●主 催/がまかつ
●会 場/ 広島湾
●開催日/ 2023年4月16日〜18日
4月16日(日)〜18日(火)にかけて、広島県広島湾を会場に表題大会が開催された。
出場選手は全国各地の予選を勝ち抜いた選手33名に、がまかつ推薦選手を3名を含めた36名。2日間に渡る激闘を制したのは初出場で優勝を勝ち取った、黒瀬直斗選手だった。
《大会結果》
優勝 黒瀬直斗
2位 堀江直道
3位 久保河内 慶
予選リーグ
17日は予選リーグ。36名を6名1組の6グループに分け、各選手4試合を行い、各グループの1位6名と各グループ2位の成績上位2名の8名が翌日の決勝トーナメントへ進出となる。
大会ルールは以下の通り。
マンツーマン形式での対戦。フカセ釣りで釣った25㎝以上のチヌの総重量で勝敗が決される(死魚は検量対象外。チヌは活かしバッカンでキープ。検量後に沖合でリリース)。
マキエもサシエも主催側から配布されたもののみを使う。
朝6時より競技開始。この時期の広島湾はチヌの釣果にムラがでやすい。大会の数日前までは好釣果があがっていたが、17日は1日を通してアタリが少ない磯も多く、1匹対0匹や釣果なしでの引き分けという試合も多く見られた。
そんな厳しい状況のなか、翌日の決勝トーナメントへ勝ち上がったのは前大会3位の桑原将太選手、森迫克徳選手、堀江直道選手、大川拓也選手、黒瀬直斗選手、久保河内慶選手、佐々木淳選手、三浦康大選手の8名だった。
決勝トーナメント(準決勝、決勝)
18日早朝より、決勝トーナメントがスタート。こちらもマンツーマン形式で行われ、フカセ釣りで釣った25㎝以上のチヌの総重量で勝敗が決される。
決勝トーナメント(準々決勝)1組目は桑原選手対黒瀬選手の対戦。2匹で2,000gをマークした黒選手が勝利した。
2組目は佐々木選手対三浦選手の対戦。こちらは4匹、2,800gで三浦選手が勝利となった。
3組目は大川選手対久保河内選手の対戦。3匹で1,100gで久保河内選手が勝利。
4組目の森迫選手と堀江選手の対戦は1匹1,490gで堀江選手が準決勝進出となった。
準決勝1組目は黒瀬選手と三浦選手の対戦。チヌのアタリが少ないなか3匹1,700gで決勝へ。
2組目は久保河内選手と堀江選手の対戦。こちらは1匹ずつの釣果だったが、久保河内選手600gに対し、堀江選手980gで堀江選手の勝利。
この結果、決勝は黒瀬選手と堀江選手のフレッシュな対戦となった。
決勝戦は阿多田島の本内浦にて11時半スタート。海に向かって右に黒選手、左に堀江選手という並び。2人とも手返しよく仕掛けとマキエを投入してチヌを狙っていくと、堀江選手が先制。しかし、これは根に入られてしまった。
40分ほど経過したときに黒瀬選手が大きく竿を曲げてチヌを手にした。オキアミをサシエに沈め釣りで底に仕掛けを這わせての1匹だった。
あと追うように堀江選手も竿を曲げるがこちらはマダイ。1対0で前半戦が終了となった。
釣り座を交代して後半戦開始。黒瀬選手は堀江選手が釣っていた場所、堀江選手は黒選手が釣っていた場所よりも少し離れた、潮が引いて干し出て釣りやすくなった大きな岩から狙う。
開始から20分で堀江選手が先に竿を曲げたがこれはマダイ。その後も竿を曲げるがフグ、マダイとチヌが遠い。
12時30分過ぎ、黒瀬選手が2匹めのチヌを手にした。黒瀬選手がリードを広げるなか、13時過ぎに堀江選手が良型のチヌを釣り上げて追い上げを見せるが、黒瀬選手リードのまま、試合終了となった。
検量の結果、黒瀬選手は2匹1,940g、堀江選手1匹1,180gで黒選手が見事栄冠を勝ち取った。
検量は2選手立ち会いのもと、スタッフが厳正に行った
優勝 黒瀬選手のコメント
「初出場で優勝できたのですごくうれしいです。練習に付き合ってくださった先輩のおかげも大きいですね」
黒瀬選手は、大会までにいろんな釣り方を学び、試してだめなら次の手を試すという作戦で臨んだという。
「決勝前半はタナが読めなったので、すべてのタナを探ってから、浮力の小さいウキでの沈め釣りで底にサシエを留めるといいアタリで食ってくれました。後半に釣った2匹目のチヌは、2Bのウキを使って仕掛けを10mくらい入れたところで食ってくれました」
000号から5Bまでの環付きウキを状況に合わせて使いこなすための練習の積み重ねが優勝をもたらした。
最後の「次回も目標は?」の質問には、笑顔で「連覇ですね」と力強く答えてくれた。
がまかつ代表取締役社長・藤井治幸氏 「白熱した戦いをありがとうございました。事故、怪我なく大会を進められたことを関係者すべてのみなさまに感謝いたします」