「縄切魚」に翻弄されたクロムツ~オニカサゴのリレー釣行/南房総 鴨川沖(千葉県鴨川市)【渡辺丸】

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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釣行日/2022年9月23日


9月23日、今回は、南房総の「渡辺丸」さんでクロムツ~オニカサゴのリレー釣行に行きました。

当日は3時に出港し7時頃までクロムツを狙い、それから近くのポイントでオニカサゴを狙う予定でした。

3時に港を出て30分程走り、それから投入となりました。

私は右舷ミヨシで、片舷5~6名のほぼ満船状態でした。(渡辺丸さんは12名が満船ですが、通常はオマツリ等防止するため10名で制限している良心的な船宿です。)

まずはフラッシャーサビキの4本針で様子を見て、それから状況によりいつもの5本針の仕掛けに変えようかと思っていました。

今回の検証項目として、「クロムツに最適な針のタイプは海津型とムツ型のどちらが良いか」ということ及び「それぞれの鈎を使用した際の最適な竿の調子及び巻き上げ要領」等を挙げていました。

昨年からずっと検証してきたことは、船長から教えてもらった追い掛けの要領について、魚が掛かったら1m巻いて待つ、またはスローで巻き続けることについてです。

これは、巻き上げが遅くてテンションが抜けて魚をフリーにすると仕掛けを切られたり状況によっては幹糸の切断があったり、また、巻く速度が速いと1匹だけで上がってきたりということがよくクロムツ釣りではあるからです。

渡辺丸の仕掛け等でよく使われる海津型のフラッシャーサビキは、掛かりは良いものの巻き上げ速度が遅かったり、テンションが抜けて魚がフリーになるとよく切られました。

一方で、私がよく使うヤマシタの仕掛けは、ムツ鈎タイプのサバの短冊の餌を付けるもので、海津型に比べると仕掛けを切られることが少ないものの、幹糸及びハリスが長いため追い掛けが難しいという特性があります。(ブリなどの大型の外道が掛かった場合のキャッチ率は非常に高いですが、アジ等の外道は釣れづらいです)

ポイントに到着後、フラッシャーサビキにエサを付けて、落として巻き上げて来ると強いアタリが来ました。速度を落としてデッドスローにして巻き上げて来ると、魚がクロシビカマスだったようで、一番下の鈎と錘が切られていました。

再び4本針の仕掛けを投入(当日は風が強く、全長が9.6mもあるフラッシャーサビキでは手前マツリの恐れがあったため)して、今度はスピードを落とさずに巻いてくるとクロシビカマスが釣れました。

クロシビカマスの活性が高い時はムツの活性も高いことが多いのですが、この日は少し違っていました。

それでもクロムツをポツポツ拾っていき4匹目のクロムツを釣った段階で、フラッシャーサビキの針では、やはりクロシビカマスが多いと切られることが多いと感じたので、いつもの仕掛けに戻してやってみると本日初の2点掛けが成功しました。

ここから巻き返しをと思っていると、オマツリが多発する状況になりました。

当日は、左舷側が初心者6名で、いつも来られる中乗りさんもいないため船長がオマツリの処置もしていることもあり、結果として40分程仕掛けを投入できない状況になりました。(船の流し方も悪くなり、反応から外れることも多く、船全体の釣果もダウンしました。)

近年、船釣りのハードルが下がったためか、釣り自体やったことがない人も船に乗るようになり、結果として他の同船者に迷惑をかけることが多くなっているように思います。仕掛けを結ぶなどの基本的ことを練習して船に乗られると良いと思うのですが。

そのようなこともあり、朝の絶好の反応も逃し、仕方なく170m程の深い所を攻めてみると、反応はあるものの、食わずでした。

それでも何とかやってみてクロムツを2匹連掛けして、あまりに反応が悪かったためオニカサゴのポイントに移動しました。

オニカサゴのポイントは、当初は潮が速く良い感じにポイントの上を船が移動していることもあり、アヤメカサゴがヒットしてきました。しかし、すぐに潮が変わるとフトツノザメが毎回ヒットしてきました。

特に、着底後すぐにヒットすることもあり、青物かと期待して慎重にやり取りをしようとすると、仕掛けをスパッと切られることが多かったです。

この日のサメは、大体1m超の物が多く、仕掛けが先に入る釣り座の人(左舷艫)の人は、オニカサゴに対してエサを届けられるのに対して、一番最後に仕掛けが入る私の釣り座やその隣の方は、例外なくサメの餌食になりました。

途中からオキアミを付けて試しにやってみると、着底後巻き上げをすると小型の外道の定番であるヒメが連発しました。

アマダイが釣れればと期待するも、掛かったヒメを今度はフトツノザメが食べてしまい、また仕掛けを切られる状況になりました。

仕方なく、オニカサゴの仕掛けに戻し、底付近を探っていると、700g程の食べ頃のオニカサゴがヒットしました。

このオニカサゴを最後に、9時に沖上がりとなりました。

今回は、クロムツの最適なタックルや釣り方について、いろいろと検証でき、また良好な成果を得られたので非常に有意義な釣行となりました。

サメ対策として、オニカサゴに有効なタコベイトを外して試してみました。しかし、嗅覚が鋭いサメなのでタコベイトがあろうがなかろうが特に大した効果はありませんでした。

逆にそのようにサメが多い場合が、棚を上げて別の魚を狙ったりするのもありなのかなと感じました。(ジグを使っても、フトツノザメがヒットしそうな状況でしたので、ジグをロストする可能性も大です。)

今回の成果を活用して、次回のクロムツ釣行では、数を伸ばせるようにしたいと感じました。

《釣行メモ》

釣行日 2022年9月23日
潮汐 中潮
 満潮  03時09分
 干潮  09時36分
(中潮)

《使用タックル》

竿 バーローズH(剛樹)、極鋭中深場225H(ダイワダイワ
リール 21ビーストマスター3000EJ(シマノ)、シーボーグG300JL(ダイワ
道糸 PE3号
ハリス ナイロン 14号5m
ハリ オニカサゴ 18号(ひねりなし) (がまかつ

《エサ》

サシエ サバの短冊
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