスの間に中ハリスを接続。その中にウキが入る。
《マキエ》
オキアミ 3kg
『アミノXグレ遠投SP オキアミレッド』×2袋、『アミノX 同調グレ』×半袋
最初にオキアミ生を『アミノXグレ遠投SP オキアミレッド』のみを混ぜてオキアミ赤く染めてから『アミノX同調グレ』で調整