沖磯の夏メバル/周防大島 片添港 → 二神島(愛媛県松山市)

(へんしゅうぶ いしばし)。元レジャーフィッシング編集部スタッフ。

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釣行日/2023年7月15日


山口県在住の磯釣り名人・藤井孝男さんから「沖磯のメバル釣りに行くんですが、どうですか?」とのお誘い。夏のメバル釣りといえば沖磯! というわけでさっそくご一緒させてもらうことにしました。

メバルは冬から春が最盛期で、梅雨で釣りシーズンが終わってしまうというのは一般的な話で、沖磯ではこれから夏場にかけてメバル釣りが最盛期を迎えます。

藤井さんの話ではお盆明けごろが釣果、食味ともにマックスとのこと。

なぜ夏にメバルがよく釣れるのか? これは潮通しが沖磯は、沿岸の波止などに比べると水温が低めで安定するのでメバルが集まりやすいからです。

昼間は深い場所に潜んでいて、夜になったら磯近くへエサを探しに入ってくるという行動パターンをとっています。そこを狙い撃つわけです。

渡船は山口県周防大島の片添港から出ている「藤谷渡船」さん。今回は17時に出船、翌朝6時(釣り場によって時間に違いあり)ごろ迎えというスケジュールでした。こんなふうに夕方から翌朝までの釣りを「通し」といいます(ちなみに深夜に迎えの船が来るのは「半夜」といいます)。

通しの釣りは、時間に余裕があり、釣り続ける体力の2つが必要です。夜なので暑さはさほど気になりませんが、この時期の磯は蚊をはじめ、虫がたくさん出てきます。多めの飲料と食料、虫対策、仮眠グッズなどを用意して渡船乗り場へ向かいました。

お世話になった「藤谷渡船」さん。今回の料金は5,000円でした

藤谷渡船さんがメバル釣りで案内してくれるのは、周防大島の東側に浮かぶ、二神島、怒和島、津和地島など。この日は南からの風がかなり強かったので、どの島も北面しか上がることができませんでした。しかしどの島も北面へ回ると嘘のように風がなくなります。これは安全に釣りができそうです。

島々を回って磯や波止へとお客さんをおろしていきます。僕は藤井さんにおすすめしてもらった二神島の北側の磯へ1人で上がりました。わりと足場のいい磯でした。

岩を挟んで西側の磯に藤井さんが上がりましたが行き来することはおろか、姿も見えません。ここから1人の時間です。

釣り座は足場良好でした

タックルやヘッドライト、仮眠場所をセッティングして釣り開始。

時刻は19時過ぎ。日暮れなのでまずはルアー。1.5gのジグヘッドに2インチのワームをセットして潮の流れがたるんでいるところへ投げ込むと表層でヒット! 20㎝オーバーのメバルが3連発します。どのメバルも丸々していて美味しそうです。

ルアーで釣れたメバル

しかし、その後はどんどんサイズが小さくなっていき、ついにはアタリがなくなりました。あとは暗くなってからのようです。

《暗くなってからのウキ釣りは次ページで》