【第6回 旅釣り】満越港・「釣り船くわだ」でシロギス船釣り/広島県尾道市

(しなかわ たまき)初めて瀬戸内で船釣りをした日から13年。仕事柄、東京と広島を行き来しています。生餌の宝庫で常に疑似餌を追求する瀬戸内の釣人のスピリットに感動。サビキ、チョグリ、鯛ラバ、ダマシetc。島の民宿の2階で海見て珈琲飲みながらレポ打つのが好きです。モデルになってくださいね。東京・品川/広島・呉 しなかわ環

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案外長引いた今年の梅雨。夏の扉が開くと降る様な暑さ。いっぱい汗をかいた夜は揚げ物でビールですねえ。

広島の方々にお聞きすると、シロギスは天ぷらもいいんだけれどフライなんだそうだ。

そぉだねえ、塩でもいいしオタフクソースでもいいし、タルタルソースでもいい。この日も船上でベテランさんに聞くと「フライ」なんですねえ。

7月13日に行って来ましたよ、広島県尾道市 満越港の「釣り船くわだ」さん。わたくし以外8人のお客さんもオーニング付きの大型船ではゆったり釣り座を構えられるのがありがたい。もちろん水洗の個室トイレ付、バケツが配られ、綺麗な手拭きタオルが配られ、ごみ用のナイロン袋が配られ、SDGsしてますねぇ。

ご家族連れでも安心して乗れる船である事は13年前から変わっていない。船長の目線がファミリー向け、初めての人にも優しい、のにはホントに感謝なのです。

釣り船くわだ
釣り船くわだ、水洗個室トイレ、キャビン、完備。よい船です。

島の間を通って瀬戸内海中央へ。前日迄降った大粒の雨も止んで程よい曇り、「ちょっと寒いねぇ」という位の釣り易い日。幾隻かの船に混じって開始となりました。

先ず右ミヨシのベテランさんが型を出してくれました。15cmクラスなんで恐縮されていましたが、この魚は型を狙うとなると型物の場所で流さなければ食わないし、数のアップと型狙いの両方はまずできない。

数を釣るには的確なアワセ、的確な取り込み、的確なエサ付け、夏場は特に魚のマメなクーラー入れ必須と、一つどれかを間違って時間の御手玉をすると後半にこのロスが効いてくる。入門しやすく釣果も美味ながら、誰が言ったか「数釣りにはこれ程難しい魚は無い」と。まさにその通りである。

結果的にはこの方が一束オーバーで竿頭になるのだが……。

続けて左の3人さんにとんとんと当たって、型は18cm前後中心の中で20cmクラスを上げてくれた。長い万能ロッドで見事にアタリを取っている。水深30mの連続なんで、長竿にスピニングは辛いと思いきや、若い方々のグループ。

釣り船くわださんのお客層は近年明らかに変わって来ていて、SNSで情報を取捨選択した上で船に乗ってきている世代。あらかじめ長竿のメリット、そう、この日はキス天秤の上にスキンのサビキを付けてマルアジの釣果も手に入れようと言う戦略的な読みがあっての事の様だ。

実際、画撮りを3枚頂いた直後にマルアジの回遊があり、右大ドモ、堂の間で写真を撮らせて頂きました。

キスを釣り上げる
良型、万能竿をうまく使って、このほかマル鰺も

左の大ドモは超ベテランさんで中堅の先調子竿では80cm程の2本針仕掛け。底に付けて細かくこまめに誘う釣り方で実に綺麗にアタリを拾っていく。御見事です。

一通り画撮りをさせてもらったところで、わたくしも竿を出させて頂きました。15号の薄緑のシンカーと鱚用小天秤、フロロカーボンの1号60cm1本針。まずこれで様子を見る事に。

船中のベテラン衆、敢えて120cmとかの長いやつを使わずに80cmを使っているという事は、短仕掛けの方が食いがいいという事でしょう。やってみたらそうでした。

「そろそろ上げ潮が効いてきたよぉ……」と船長のアナウンスの後位から1投1匹ペースで28cm前後が当たって来たのですが、小突いて、一寸竿先を上げたところで針掛りして「乗った」という縦の鱚釣りではなく、ただ只小突いている内に勝手に針掛りしてくれる状態。

最後の最後迄パターンが掴めない一筋縄ではいかない真夏のシロギス釣りでした。

沖揚がり60分前ですがイネゴチ1匹込みで30匹を達成。フライとお刺身にするにしても、30匹は一番捌きやすい数字ですねぇ。

シロギスの釣果
筆者釣果、実質4時間 まだまだシロギス好調

14時で沖揚がり。竿頭はダントツで右ミヨシ一番のベテラン氏の100匹オーバーで、後は40匹台、30匹台、20匹台。

数釣り
竿頭さん。アタリから再投入迄流れる様な腕。さすがです

まだまだ抱卵している肥えた胴体の今日のシロギスは「フライ」で食べ応えあったとか。おすそ分けした島育ちの舌の肥えた御婦人方にも好評でした。

釣り船くわださんのシロギス、夏休みの間に御家族で是非どうぞ。夕餉(ゆうげ)の「フライ」超美味です。

一荷でヒット
一荷連発 さすがベテランみごとな腕でした
キスを釣る
小さく見えますが身はまだまだ太ってます!
釣り船くわだの釣果のキス
飲ませて釣る、が、この日はバラシも多かった
キスを持つ
アタリシャープだったりモゾモゾだったり。そこが面白い
アジも釣れる
マルアジ混じります 小型電動リールも便利
良型のカワハギヒット
良型カワハギも混じりました

さて今回の旅釣り、福山駅経由で行ってきました。帰路、福山で待ち合わせの時間があって、御当地Bグルメを探すも、目星のお店はいずれも準備中の時間帯。ようやく福山駅前に「福山ラーメン」なる表示を発見して、味が濃そうだったので生卵と生わかめを入れて調整。

ううん、尾道ラーメンでもましてや東京ラーメンとも違う味。さらりと頂けました。

福山ラーメン
福山ラーメン。福山駅改札出て直ぐてす

福山駅前の商店街、コロナ禍より完全に復活しており、以前写真の紙焼きを頼んでいた商店街のカメラ屋さんも健在、入口にある古本・児島書店は東京水道橋の古本屋を彷彿させる雰囲気で思わず山と渓谷社のムック古本を購入した次第。

児島書店
福山駅前 児島書店084-923-3990昭和、水道橋を彷彿

旅釣り、次回もお楽しみに。

《釣行メモ》

釣行日 2024年7月13日
潮汐 小潮
 満潮  15時21分
 干潮  09時19分
(三原)

《使用タックル》

竿 小継 黒潮1.35m(櫻井釣漁具
リール BB−Xハイパーフォース3000(シマノ
道糸 PEライン シグロン 1.0号(サンライン
オモリ 小田原型15号
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