編集部スタッフが、釣りにまつわる疑問を「実験(ジッケン)&検証(ケンショウ)」する『ジッケンショー』。
今回のテーマは、
【500円で買った釣りエサの匹数を数えて、2年前と比べてみました】
◇カレイを狙うべく、釣具店にエサを買いに出かけたときのこと。アオムシとホンムシを2,000円ずつ注文したのですが、エサ箱に入ってきたのはいつもより少ない量の虫エサたち。
スタッフさんに聞くと、「エサ屋さんも限界まで頑張ってくれていたのですが、輸送費など諸々の価格高騰でやむなく値上げすることになりました」とのこと。
ちょうど2年前、本コーナーで500円分のアオムシ、イシゴカイ、ホンムシ、シラサエビの数をカウントしたのですが、あのときとどれぐらい変わっているのだろうか? 気になったのでいざ検証!
※虫エサやエビエサは50gや100gといったグラム単位や数百円単位で売られており、エサの種類や釣具店によってグラムに対する金額が変わります。ここで紹介するものは、あくまでも目安としてご覧ください
アオムシ(500円)
安価で入手しやすく、カレイをはじめ投げ釣りの主軸となる虫エサ。2年前は中サイズで28匹入っていました。今回も中サイズを購入して数えてみると、小さいものが数匹混じりながらの22匹。やはり数が減っていました。
イシゴカイ(500円)
アオムシと同じく安価で流通量が多いイシゴカイ。2年前は75匹と大量にゲットできましたが、今回は見た目からしてかなり少ない気が……。結果は46匹と激減していました。
ホンムシ(500円)
強い匂いで魚を誘う高級虫エサのホンムシ。2年前は500円で2匹でしたが、21cmと12cmが2匹。今回はタイミング的に小ぶりなものしか残っておらず500円で5匹。匹数は多いものの、量は確実に少なくなっています。
シラサエビ(500円)
メバルやカサゴ、ベイカ、チヌ、スズキなどの好エサのシラサエビ。2年前は500円で147匹もゲットできましたが、今回はグンと数が減って82匹。
スタッフさんいわく、「シラサエビはとくに値段が上がった」とのことでしたが、まさにその通りでした。
検証結果《価格高騰の波は釣りエサにも…》
1匹1匹のサイズが異なるため単純に匹数で比較するのは……とも思いましたが、この結果を見ると量が減ったのは一目瞭然。とくにイシゴカイとシラサエビに関してはグンと数が減った印象を受けました。「ただでさえ虫エサの需要が減ってきている昨今、この値上がりは向かい風でしかないですよ」と言っていたスタッフさんの言葉が印象的でした。何もかもが値上がりし、世知辛い世の中です。
検証で使ったエサを使って、マイクロテンヤでセイゴやカサゴの数釣りを楽しみました(小さかったのですべてリリースしました)。