第22回WFG(ワールドフィッシングガイア オブ グレ)決勝大会

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●主催/釣研

2016年6月5日(日)~6日(月)にかけて、長崎県平戸市宮ノ浦沖と五島列島の磯を舞台に上記大会が開催された。

大会には全国各地、海外の予選を勝ち上がった選手にシード選手、釣研推薦選手の計44名が参加。熱い戦いを繰り広げた。

この大会は44名の選手を4名1組の11ブロックに分け、総当たりでリーグ戦を行い、23cm以上のグレの総重量で勝敗を決する。そして各ブロック1位の選手11名とそれ以外で最重量をマークした1名の計12名が翌日の決勝トーナメントへ進むことができる。

決勝トーナメント1回戦。森井選手と野口選手の徳島勢対決

 

木村選手は安定した闘いぶりで決勝へと進む

各組とも熱戦が繰り広げられ、翌日に進む12名が決定。前回は欠場となった20回優勝の木村真也選手、17、18回大会優勝の森井陽選手に前回優勝の濱上幸喜選手、前回2位でシードの野口晋平選手などの優勝候補が勝ち上がってきた。

2日目。早朝の宮ノ浦港を出発して上五島へ。本誌は森井選手と野口選手の対戦に同行。徳島勢同士の闘いは一進一退の攻防だったが、じわりじわりと森井選手が差をつけ勝利。返り咲きへと一歩前身してみせた。こうして決勝の舞台へやってきたのは森井選手、木村選手、宮嶋恭二選手という顔ぶれとなった。

決勝を戦った3選手

決勝前の釣り座決定のじゃんけん。勝負に大きく影響する

楠根社長の合図で試合スタート

決勝は40分で釣り座交代の3ラウンド。ラウンド間には5分のインターバルを挟む。開始早々、先手を取ったのは木村選手。しかしすぐさま森井選手が追いかける。宮嶋選手は少し遅れてのヒットだったが、良型を手に重量で2選手に追いすがっていく。

ベテランならではのいなすやり取りで良型のグレを釣り上げる宮嶋選手

木村選手は先行逃げ切りを最初から狙っていたとのこと

1ラウンド目後半から試合は木村選手と森井選手のマッチレースになってきた。しかし2ラウンド目でじわじわと木村選手が差をつけ、3ラウンド目に突入。このラウンドは全体的に食いが渋くなったが、3選手とも釣果を追加して試合終了を迎えた。

優勝は2ラウンド目でつけた差をキープした木村選手が勝ち取った。2位は森井選手、3位は宮嶋選手という結果となった。

「この大会が久しぶりのグレ釣りでした。エサ盗りが多いのが分かっていたので、沖を狙いつつも手前狙いも間に挟んでグレを拾っていけました。せっかくシードをいただいたのでV3を目指したいですね」と木村さんは語ってくれた。

そのほかオキアミと半ボイルを使い分け、マキエワークに潮の速さに合わせてベストな仕掛けのなじみをできるよう『エイジアマスターピース』01とガン玉を駆使したとのこと。決勝はじゃんけんで勝てたので、海を見てベストな釣り座回りができたのが勝因のひとつだと教えてくれた。

木村選手はこれで2回目の優勝。WFGで3度の優勝を決めているのは猪熊選手のみ。次回大会には3度目の優勝を目指す木村選手はもちろん、今回悔しい思いをした選手もより腕に磨きをかけてやってくる。今回以上の熱戦が期待できそうだ。(報告/編集部)

◯大会結果◯

優勝 木村真也
2位 森井 陽
3位 宮嶋恭二
(敬称略)

釣研FGの寒竹会長

検量はWFGスタッフが厳正に行った