釣果に差が出た原因としては竿の長さがあったように思います。他の人も誘いを入れて魚を狙っていましたが、仕掛けが2m程あると2m未満の短い竿だと仕掛けが動かず、一番下の鈎の根掛かりが多くなります。
私は、九州ではマハタの4キロサイズや良型のブリ等が出ること及び瀬が砂地の中に点在する比較的根掛かりしにくい場所では剛樹の『バーローズ』のような2m以下の少し柔らかい竿を使います。一方、関東の場合は下が岩だらけの根掛かりしやすい根が多くあるため、今回使用したダイワの『極鋭中深場H225』のように若干硬めでかつ2m以上の竿を使用して、瀬の底スレスレを精緻に狙う方が釣果を伸ばせると思います。
これは、このポイントの近くの鴨川海域でも同様でした。
今回の仕掛けとしては、澄潮の場合、ケイムラのタコベイトが有効なことが多く、また日中のように水中の光量が多い時は、錘に近い方に夜光カラーのタコベイトを使うとシルエットが太陽の光によってぼやけるので、そのタコベイトへのヒット率が低下します。
これは夜のタイラバ、ナイトタイラバの時も検証した結果ですが、船の明かりが強い所でグロー(夜光)カラーのタイラバを使うと逆光状態になり、シルエットがぼやけるため極端に食いが落ちます。
そのため、今回もタコベイトは一番下の鈎はオレンジ夜光、ピンク夜光、ケイムラピンクのようにシルエットが明確になるようにしました。
なお、緑系のタコベイト(緑夜光も含む。)については、鴨川海域のように深海ザメが多い海域では、サメが多くヒットするため使用しない方が無難です。
また、針についても他の人はネムリのあるムツ鈎を使用していましたが、オニカサゴ釣りのように天秤を用いる仕掛けの場合、鈎にヒネリがあると回収の際に、針が回転しやすくなり、特に回収速度が速いと仕掛けがぐちゃぐちゃになってしまうので注意が必要です。
これはエサの形状を抵抗の少ないように整えようが避けようがありません。
オニカサゴ釣りは、基本的には釣り座で釣果が8割以上決まりますが、不利な釣り座でも釣果を得ることができます。そのためには、適切な道具(竿、リール)と仕掛けを用いることが必要です。
加えて、仕掛けを底付近に置きっぱなしにするのではなく、基本的には底に着いたら5秒ほど待ち、それから速めの速度(ダイワのリールなら15ぐらい)で7m~10m程巻き上げて落とすの繰り返しを行うことが一番大切です。
このやり方は、いろいろな場所で試しましたが、どの海域でも有効でした。
余程底潮が速く、仕掛けが吹きあがる場合はダメですが、その場合は大分の漁礁用の仕掛けを使えば、同様の要領で釣果を得ることができます。(大分の漁礁用の仕掛けのリンク)
なお、天秤のサイズについては、45センチ~50センチまでが最適で、これ以外のサイズを使用するとトラブルが多くなるのが検証で明らかになっているので注意が必要です。(お勧めはヤマシタ製品が安価で使い易いです。)
線径についても2mm以下のものについては、大型の魚が掛かると破損の恐れもあるのでなるべく太めの方が良いです。(天秤の径を細くしてもバレにくさはそこまで変わりませんので)
《釣行メモ》
釣行日 | 2023年8月26日 |
潮汐 | 小潮 |
満潮 | 14時50分 |
干潮 | 06時09分 |
(館山) |
《使用タックル》
《エサ》
サシエ | サバの短冊 |