タチウオ【タチウオ科】
日本近海では本州以南に生息。夜行性で昼間は沖の深場でじっとしており、夜になるとエサを追って沿岸部を回遊する。鋭い歯を持っているので取り扱いには注意。
釣り方 | ルアー、ウキ釣り、サグリ釣り、船 |
釣り場 | 波止、船 |
タチウオ ルアー(ショア・波止)
釣り場/波止
釣り方
ルアーで狙うならタチウオが小魚を追っているときがよく、おもに夜間の竿出しが基本となる。日によって回遊にムラはあるものの、朝夕のマズメ時はタチウオの活性が上がりやすい。このタイミングでは短時間で好釣果に恵まれることもある。
釣り方は、ルアーをキャストしてタチウオがいるタナを探りながら引いてくる。リールはゆっくり巻くのが基本。表層から底まで狙うので、ルアーはミノー、バイブレーション、メタルジグ、ワームなどをタナに合わせて使い分けよう。
バイトしてもフッキングしないときは、巻く速度をさらに遅くしてみよう。メタルジグやワームのときは縦の動き(シャクリ&フォール)を入れながら誘うとよい。
タチウオ ウキ釣り
釣り場/波止
釣り方
ウキ釣りは、設定したタナをキープした状態で潮に乗せて流せるので、ヒットするタナがわかれば釣果を手にしやすい。ビギナーにもおすすめの釣り方と言える。
釣り方は、仕掛けを立ち位置より潮上へ投入し、なじませながら潮に乗せて流す。たまに竿をあおって仕掛けを上下させて誘いを入れよう。タチウオのタナは時間帯などによって頻繁に変わるので、アタリがないときはタナを調整しながら幅広く探ろう。
アタリはウキが沈む、海面に横たわるなど、基本的にわかりやすい。アワセは一般的に「長く待て」と言われるが、これはハリが2本バリの場合。1本バリで小魚の内臓部分にうまくハリを隠すように付ければ、早アワセでも十分にフッキングさせることが可能。タチウオが浅いタナにいて早アワセできるようなら、数釣りが期待できる。
タチウオ サグリ釣り・引き釣り
釣り場/波止
釣り方
沖の深場から手前まで幅広く探るときはテンヤ仕掛け(引き釣り)がおすすめ。タチウオが足元に寄っているときはノベ竿仕掛けで狙うとおもしろい。ノベ竿は緊張感のあるやり取りが味わえる。
テンヤ仕掛けでは浅いタナから探っていき、アタリがなければ徐々に深くしていく。このとき、テンヤが着水してから「1、2、3」とカウントするとタナを把握しやすい。アタリは明確に手元まで伝わる。早アワセは避け、十分に食い込ませてからアワセを入れるとよい。
ノベ竿仕掛けは、障害物の際や常夜灯の明かりの境目に仕掛けを投入する。ゆっくりと仕掛けを沈めながらアタリを待ち、アタリがなければゆっくりと引き上げてから再び沈める。テンヤと同様に早アワセはしないこと。前アタリの後は竿で聞いてみて、アタリが大きくなったところでアワセを入れるとよい。磯竿などを使って少し投げてやるのも効果的。
タチウオ 船釣り(ジギング、テンヤ釣り)
釣り場/船
釣り方
日中のタチウオは沖の深場に群れで固まっているため、船釣りで狙える。年回りによって回遊にムラはあるものの、大きな群れに当たれば数釣りが期待できる。
テンヤ仕掛けの場合は、テンヤを底まで沈め、ゆっくりと巻き上げる。途中で誘いをかけたり止めたりしてアタリを待つ。たまに竿をシャクって大きな誘いを入れるのも効果的。アタリはコツコツと手元に感触が伝わるので、竿で聞いて重みを感じたらアワセを入れる。早アワセはバラシの可能性が高くなるので注意しよう。
ルアーはメタルジグを使用する。釣り方はメタルジグを底まで沈めて、シャクリを入れながらヒットするタナを探っていく。アタリはタチウオがジグを引っ張るときと、食い上げるときがある。食い上げてアタってきたときはスレ掛かりになることもある。