倉橋島の寒チヌ釣り 50cm級も登場!/倉橋島「石切」(広島県呉市)

(へんしゅうぶ いしばし)。元レジャーフィッシング編集部スタッフ。

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釣行日/2021年12月28日

12月28日(火)に今年最後のフカセ釣りへ出かけました。磯で釣りたいなと思い、広島県呉市の倉橋島の磯へ行くことに。同行者は友人のGAだいすけさん。波止フカセはよくやっていますが、渡船で磯ははじめてとのこと。

当日は倉橋島の長谷にある「倉橋マリンパーク」さんの船にお世話になりました。

 

向かった先は「石切(いしきり)」というポイント。

倉橋島の南より、東面にある釣り場で、かつては名前の通り石切場だったそうです。その名残でコンクリートの船着き場があり、足場もいい場所です。

倉橋島 石切
石切は足場がいいので、倉橋沖の磯へはじめて行くならおすすめですが、風が強いときは行けないのがネック
倉橋島 石切全体
釣り座の左手にはもうひとつ台座があります。慣れている人は分かれて釣るそうです

 

《空撮で磯釣り場を紹介!》

 

 

ここは干潮時で手前の水深が3m、20m沖では5mほど。この日は潮が上がっても1mなので、ウキ下5~6mの仕掛けでなんとかなりそうです。

渡礁したときは干潮前で潮位が低いものの、潮はゆるやかに右方向へ流れていました。

 

さっそく10m範囲にマキエを撒いてみると、フグと小メバルが姿を見せました。メバルは潮の流れがよくないと動いてくれないので、これは期待できそうです。

5分ほどマキエを撒いてから、半遊動仕掛けを作り、ウキ下を潮位に合わせて5mにセット。

8時半釣り開始。まずは10m沖から狙っていきます。投入から5mほど流して回収。するとサシエのオキアミがありません。

これを繰り返していると5投目のこと、ウキが勢いよく入りました。上がってきたのは小ダイ。今シーズンはやけにこれが多いと感じます。だいすけさんも同じように小ダイの猛攻に遭っています。

マダイヒット
このサイズのマダイはたくさん釣れました

 

干潮の潮止まり前になんとか1匹は釣りたいと手返しよく釣っていくと、9時過ぎに僕のウキが一瞬で消し込むいいアタリ! アワせると重量感! これはチヌの模様。しっかり引きを楽しんで玉網に収めたのは36cmのチヌでした。

竿曲げ

まだ太陽も上がって間もないころにヒット!
倉橋島のチヌ

36cmでしたが、すごい引きでした

 

ここからアタリが続くのですが、チヌではなく、25~30cmのマダイばかり。投げる距離を少し伸ばしても小ダイの猛攻。2匹目が遠いです。

 

その後、干潮になると潮がピタっと止まり、サシエが残るようになりました。が、フグも掛かりません。

もともと倉橋の沖の磯は潮の動きが非常に大切で、動きが悪いと本当に魚1匹釣れないんです。

そのままお昼前になっても潮が動かず、風も吹きはじめ、ウキが風に押される状況に。

 

このまま終わり? と思いながら休憩していると、11時半過ぎ、遠投して釣っている、だいすけさんが「風に負けずに潮が動きだした!」とのこと。

その直後の投入でウキが消し込み、だいすけさんがアワセを入れました。買ったばかりだという『鱗海スペシャル』06号500が大きく曲がります。沖へ走るので「マダイかも!?」とのこと。

 

寄せては走られを繰り返しつつも浮かせてくると大きな銀色の魚体。なんとチヌ! 玉網に収まったのは50cmジャストのコンディションバリバリのチヌでした。

倉橋島 石切 大型チヌ

なんと50cm! ワンチャンスを逃しませんでした

 

だいすけさん「新竿に入魂できました! オキアミで食わないので、黄色い練りエサで遠投してみました。仕掛けがなじんだ瞬間に食ってきましたよ」

 

ウキ下は風で押されることを計算して、約7mにセットしていたそうです。

マキエを撒く

満潮に変わって潮が動いたタイミングにちょっと練りエサ&遠投で攻めた だいすけさん
やり取り

それまで無反応だった黄色い練りエサにヒットしました!

 

本来はここでたたみかけるように釣っていけばよかったのですが、なぜか「いまから釣れるよ~」と安心してお昼ご飯を食べてしまう2人。

食べ終わったころには潮が動かなくなっており、フグの猛攻に遭って納竿を迎えてしまいました。

 

だいすけさん「名人さんたちが厳しい時期にほとんど休まず釣っている理由が分かりました。あそこでがんばっておかないといけませんね~」

石橋「ホントにそうですねぇ……」

 

思えば釣りはじめに潮が動いている中で釣ったときも、たたみかければよかったはずですが「いまから釣れるよ~」と朝ご飯食べたような……。

そういえばこの日は長潮。もともと潮がよく動く潮ではないのです。2人して反省したのでした。

 

この時期のチヌは、コンディションがとてもよく、重量感のある引きで楽しませてもらえます。

釣ったチヌは2匹ともだいすけさんが持ち帰ったのですが、身に脂が乗って包丁が脂でべとべとで、とても美味だったそうです。

釣れにくい時期ではありますが、きちっと狙えばいいチヌが釣れるタイミングです。寒さに負けずお出かけください。

 

 

《釣行メモ》

釣行日 2021年12月28日
潮汐 長潮
 満潮  16時11分
 干潮  09時47分
  (呉)

《使用タックル》

石橋の仕掛け

竿 がま磯 チヌ競技スペシャルⅡ 1号5m(がまかつ
リール ストラディック 4000(シマノ
道糸 磯スペシャルジーパール 1.75号(サンライン
ハリス トルネードSV-1(約3m) 1.5号(サンライン
ウキ 銀翔 2B(ガルツ
ハリ チヌR 3~4号(がまかつ
※)ウキ止めを潮位に合わせてハリから5~7mで調整。
   ウキ下にガン玉Bを1個、ハリス中央にG3を1個  
竿 鱗海スペシャル 06号500(シマノ
リール サステイン C3000HG(シマノ
道糸 磯スペシャルビジブルフリー 1.75号(サンライン
ハリス トルネードVハード(約3m) 1.5号(サンライン
ウキ 波止ライトロングキャスト 3B(ヒロミ産業
ハリ ウルトラ競技チヌ 3号(オーナーばり
※)ウキ止めを潮位に合わせてハリから5~7mで調整。
   ウキ下にガン玉3Bを1個、ハリス中央にG4を1個

 

《使用したエサ》

サシエ 『生イキくんレギュラー』2L、『めっちゃ喰う トウモロコシ』(ヒロキュー
マキエ 『底攻めズドン!』『俺のチヌ』『チヌテン』+オキアミ3kg(ヒロキュー
使用したマキエ
使用したサシエ