第4回マルキユーM-1 CUP全国チヌ釣り選手権大会 全国決勝戦

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集合写真

全国各地から33名のチヌ釣り師が集結

●主催/マルキユー

2017年5月20日(土)から21日(日)にかけて広島県の宮島を舞台に『第4回マルキユーM-1CUP全国チヌ釣り選手権大会』の全国決勝戦が開催された。全国各地の予選を勝ち抜いた選手にシード選手をくわえた33名が栄冠をめぐって釣技を競い合った。

この時期の宮島はチヌの釣果が手堅いのだが、今年は好調と不調の波があって大会初日はその不調に当たったようで釣果が1匹を競う厳しい試合が見られた。そんななかでも激戦となった予選をくぐり抜けてこの場にやってきた選手はきっちりと釣果を出していた。

試合方式はトーナメント。初戦は3名1組の11ブロックに分かれて対戦。2回戦は各組1名の勝ち上がり選手とワイルドカード(敗退選手の中でもっとも重量記録した選手)選手の12名が2人1組に分かれて対戦。6名が勝ち残り、準決勝も2名1組に分かれて対戦。そして決勝は3名の選手で競う。

厳しい試合を勝ち抜いて決勝に進出したのは、前回優勝の有本亮一選手、全国大会常連のベテラン岩成博司選手、こちらも全国大会常連の大知正人選手。

誰が勝ってもおかしくない3選手による激戦が期待された。

決勝進出選手

決勝進出選手。「一歩下がらないとほかの2人より顔がデカイので」(笑)と会場を沸かせてくれたベテランの岩成選手

決勝戦

決勝は宮島のスベリにて午前8時40分開始。先制したのは岩成選手。そのままコンスタントに数を重ねて2選手を引き離しにかかるが、岩成選手が4匹目を手にしたあたりから有本選手が追い上げを見せ、大知選手もチヌをヒットさせて戦線に並ぶ。

「総重量で勝敗が決されるから、数でリードしても検量でひっくり返されることがあるんですよ。これがチヌ釣りのトーナメントの難しいところ。1匹のヒットがとても重要ですね」

そう教えてくれたのは大会役員として参加したチヌ釣り名手の大知昭さん。大知さん自身も検量するまで勝敗が分からない。そんな試合を幾度も経験してきたそうだ。

試合は1時間ごと釣り座交替の3時間で、3Rめが終盤に差し掛かったころ岩成選手が7匹とリードをキープ。そこに有本選手が6匹目をヒット。これが良型のチヌで、まさに検量しないと分からない展開となった。

結果は岩成選手は3,045g、有本選手は3,385gをマーク。有本選手が連覇を達成した。

「ありがとうございました。重量で勝たせてもらうことができました。まだまだ未熟ですね。試合中はこまかいトラブルがあって、メンタルもボロボロでした。シードをいただきましたので、今回の反省点はすべて来年改善して臨みたいですね」

優勝のうれしさよりも、反省点についての話が多く、謙虚さが伝わる有本選手のコメント。連覇したからと慢心しない。この姿勢で前人未到の3連覇達成となるだろうか。また新しい王者が生まれるのだろうか。楽しみである。

上位入賞者

上位入賞者。中央)2連覇を決めた有本選手、左)準優勝 岩成選手、右)3位大知正人選手

《大会結果》

優勝 有本亮一
2位 岩成博司
3位 大知正人
(敬称略)

《使用したエサ》

準決勝、決勝のエサ。ここにオキアミが6kgプラス

大会ギャラリー

 

M-1準決勝進出選手

準決勝に進んだ6選手。広島、徳島、東北、九州エリアからの進出

初日終了後の懇親会。翌日の対戦抽選のほか、敗退選手が想いをぶっちゃける「敗者の弁」タイムはこの大会の人気コーナー。爆笑で大盛り上がりだった

準決勝

準決勝も白熱の試合展開。境界戦があり、時間も限られるため、普段の釣りとは違う緊張感がある

リードする岩成選手

試合は激戦。岩成選手が先制からリードを保つ

大知正人決勝

1Rめで苦戦した大知正人選手も2Rめから本領発揮

有本選手追撃

前回覇者の有本選手も追撃開始!

優勝有本選手

「勝てたのは本当に運」と有本選手が言うが、「藻の合間を縫って取り込んだ3Rめの良型が勝負を決めた。それは紛れもなく実力ですよ」と大会役員の大知さん

有本選手と大知昭さん

有本選手は大知さんの指導を受ける1人。試合後に優勝を祝福

マルキユー岡田社長

マルキユー岡田社長も大会を観戦。「アツく、すばらしい闘いを見せていただきました」

大知昭総評

「1匹の重要性が本当に問われた大会だったと思います。次回も楽しみですね」と総評を述べる大知さん

マルキユー運営スタッフ

大会が無事に進行するのはマルキユーの運営スタッフの尽力。中国エリアのスタッフ陣(後列左から猿屋スタッフ、田中スタッフ、北条インストラクター、中西インストラクター。前列左から小野テスター、村上スタッフ、大知アドバイザー。初日まで参加:沖永スタッフ、山口スタッフ)