「サシエのオキアミが白くなって上がってきた。水温が冷たくなっているな」
寒い時期によく聞く言葉ではありますが、
「本当にオキアミは水温が低いと白くなるの?」
と疑問に思ったことないですか?
オキアミを海水に長く浸けていると、夏でも白っぽくなるもの。水温によって白くなる加減が変化するのか? 疑問に思ったので実験してみました。
実験方法
海水と同じ塩分濃度の水を入れた2つの水槽を用意。片方は水温13℃、もう片方はヒーターをセットして23℃に設定(※テストは冬に実施)
この中にオキアミを15分浸けて、色の変化を確認しました。
オキアミは、無加工の『オキアミ生』に加えて、よく使われているマルキユー『くわせオキアミスーパーハードM(』とヒロキュー『生イキくん ツインパック ネオハードM』も用意して比べてみました。
ついでに普段見ることの少ない海水中のオキアミの様子も見てみました。
『オキアミ生』
写真右側が解凍したオキアミ生。加工されたオキアミ(左)と比べると、白っぽいのが特徴。
ハリに刺して海水に浸けると、画像ではわかりづらいですがオキアミからエキスのような液体が染み出てきます。
実験結果『オキアミ生』
もともと白っぽいオキアミ生ですが、海水に浸けたものは両方ともさらに白っぽくなっています。さらに13℃の方が23℃よりも全体的に白くなっているのがわかります。
『加工オキアミ① くわせオキアミスーパーハードM』
マルキユー『くわせオキアミスーパーハードM』。身がかたく、エサ持ちが良いのが特徴。冷凍状態でも凍らず、変色しない加工オキアミの海水に浸けての変化を実験。
海水に浸けると、オキアミ生よりも大量のエキスが出てきました。これが魚の食いを上げるのでしょう。
実験結果『加工オキアミ① くわせオキアミスーパーハードM』
オキアミ生よりも透明度が高い『くわせオキアミスーパーハード』。海水に浸けると透明度を残しながらも白っぽく変化。水温が低い方が、より白くなっています。
『加工オキアミ② 生イキくん ツインパック ネオハードM』
特殊加工でオキアミの旨味を体内に閉じ込めた不凍タイプのオキアミ。高弾力な質感とガッシリとした針への装着感を実現したオキアミの色の変化は?
生イキくんも海水に浸けると大量のエキスのようなものが出ます。
実験結果『加工オキアミ② 生イキくん ツインパック ネオハードM』
23℃、13℃ともに白っぽく変色しましたが、13℃の方が頭部まで白くなっています。実験後に触った感じでは、23℃の方が身が柔らかくなっていました。
検証結果 まとめ
水温に関わらず、海水に一定時間浸けたオキアミは無加工(生)、加工ともに白っぽくなります。
ただ、並べて比べると23℃よりも13℃の方がより白っぽくなったので、水温が低いと白くなるは間違いではなさそうです。
水温とは別に、冬場などはエサ取りの動きも悪くエサを盗られないため長時間仕掛けを流すことが増えます。その分、海水に浸かる時間が長くなるのでオキアミがより白くなるということもありそうです。